• 電子書籍【PR】

表題作この夏が終わる前に

成瀬高文・高校3年生・18歳
津田千尋・グラフィックデザイナー・26歳

あらすじ

夏の避暑地で有名作家の愛人と噂の美人な津田に誘われた地元の高校生成瀬。今まで男のカラダに興味があることを隠してきた成瀬だが津田の誘惑を前に欲情を抑えられなくなり…! 男子高校生×年上美人猫のタイムリミットサマーラブ!

作品情報

作品名
この夏が終わる前に
著者
吉田ナツ 
イラスト
陵クミコ 
媒体
小説
出版社
リブレ
レーベル
ビーボーイデジタルノベルズ
電子発売日
3.6

(5)

(1)

萌々

(3)

(0)

中立

(0)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
1
得点
17
評価数
5
平均
3.6 / 5
神率
20%

レビュー投稿数1

ナツさんの新しいお話が読みたいです(切望)

小説b-Boy2012年7月号掲載作品。イラストあり。

『嫁いでみせます!』と『一途な独占欲』の間に書いたものになりますね。
私はナツさんのコメディが大好きなんです。
でも、このお話はシリアスモード。
高校3年生の成瀬が避暑に来た津田に惹かれていく様を、あまり捻らずストレートに書いています。

成瀬は見た目が良いのでそこそこモテて『黙っていても地元の公立大学には入れる』成績の高校3年生。地元で進学し、親の不動産会社を継ぐ予定です。
なりたいわけじゃないのですけれど「そういうものだろうな」と思っています。
彼は自分の性的指向が男性に向いていることに気づいていますが、地元という狭い世界で暮らしていく為には「それじやマズイだろう」と思い、避暑に来る年上の女性と経験したりして『女とも出来た』事に安心している様な子です。
まだ18歳なのに、もう完全に守りに入っているんですね。
だから人生が楽しくない。なんとなく鬱々としています。
そこに『ゲイのミステリ作家とその美しい愛人』と噂される2人が避暑にやって来ます。あろうことか、成瀬の友人がその『愛人』に誘惑されて『気持ち良いこと』をしてもらったと聞きます。
ガソリンスタンドのバイトで知り合ったその愛人、津田に誘われるままに、成瀬も彼らの家に招かれ……

極めてオーソドックスな『ひと夏の恋』ものです。
この手のお話は、若い方が(この場合成瀬が)その恋によってどう成長していくかが見どころ。
期待を裏切りません。
何と言っても、遊び人と思っていた津田のキャラクターが良いのです。
「ビッチか?」と思わせておいて、子どもっぽかったり、今こそという場面でやたら生真面目だったり。絵に描いたような『ギャップ萌えの罠』なんですけれども、見事にはまりましたとも。
ナツさんの書く『真面目な登場人物』って、私の好みど真ん中なんですもの。

いやほんと、好きだなぁ、この方のお話。
新作を書いてほしいなぁ……

2

この作品が収納されている本棚

マンスリーレビューランキング(小説)一覧を見る>>

PAGE TOP