金色の花に永久の約束 コミコミ特典SS小冊子

kiniro no hana ni towa no yakusoku

金色の花に永久の約束 コミコミ特典SS小冊子
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神0
  • 萌×21
  • 萌0
  • 中立0
  • しゅみじゃない0

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レビュー数
1
得点
4
評価数
1
平均
4 / 5
神率
0%
著者
 

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イラスト
 
媒体
小冊子
出版社
幻冬舎コミックス
発売日
価格
非売品
付いてきた作品(特典の場合)
金色の花に永久の約束(コミコミ購入時のみ)
ページ数
12ページ

あらすじ

文庫発刊記念・コミコミスタジオ購入限定特典書き下ろし小冊子
A5サイズ全12頁(内小説7頁)
本編後、2人がドライブデートである場所に行くお話です。

表題作金色の花に永久の約束 コミコミ特典SS小冊子

小野坂宗矩、グリーンショップとカフェのオーナー37
佐埜和奏、前世の小野寺の恋人カナだった大学生19

レビュー投稿数1

言葉にできなかった想いを届ける為に

本品は『金色の花に永久の約束』のコミコミ特典小冊子です。

本編後、小野坂がが和奏の希望である場所に行くお話です。

都心から高速道路を経由して3時間少し。和奏は小野寺に連れられて
ある場所を目指しています。レンタカーを運転する小野坂の口数が
どんどん減っていき、そのことが目的地に近づいていることを和奏に
知らせていました。

最寄りのインターチェンジを降りて十数分で街外れに到着し、和奏が
異次元の世界の様に思っていた街は考えていた以上にずっと近くにあ
りました。

速度を落とした車が静かに停車した場所は、都心ではまず見かけない
レトロな雰囲気を漂わせる石造りの橋の前でした。見るからに頑丈そ
うですが、苔が生えているのか所々色が変わっています。

小野寺は車から降りる気配もなく、感情を伺わせない無表情です。
小野寺に「次の休みにどこかにでかけるか」と問われた和奏がここを
リクエストしたから渋い顔をしつつも車を出してくれたのです。

車の中からジッと橋を見つめる和奏と違い、小野坂は微妙に視線を
そらせていました。見たくないというよりも見られないのでしょう。
和奏は我儘だとはわかっていても小野坂と「カナ」との最後の思い出
の場所である橋をどうしても見ておきたかったのです。

無言で石造りの橋を見つめていた和奏は目を閉じて、あやふやな記憶
との答え合わせをしますが・・・

A5判カラー表紙(文庫カバー同イラスト)2段組12頁のボリュームで、
和奏が小野坂の故郷を訪れるお話になります。

小野坂と出会い、かつて彼にカナと呼ばれた少年だろうと確信する
出来事があってから和奏は幾度となくカナであった頃頃の記憶を夢で
見るようになっていました。

急速によみがえってカナの記憶は和奏に定着することなく消えようと
しているのだと気づき、和奏は小野坂に無理を言ってここに連れて
きてもらったのです。

まっすぐにカナへの好意を伝えてくる彼に同じ言葉を返せすことが
出来ず、もどかしそうな目で見られていたことに気付いていても、
カナには「この土地を捨ててもいい」という彼に頷くことは出来な
かったのです。

彼に「小野坂の跡取り」という地位を捨てさせる覚悟はなく、生涯
彼の一番傍で仕える事ができたならそれでいいと思い、彼に対する
想いを口に出さず、関係を今以上に深めるつもりもなく、遠くない
未来に「自分の立場は弁えています。宗矩さんもそろそろご自覚し
てください」と笑って告げる練習までしていたのに。

カナの記憶に浸って黙りこくった和奏を心配した小野坂に呼び掛け
られて目を開けた和奏はまだカナの意識を引きずっていて、和奏は
秘められていたカナの想いを口にします。

僕も宗矩くんのこと、好きだよ・・・って言い忘れてた。
宗矩くんと同じ、なんて・・・逃げてて、ごめんなさい。
ずっと、好きだからって憶えてて。きちんと言えて、よかっ・・・た

和奏の告白をきいた小野坂は和奏を抱き込み、和奏はどちらともの
ともいえない満足感と安堵感に包まれる

・・・という本編では語りえなかったカナの想いが語られるSSでした。

本編で小野坂はカナとの恋に決着をつけていますが、カナが好きだ
と言ってくれなかった事は小野坂の心に抜けない棘として突き刺さ
っていたと思うのです。

そんな小野坂の辛い過去とカナの記憶に戸惑っていた和奏にとって
区切となる後日談が読めてとても良かったです。

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