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受けがとても健気です
子供のころのちょっとした恩をお返しするために
お屋敷に働きにきます
健気だしかわいい受けが一生懸命働いてくれたら攻めもそりゃ嬉しいですが
素直になれないので冷たく厳しく接していきます
受けは冷たく厳しくされてもめげずに頑張ります
そんな受けをみて攻めは受けを意識しはじめたり
もともと人間不信気味な攻めはある事件をきっかけに
受けは自分も利用するために一生懸命働いているように演技しているのではないのか
健気なのは見せかけじゃないのかと疑うようになります
好意を抱きかけた受けに裏切られたような思いにかられ
受けに迫ってあれやこれやご無体なことを・・・
それでも受けはお屋敷にとどまり一生懸命尽くしてくれます
健気に尽くしてくれる受けをみて攻めの心はかき乱されて
不器用な攻めもいとおしいですが
健気で尽くしてくれる受けもめちゃくちゃ可愛い
幸せになってほしい!と強く思うカップルです
大正モノで、子供の頃に母から見捨てられ、父とも折り合いが悪く、そして信じていた親友に裏切られてそのショックで人間不信となり療養の名目で、帝都を離れ軽井沢へとやってきて過ごしている伯爵・彬久〔攻〕
そんな彼は己の屋敷近くで雪の中倒れている舞雪〔受〕を見付けます。
舞雪は貧しい身なりで身元もはっきりしないのですがどうしても彬久の元で働かせて欲しいと望み、まあお情けで使用人となります。
どんな仕事でも一生懸命ひたむきに働く舞雪。
そんな舞雪の姿を見ながらも、彬久は舞雪の純粋さを信じる事が出来ない。
そして、舞雪が彬久を裏切った元親友の部下と出会っていた事から何か目的があって自分の下へともぐりこんできたとさえ疑います。
舞雪は彬久に拾われた時から古い手袋を凄く大切に大切にしているんですがそれはかつて彬久から貰ったものだったのですね。
その優しさを舞雪はずっと覚えていて、それだからこそ彬久に仕えたいと思ってやってきた。
舞雪がともかく健気で、その純粋な健気っぷりが健気受スキーとしてはたまりませんでした。
とっても健気な受け様に、胸がじ~んとしちゃうお話です。
小さな頃に攻め様に助けてもらったと、大きくなっても
忘れずに、いつか恩返しをしようと・・・・
なんだってこんなに健気なんだよっ!!って思う程です。
子供の頃に攻め様から貰った手袋を肌身離さず持っていて
それがほんとに宝物でもあるみたいで。
攻め様は、友人から騙された事がきっかけで人間不信。
建前は病の療養と称して隠匿生活をしている。
でも、受け様は噂で病と聞き、今度は自分が助けようと、
攻め様の館を訪ねるのですが・・・・
受け様があまりに健気だから、攻め様の不器用な優しさも
読んでると苛立ちが経つ程物足りない。
思わず苛めないでと思ってしまうこと多々です。
後半で全てが明らかになってからのその後が描かれています。
美しく成長した受け様と攻め様が数年ぶりに別荘へ。
甘い日々が覗けてとても良かったです。
健気受け、純愛好きにはお勧めの1冊ですね。
人間不信の伯爵様・彬久×謎の美少年・舞雪。
時代モノ、主従関係、舞台が冬の軽井沢ということもあって、受けの健気感がすごい。攻めに冷たくされてもそばにいたい一心で必死に仕える受けはほんとに可愛かったです。逆にあざとくて嫌と思う方もいそうかな?
ちょっとした誤解から、攻めに無理矢理抱かれてしまうのですが、その時のまさに「耐える」様子なんかも萌えました。この作者さんにしてはエロがそんなに強調されてなくて心理描写に重点が置かれているように思います。
また、不器用な攻めも良かった!心の中では受けを信じたいと思っているのに、信じきれなくて、試すような真似をしてしまうんです。
私、自分が健気な受けに弱いのは百も承知してるんですが、同じ健気受けでも萌える作品といまいち萌えない作品があって違いは何だろうなと思っていて、この作品を読んで、ああ攻めのタイプも重要なんだと気付きました。(今更・・)
健気な受けが好きな方はもちろん、不器用ツンデレな攻めが好きな方も是非。
手袋のエピソードは、泣かせます。(なんで頑なに秘密にしていたのかは不思議だけど(笑))
鶴の恩返しとか手袋を買いにとか、なんだかそういう昔話が頭に浮かぶお話でした。
貴族モノで甘々な作品を探していて見つけた作品です。
表紙の絵柄も好みだったので早速読んでみました。
表紙を見た時から受け様がなんだかとっても健気そうだなぁという印象を受けたのですが、思っていた以上に健気でした。
攻め様は貴族特有のプライドが高くてなかなか素直に自分の気持ちを認めないタイプなんですが、これがまたいい具合にツンデレというか、意地悪というか(笑)、表面的には素直じゃないんですが、そういう意味でも私好みでした。
健気で何も望まないというタイプの受け様は私は好きなのですが、かなりその傾向が強いので、人によっては好き嫌いがでるかもしれないと思います。
少し気になったのが文章の書き方。
この作家さんの特徴なのかどうかは分からないのですが、文章を途中で短く切って終わらせるという表現がかなり出てきます。
私は少し出てくるくらいなら平気なのですが、この作品にはかなり使われているので、少し気になりました。あと、同じ説明が何度か繰り返されるのも少しくどくて、こんなにいるかなぁ?と思いました。
それでも十分に萌えは感じたので、評価は萌x2にしています。^^