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表題作命令を待ってる

大月一馬,デザイン文具の輸入販売店社長
市来礼,なぜか攻様につきまとわれる雑誌社の記者

その他の収録作品

  • 欲しがる言葉

あらすじ

編集の市来は『特別』が嫌いだ。けれどそんな市来の前に現れた誰が見ても『特別なイイ男』・大月に、いきなり「何でも命令してくれ」と告げられてしまった。初めは拒絶していたけれど、まるで告白をするように真摯に迫ってくる大月に市来は少しずつ警戒心を解いていく。しかし大月が市来の『失われた過去』の関係者だと知り──!?

作品情報

作品名
命令を待ってる
著者
火崎勇 
イラスト
葛井美鳥 
媒体
小説
出版社
ワンツーマガジン社
レーベル
アルルノベルス
発売日
ISBN
9784903012216
3

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萌々

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(3)

中立

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趣味じゃない

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レビュー数
1
得点
9
評価数
3
平均
3 / 5
神率
0%

レビュー投稿数1

とても優しい攻め

攻めの純愛で、とにかく受けに優しい大人の攻めが出てきます。

デザイン文具の輸入販売店社長・大月一馬 抱擁攻め×雑誌社の記者・市来礼 トラウマ受け
編集の市来は、特別が嫌いで、特別が怖い。
それは、特別に父親が有給休暇を取って、特別に学校が休みでない日に休んで、特別に遊園地に行って、そんな特別な日に両親と事故にあって全てを無くしたから。
だから、平凡がいい。平凡に生きていられれば、いい。
それだけなのに、特別にいい男の大月が隣に越してきて、優しくされて。
無条件で優しい上に、なにか願いを言えとランプの精のようなことを言い出す。
優しくしてくれる理由がわからなくて不安だけど、彼の特別になりたくて、心が揺れてしまう。
大月は市来の両親の事故の原因かもしれないと言われて、余計に悩みが増して。

どうしてこんなに優しいのかわからなくて、信じていいのかどうか。『特別』が怖くて臆病になってしまう受けの気持ちが伝わってきました。
命令をしてくれれば言う事を聞くからと、年下の市来が命令口調で大月に言って、それをニコニコと嬉しそうな笑顔で聞いちゃうのが、萌えました。大月は、始終優しいです。
両親の事故の原因が意外で、驚かされます。想像以上に悲劇的で、やりきれない思いでした。
ただ、大月が傍にいるなら市来の未来は幸せだろうと思えて、読後感がいいです。

エロ:★2 普通
総合:★4 長年のトラウマが攻めによって癒されて、穏やかになる話でした。

2

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