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表題作夢の果てまでも

輿水,運転手
三柿野創,政治家の私生児,高校生→大学生

同時収録作品雨の日はしょうがない/晴れた日は空を見る

司史章,イベント企画会社勤務
柏森久生,広告代理店勤務

同時収録作品明日では遅すぎる

穂積行成,広告会社課長
二宮冬樹,高校生,穂積の婚約者の弟,18才

同時収録作品見知らぬ人でなく

晋,国税査察官
柿内貴巳,代議士秘書

その他の収録作品

  • Night on Earth
  • あとがき

あらすじ

学校の奴らが電車通学の俺を馬鹿にするので、「運転手ぐらいつけろ」と親父に言ったら、翌朝、仏頂面した男が迎えに来た――。コンプレックスに縛られたお坊ちゃま三柿野創と創を見守るクールな運転手・輿水の不器用な関係は、いつしか恋になっていたが…。好きだけど手を出せない悩ましさが胸を焦がす珠玉のボーイズラブ傑作集。

作品情報

作品名
夢の果てまでも
著者
神楽坂はん子 
媒体
漫画(コミック)
出版社
芳文社
レーベル
花音コミックス
発売日
ISBN
9784832283824
2.8

(6)

(0)

萌々

(1)

(4)

中立

(0)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
6
得点
16
評価数
6
平均
2.8 / 5
神率
0%

レビュー投稿数6

切なさと痛み。でも恋。

短編集です。
「切ない」という言葉でひとくくりにできない痛みを漂わせる作品たちがここにいます。

「夢の果てまでも」
大臣の愛人の子・創。お金はかけてもらえるけど愛はもらえない。学校でもいじめられてる。
そんな創の運転手・輿水との長い年月の軌跡。
創は父親の政治生命のために変態長老議員に身を差し出す。その後創は荒れて…
話のリアリティ度は今ひとつだけど、この2人がこうなれるまでの年月が哀しい。
(輿水のルックスも激変です)

「雨の日はしょうがない」
イベント会社の社員x広告代理店社員。
3年付き合って、結婚するけどそのまま付き合おうという不実な課長ときっぱり別れた柏森。
その課長の後輩のイベント会社社員の司と新たな恋の予感。

「明日では遅すぎる」
「雨の日は〜」で柏森と別れたゲス男・穂積課長が主人公。
ゲスいのは穂積だけかと思いきや、その結婚相手の女性(社長令嬢)も相当なゲスで、何もかも解っててお互い納得づくの結婚。
ところで彼女には仲の悪い弟がいて…
そう。ゲスな穂積は弟に手を出す。姉は知っても結婚はやめない。
弟くんは可愛いんですよね…なのになんで穂積はモテる?
こんな奴イヤだ〜‼︎

「晴れた日には空を見る」
司x柏森のその後。
2人はいい感じなんだけど、いざ抱きあおうとすると柏森は穂積の記憶がチラついて先に進めない。
(ここでも穂積がホンットにイヤな野郎で許せない…一言も二言も多いんだよバカヤロー)
柏森の心模様、切なさがいっぱいです。もう穂積の事なんか過去にして司とラブラブになって〜!

「見知らぬ人でなく」
元同級生。高校時代付き合っていた2人。
今、国税の査察官と国会議員の第一秘書として、贈収賄事件の当事者の2人。
この2人の未来に何が待ってる?それを考えると切なさと痛みが襲ってくる。

「Night on Earth」
各話の登場人物たち総出演の「その後」の小さなエピソード。
創は地に足つけて働いてる。
穂積は変わらずクズい。
柏森と司はあまあま。
やっぱり「見知らぬ〜」の2人が切ない…

神楽坂はん子様、新作待ってます〜。

1

少し痛さを伴う作品集

描き下ろしを含め短編が6作品収録されています。
そのうちシリーズになっている作品もあるので、登場するカプ数としては4組。
神楽坂さんの作品を読むのはこれが3作目になるのですが、リアル感を感じられる作風が好きです。
どの作品もどこか痛い所があって、そこがリアルに感じられる所なんですが、人間の暗い面だとか醜い所、ズルい所だったりもする。
だけどその中でなんとか生きていこうとする主人公達が健気で愛しく感じられたり、彼らが見つけた小さな幸せが出来るだけ長く続けばいいと思う。
ファンタジーではないけれど、じわっと幸せを噛みしめられるような作品集でした。

0

両片思いって切ないですよねえ。

長編がかなりツボだった作家さんだったので、短編集も購入。
普通に面白かったですが、矢張り長編の方が好みかも。

この中では表題作と「見知らぬ人ではなく」が好き。
表題作がとにかく切ないです。
あらすじだけ読んでおぼっちゃまと運転手ののんきな話だと思っていたので、ちょっとびっくりです。
両片思いって切ないですよねえ。
ハッピーエンドで良かった。

で反対に、穂積課長の話はどれも駄目でした。
課長が屑過ぎて、何だか薄ら寒いというか。
弟さんもまた捨てられてしまうかもという未来が見えなくもないので、とても嫌です。
最初は屑でもいいですが、唯一の相手には誠実であって欲しいなあ。
一度信用失うと取り返すのは大変、正にそういう感じです。

最後の書き下ろしが、こういう世界がリンクした話大好きなので良かったです。

1

怖かった

独特なストーリーの見せ方をするんだなぁと感じた記憶がありました。

その独特が、好みの方なのか、苦手な方なのかが思い出せなかった為、読み直しをしました。

政治家の父。母親は愛人。
母親亡くなっている。
学校では酷いいじめをうけている、誰にも甘えられない男の子。

運転手として現れた男性と結ばれるのですが。
が。です。あらすじを思い出したく無い程、すっきりしませんでした。

現実離れした内容ではないですので、目を背けてはいけないのかもしれまぜをが、
この作品はBLなのかと。
とても暗い気持ちになりました。

1

面白い短編集でした

神楽坂はん子さん、面白いなァ。
私好みの短編集でした。
あっさりした絵とか、過剰さのないキャラとか、リアリティとBLドリームのバランスとか。
ちゃんと男同士なところとか、スーツな男たちがいっぱいいるところとか、エロに特化してないけどエロいシーンにやたら萌えるとことか。
あと穂積とか穂積とか穂積とかw 穂積はこの短編集のなかのろくでなしナンバーワンキャラでしたが、なんか憎めなくて好きなんだよねぇ。

ぜんぶ面白かったけど、やはり表題作の『夢の果てまでも』が一番好きでした。
運転手とお坊ちゃん。
長い長い両片思いが切なくて仕方なかった。

0

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