喪服のディナーパーティ

mofuku no dinner party

喪服のディナーパーティ
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神3
  • 萌×26
  • 萌7
  • 中立1
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
12
得点
61
評価数
17
平均
3.6 / 5
神率
17.6%
著者
 
作画
 
媒体
漫画(コミック)
出版社
大洋図書
シリーズ
ミリオンコミックス HertZ Series(コミック・大洋図書)
発売日
価格
¥648(税抜)  ¥700(税込)
ISBN
9784813052234

あらすじ

「ベッドの上なら ずっと口が軽くなるかもな?」
一日に二度だけ陸と繋がる火影島に、兄の死の真相を探りにやってきた双子の鳴と如は、火影島の持ち主であり五十嶺家の当主でもある柾嗣に、たとえ体を使ってでも取り入るつもりだった。館に着いた夜、如はいきなり見知らぬ男からキスされてしまい!? 無理やりで始まった如と柾嗣だったが……
(出版社より)

表題作喪服のディナーパーティ

五十峯柾嗣,火影島の所有者
七森如,兄の死の真相を探る大学生

その他の収録作品

  • お宅拝見
  • あとがき

評価・レビューする

レビュー投稿数12

ロマンス、謎、スリラー

作者様のあとがきにて、発想のヒントがポランスキーの「袋小路」という映画だったとありますが、1日に2度だけ陸地と繋がる孤島や夕食は正装というドレスコードなど、日本離れした舞台設定がこの物語の持つミステリアスな空気をいや増していると感じます。
トーンとしては、スリラー風味のミステリ。
この火影島で溺死した兄・七森季(とき)の死の真実を探りに来た男女の双子、鳴(めい♀)と如(きさ♂)。
愛する者が皆死ぬという若き当主・五十嶺柾嗣と、柾嗣の従弟で作家の沖園秋彦、秋彦の中学からの友人・穂苅久人が島に集って。
柾嗣と季の恋愛関係、柾嗣と如の恋愛関係、如が感じてしまう身代わり感、柾嗣が視る季のような影、秋彦と穂苅の思惑、それらが一種の密室である火影島で静かに不気味に漂う。
柾嗣が語る季の最期、季が本心では何を考えていたのかは永遠に分からないのかもしれない。でも今を生きている如の生が、柾嗣を幽霊のような暮らしから救う…
外国映画のような雰囲気がとてもお洒落で、BL設定抜きでも楽しめました。
「そして誰もいなくなった」「去年マリエンバードで」 などにピンときた方、おすすめです。

1

ミステリー仕立て

1日に2度だけ陸地と繋がる孤島、火影島を舞台としたミステリー。
二人の双子の姉弟が調査という名目で島へと渡ります。

古い洋館、幽霊疑惑、夕食時は正装するしきたり、ミステリアスで陰鬱な当主、謎の死を遂げた双子達の兄のこと。それらがうまい具合に組み合わさって思わずページを先へ先へと進めてしまいます。

謎自体は結構あっさり解けますがこの作品の一番の醍醐味は、最後の如(双子の弟)のモノローグだと思います。
そのモノローグだけここに抜き出して読んだとしても、ふーん、良い事を言ってるなぁ程度で終わってしまうのですが、作品を通して読んだうえでこのモノローグを読むと、じーんと胸にくるのです。

それにしても、双子達の兄の死の真相…私にはエゴにしか感じません。
こんなエゲツない事、よくやるなぁと。これ、自分が見たら発狂すると思いました。これぞ愛という名の呪縛・愛という名の呪い。

あとややエロ多めだなと思ったら、あとがきでご自身でも自分の趣味に走った設定(古い洋館など)のため、免罪符的にHシーンが増えた…と描かれてましたけど、趣味にどっぷり浸かりきってエロがもう半分くらいでも良かったと思いました。
それと、ミステリアスな人物だと思っていた当主が双子の弟と寝た翌朝、おっぱっぴー(懐かしい)などと言うキャラに変わっているのに少々戸惑いを感じたけど、幼い頃からの不幸な出来事の数々が彼自身を縛り付けなければ本来はそういう明るい性格だったんだろうなぁと感じました。

津波の被害に関する描写(死体含む)がほんの少しあるので気になる方はご注意を。

私がトピ立てした「ちるちるのランキング圏外だけど、心の琴線に触れた作品を教えてください」
http://www.chil-chil.net/answerList/question_id/4967/#IndexNews
で教えていただいたのが、こちらの作品です。
面白かったです。教えてくださりありがとうございました。

3

フランク

snowblackさま
コメントありがとうございます。
教えてくださったHPを拝見しました。

確かにああいうふうに描かれていましたね!
綺麗ですねぇ。行ってみたいです。

ご親切にどうもありがとうございます。コメントとても嬉しかったです。

snowblack

こんにちは、初めまして。snowblackと申します。
この作品、私も好きな作品です。
レビューを書いたつもりでおりましたら、書いてなかったので(笑)
そこに書いたつもりでおりましたミニ情報をちょっとお伝えしたくて、
コメントさせて頂きます。

作中の洋館ですが、ビジュアルのモデルがあります。
静岡にある旧マッケンジー邸。
http://www.city.shizuoka.jp/000_002417.html
残念ながらあのような孤島にあるわけではないのですが、
なかなか素敵なところです。

ご参考まで。

えろ面白い

丸ごと一冊がひとつのストーリー。

ずっとずっと気になりつつ、なかなか読む機会のなかった作家さん。
初読みがこの作品です。

サラリとした印象の絵に、笑いのある面白さが加味されて
絶妙な面白さ。
サラッとした絵なのに、えっちなシーンは
なかなかにドキドキさせられる。
そして、言葉でのやりとりも。

ただやっぱり短い期間に、そんな感情になるもの?と思って
最初は腑に落ちなかったりもしたのですが・・・。
だってヒドイ事されたんですからねー。

でもそういう部分があってもとても面白かったです♪

1

洋画サスペンスの空気感の中でBLが味わえるレアもの

◆あらすじ◆

孤島を舞台にした、サスペンスもの。
火影島で謎の死を遂げた兄・季(とき)の足跡を追って、島にやってきた双子の姉弟・鳴(めい)と如(きさ 表紙絵左)。
2人は、島の所有者・五十嶺柾嗣(いずみねまさつぐ 表紙絵右)が住む古い洋館に滞在することになりますが、柾嗣も、彼の従兄弟・秋彦も、そしてその友人で弁護士の穂刈も、皆どこか言動の怪しい人間ばかり。
真実を探ろうと柾嗣に近付く如は、何故か如を「幽霊」と呼ぶ柾嗣に強引に犯されて――

◆レビュー◆

舞台となる孤島は、フランスのモン・サン・ミシェルのような、干潮時には陸続きになる島。
オープニングは、潮の引いた海を島へと渡る途中車がエンストし、満ちてきた潮の中を歩いて島を目指す双子の姉弟と、招かざる客?の来訪を島から見下ろす正嗣たち――というシーンから。
いかにもサスペンスらしい、ワクワクさせられる導入部です。

登場人物は皆日本名なのに、舞台となる「火影島」の洋館や、正装して食卓につく住人達の様子は、どこか異国的で、まるで洋画を観ている気分。
作者あとがきによると、発想のヒントはロマン・ポランスキーの映画「袋小路」(やはり孤島を舞台にしたサスペンスもの)だとか。
日常と隔絶した雰囲気も、風変わりで怪しげな島の住人たちも、孤島という設定の中で眺めるととても自然に受け入れられてしまうから不思議です。
サスペンスものって、このくらい生活感が取り払われてる方が盛り上がりますね。

ただ、蓋を開けてみると、正面切ったサスペンスものというよりは、サスペンス・スタイルのラブ・ロマンスと言うべきかも。
姉の鳴は冷静に兄の死の謎を追い続けるものの、一方の如のほうは、急速に柾嗣に堕ちていきます。
おそらくは恋人同士だった柾嗣と季の間に、何があったのか、そして、柾嗣は如に惹かれているのか、それとも如の中に季の面影を追いかけているのか?
如にとっては、次第に辛い展開に。おそらくは柾嗣にとっても――

死んだ兄の情念に囚われた男に、その兄によく似た弟もまた惹かれてしまうというストーリーは重く切ないのですが、不思議と沈み込みすぎないテイスト。
双子たちの恋と謎解きの10日間を、最後までワクワク感を失うことなく軽快に味わえます。
意外に濡れ場も多くて、そこも見どころですね。

神楽坂さんのコミックスは初読みですが、飄々として抜け感のある空気がすごく好みです。
それと、チャーミングな女性の描写も。
如はしっかり者の双子の姉・鳴に頭が上がらない。でも、如の心を一番見抜いていて、受け止めてくれるのも鳴。逆に鳴を受け止めるのも如。
鳴がセットになっていることで、如の天然キャラが一層魅力的に感じられる気がします。

サスペンスに欠かせないダークな人間模様は、秋彦と穂刈が担当。
この2人あまり良い人たちには見えませんが・・・ああ、彼らもきっと季への想いに囚われていたのかも。

シーンの間に挿入される波音や、鳴が奏でるピアノ、月明かりを背にした人影のシルエット・・・映画的なコマの運びがとても雰囲気があって、いつまでもこの作品の世界に浸っていたい気分にさせられます。
五十嶺邸が「ゴシック・ロマンスの舞台そのまんま」のお屋敷のわりに簡素で、特にバスルームが超庶民的だったのはかなり残念でしたが、いろいろ差し引いても大満足!
読み終わると同時に神楽坂さんのコミックスを買い足しました。

3

ミステリーBL、最高です!

商業BLに、はまってよかった。
こういうお話、とても好きです。
本格的にBLにはまって2年目ですが、どうしてこの作家さんを知らなかったのか!?

元々ミステリー好きですが、孤島に洋館、男女の双子、儚げな兄と好きな要素満載で踊り狂っておりました。
ミステリーではないので仕方ないのですが、最初にもっと呪いを匂わせた方がいい気もしましたが、それも過度だと本筋見失うか。
そして、主人公よりも兄が好きな自分は、生粋の美人受け大好きでございます。
兄が美しい。容姿もですが、存在が儚げで。

<以後、ネタバレなので未読の方は読まないで!>

生きる気力のない人のため生け贄になるというのはリアルならば理解しがたいけれど、これは何となく季のエゴな気がしてなりません。
彼の呪縛をとくためと云いつつ、多分もう死ぬであろう自分を忘れさせないためかなあと。同じ状態で死んだら、柾嗣に更なるトラウマを植え付けるだけじゃないですか。
似た事をした話では、大名作「トーマの心臓」が思い起こされますが、あれはトーマが幼かったからであって…………とずっと思っていましたが、あれ?もしかしてあれもトーマが決して自分を忘れさせない様に呪いをかけたのかも?(がくぶる)

あと、思ったのですが、作者さんの描かれる女性が好きです。大体BLの女子は微妙な事が多いのですが、どの作品も女子の嫌な面を誇張した設定という事はなく、どの子もいい子で。
作中、秋彦さんとくっつけばいいのにと思いましたが、秋彦さんは眼鏡にベクトルが向いていたのですね(汗)
眼鏡さんは一番マトモで信用出来る人かと思ったら、もしかして黒幕だったのでは!?というオチに驚きました。
これが普通の漫画だったら、姉が死んで、双子の妹の方が主人とデキるんでしょうなあ。
全員がゲイなのは、まあBLだからいっか!
でも、その実、柾嗣さんはノンケですよね。うーん。

それから、誤植が一個。
「手に何したんだよ!」みたいな台詞があって、手?何かあったっけ??と思っていて、「季」の誤植と気付きました(笑)シリアスなシーンでやめて(笑)

3

ミステリー小説

私はタイトルから、すでに気持ちを持っていかれました。
舞台は、孤島。それだけで ミステリー小説のような、
とても雰囲気のあるお話です。
有栖川 有栖の小説みたいな感じと言いましょうか、、、。

登場人物 みんなが、鳴とさきの双子の亡くなった兄、季に
とりつかれていて(幽霊的な意味じやなく、心が)
全員がそれぞれに切ない思いをしていて、胸が痛くなりました。

島の持ち主の柾嗣は、多分 最初は季の代わりにさきを
抱いていたんじゃないかと思うけど、いつのまにかお互いが
心を寄せあっていく、その感じが好きでした。

あとエッチシーン。
はん子さんの絵ってとてもあっさりしていて、エッチも
そんなに濃厚では無いと思うんだけど なんか凄くいやらしい!
受がいやらしくてかわいいんだよ!!
そこがまた大好きです!

エンディングに向かって、かなり切なくて さみしいんだけど
バットエンディングではありません。
バットエンディング でも私は好きだけどね。
最後のモノローグはすごく感動しました(泣)

全体的にすごい盛り上がりはなくて、しっとりした雰囲気だけど
切ない お話が好きな人には合うと思います。

3

導入部分はまるで映画の様

一日に二度、潮が引いた時に陸と通じる孤島が舞台のミステリーというかホラーというか、導入部分はまるで映画の様です。

そんな孤島にある屋敷を訪れる如〔受〕と双子の姉。
その館の主の柾嗣〔攻〕は始終酔っ払っていて、謎めいた人物。
話が展開していく内に双子がこの島、屋敷へとやってきたのは亡くなった兄の死を探りに来た為だと分かります。
柾嗣は如を強姦するのだけれど、不思議と悲壮感はありません。
愛した人間は全て死んでしまうと、柾嗣は言います。
となると兄もその一人だったのか……?
その呪いの呪縛からときはなそうと兄は行動したのではないか……?

手持ちのカードを全部並べてみせて、それをどう読み取るか。
読み手に任される部分が多い作品です。

2

愛についての物語

コミックスで、こんなにしっかりガッツリした、ミステリーっぽいのって、なんだか珍しい。

1日に2回、干潮の時だけ渡れる島。
如と鳴の双子は、ある目的を持ってその島へと渡ります。
意味ありげな洋館。
意味ありげな当主。

ミステリー仕立てではありますが、謎そのものは、割合あっさりとと明かされます。
お話の主眼は、謎よりも、「呪いと、愛についての物語」
愛の呪いからの解放の物語。

そして、この本の一番のミステリーって、カバー絵かな。
ウラの3人って、足の数が…

1

ミステリBLが増えるといいな

孤島に閉じ込められた、5人の若い男女。
古びた洋館で起こる連続殺人・・・というお話ではありませんでした。
帯に書かれていた言葉は、「殺した相手は誰?」ではなく、「恋した相手は誰?」だったんですね。
見間違いー。(←嘘)


火影島を訪れた双子の姉弟・鳴と如の目的は、兄・季の死の真相を探ること。
しかし季は殺されたわけではなく、「愛した人間が必ず死ぬ」という呪いに捕らわれた男・柾嗣と愛し合っただけだった。

ミステリじゃなくホラー設定でした。
怖さは皆無ですが。

柾嗣は呪いを信じているわりにはあっさりと季にも如にも手を出しちゃって、意外と惚れっぽいのですかね。
最初は如に季のことを重ねていたのだと思います。
でも外見はそっくりでも性格は違うから。
死を捧げてくる相手よりも、生に執着する相手の方が柾嗣にはふさわしいでしょう。

私の希望展開(次々に起こる殺人事件)ではなかったけれど、各話のオチやヒキがよく、結構煽られました。
登場人物では、秋彦&穂刈が良かったです。
柾嗣、季にはあまり魅力を感じなかったな。

季の亡霊については、柾嗣しか見ていないし何もしてこなかったから幻覚なのではと疑います。
呪われる理由もないし、呪いなんてなかったと思います。

それよりも、鳴の車があの場所で止まってしまったことに意味があって欲しいと思いました。
自分が最期に立っていた場所を、弟妹に知らせたかったのだと。
仲の良い兄弟であったのだろうから。

2

オトコマエな嫁のお話?

結構、サスペンス劇場なお話でした。

満ち潮になると離島になる島・火影島に住む富豪・五十嶺柾嗣と、その島で死んだ兄・七森季の死の真相を探るべくやってきた双子の姉弟・鳴と如。
色仕掛けで話を聞きだそうと、如は五十嶺に抱かれるようになり・・・

兄が五十嶺によって殺されたのではないかと疑って、あれこれ探りを入れる姉弟なのですが、呪われていると自ら言う五十嶺の背景が明らかになるにつれ、如は抱かれる立場から抱きしめる立場に変わっていきます。

呪われているから死なせてしまったのか、死ぬことによりより強力な呪いをかけてしまったのか、愛の形を考えさせられるお話でした。

1

殺人のないサスペンス劇場は、運命の一目ぼれと命を賭けた恋

一言で表すなら、タイトルの如くなのですが、更にプラスするなら
”呪縛から解き放たれる日”とでもいいましょうか。
ただ偶然が重なっただけで、本当に呪いはあったと思えませんが、きっと亡くなった李の想いはその姿を現していたのは本当かもしれません。
一体どうなるのだろうと、グイグイ引き込まれ夢中になる作品であり、最後の結末とモノローグに心打たれました。

兄・李の死亡の真相を探ろうと、体を張った火影島への訪問を行った、鳴・如の姉弟の双子。
島には主の従兄という沖園、弁護士で李の同窓の穂刈、そして当主の五十嵐柾嗣がいた。
穂刈も沖園も意味深の発言をしたり、理由を知ってそうな顔をしていたり正体がさっぱり掴めない。
元々体を張るつもりで来ていた双子だから、襲われても軽くやりすごしているところが、重くならなくて感じがいい。
幽霊のようにボーとして現れる柾嗣に幽霊みたいという如だけど、柾嗣のほうが如を幽霊みたいだと言う。
如は兄の李に似ているのだそうだ。
そうして段々と柾嗣と近づいていく如。
柾嗣の縁者は次々と亡くなっており、それで自分が愛した人は亡くなる呪いが自分にはかかっているのだという。
李と柾嗣はどうだったのか、それが知りたいと思うようになる如、体を繋げる時、自分の名前を呼べと柾嗣に懇願するのだが、柾嗣はもう如は李ではないと、きちんと見分けられるようになっているのですね。
李の死の全ては柾嗣が知っている。
その真実を双子も穂刈も沖園も知りたかったのです。

李は病で死が間近に迫っていて、そんな時に出会って運命の恋をして、その人にかけられている呪いを自分の愛と命を持って解いてあげようとして、、
しかし結果、更に呪いを信じさせる結果になってしまい、それを弟の如が本当に解き放ってやる。
兄から弟へ引き継いで、解決の糸口はつくったのです、あとは本人がその絡まり過ぎた糸を断ち切ることができれば、全ての呪いはなくなるのです。

如の優しさ、思いやり、怪しげながら見守る周囲の人物も、雰囲気を出しながら、サラっと愛の物語を作り上げていたことに、読後感がさわやかです。
柾嗣の苦悩も、切々と訴えかけてきます。

それにしても、穂刈、沖園は実はとんでもないヤツなんですよ、、、
ちょっとこのブラックさもスパイスで楽しめます。

2

映画のような、見事なミステリー&愛憎劇

兄の死の真相を探るため、火影島にやってきた双子の如(♂)と鳴(♀)。
そこで出会ったのは兄・季の友人だという秋彦と久人、そして火影島とその島に唯一建つ館の所有者・五十峯家の当主・柾嗣。
館に来ていきなり柾嗣にキスをされた如は、柾嗣に近づき季の死の真相を探ることになるが…

謎だらけの登場人物たちと、兄の死の謎。
それが物語が進むにつれて徐々に明らかになっていきます。
そして真実が見えてくるのと同時に進行していく、如と柾嗣の関係。
最初は柾嗣に無理矢理キスされ、犯された如でしたが、
柾嗣の心の闇と不安、そして季に対する思いを知り、惹かれていきます。

ミステリーかと思いきや、蓋を開ければ、呪いに掛けられた王様を助けに来た王子様のお話だったのです。
柾嗣にかけられたある“呪い”は、彼の心に重くのしかかっていました。
数ヶ月前、柾嗣の前に現れた季は、彼の呪いを解くために“ある行動”を起こし
柾嗣にさらに別の“呪い”をかけてしまいました。
その呪いを解きたい如。
この小さな火影島という世界で、呪いに縛られて暮らす柾嗣を、如は愛の力で助けることができるのでしょうか。

この作品に登場する男たちは、みんな恋に苦しんでいます。
正嗣は呪いや季に縛られながらも如を愛してしまうことに悩み、如も季を挟んで対峙する柾嗣に切ない思いを抱いていました。
そして、季、柾嗣の悪友・秋彦と久人も。
久人は季が好きだったが目の前で季と柾嗣が恋に落ちる瞬間を目撃してしまい、
秋彦はそんな久人のことが好きだった。
切ない思いを抱えた男たちは、ゆがんでいるようでしたが、とても純粋でした。
・・・しかし、書き下ろしペーパーを見ると、そんな二人の最低っぷりを見ることができますww
久人なんて、一見真面目でめっちゃいい人なのに・・・残念。
そして鳴ちゃんを見ていると、やっぱり男は女よりもロマンチストなんだよなーと思わざるを得ないw

エロはそれほどないんですが、二人の最後のエッチはめちゃくちゃエロかった。
雰囲気エロス。
漂う雰囲気と、二人の葛藤とが入り混じってとんでもないエロスを発動しています。

まぁ結局は、すべてはラブなんだという簡単な話。
ミステリーと愛憎劇を織り交ぜ、ここまでの物語として描き上げたこの作者さんは本当にすごいと思いました。
二人の今後も気になるが、秋彦、久人の二人の今後も気になります。
初読み作家さんだったのですが、ほかの作品も見てみたいと思います。

3

この作品が収納されている本棚

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