特別な友情 フランスBL小説セレクション

tokubetsu na yujo

特別な友情 フランスBL小説セレクション
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神2
  • 萌×21
  • 萌0
  • 中立0
  • しゅみじゃない0

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レビュー数
1
得点
14
評価数
3
平均
4.7 / 5
神率
66.7%

あらすじ

BLの聖地・フランスから届いた少年たちの熱い戯れ。
《萌え場》まみれの耽美なアンソロジー。
輝かしいフランス文学の一隅に息づく、美少年たちの「友情以上の熱い関係」の物語を耽美な新訳で味わう12篇。

目次:
ロジェ・ペールフィット 
『特別な友情』(抄)(森井良訳) Roger Peyrefitte, Les Amities particulieres, 1944

アンドレ・ジッド 
『ラミエ』(森井良訳) Andre Gide, Le Ramier, 2002

ロジェ・マルタン・デュ・ガール 
『灰色のノート』(『チボー家の人々』第一部より)(中島万紀子訳) 
Roger Martin du Gard, Le Cahier gris, in Les Thibault, 1 ere partie, 1922

マルセル・プルースト 
『ソドムとゴモラI』(『失われた時を求めて』第四篇第一部より)(芳川泰久訳)
Marcel Proust, Sodome et Gomorrhe I, in A la recherche du temps perdu, tome IV, 1921

ポール・ヴェルレーヌ/アルチュール・ランボー 
「尻の穴のソネット」(森井良訳) Paul Verlaine/ Arthur Rimbaud, ≪Sonnet du trou du cul≫, 1871

ポール・ヴェルレーヌ/アルチュール・ランボー 
「往復書簡」(一八七三年七月三日・四日・五日・七日)(森井良訳) Paul Verlaine/ Arthur Rimbaud, Correspondance, 1873

ラシルド
『ムッシュー・ヴィーナス』(抄)(中島万紀子訳) Rachilde, Monsieur Venus, 1884

ジャン・コクトー
「友は眠る」(森井良訳) Jean Cocteau, ≪Un ami dort≫, 1948

ジャコモ・カサノヴァ
『わが生涯の物語』(第一巻第十一章より)(芳川泰久訳) Giacomo Casanova, Histoire de ma vie, 1826-1838

ジャン・ジュネ
『泥棒日記』(抄)(朝吹三吉訳) Jean Genet, Journal du voleur, 1949

ジョリ=カルル・ユイスマンス
『さかさま』(第九章より)(森井良訳) Joris-Karl Huysmans, A rebours, 1884

マルキ・ド・サド
『閨房哲学』(第三の対話・第四の対話より)(森井良訳) Marquis de Sade, La Philosophie dans le boudoir, 1795

仏文×BLのただならぬ関係:森井良
著者紹介
訳者紹介
(「BOOK」データベースより)

表題作特別な友情 フランスBL小説セレクション

レビュー投稿数1

古典BLアンソロジー

BL要素を含むフランス文学作品アンソロジー

最近流行のBLを何冊も読んでいると、著者の萌の暴走表現の強い刺激で脳内グチャグチャ、感性が麻痺してしまう。
なので、構成とか 表現とか 色々ネジや箍が外れた感性を元に戻す為に、古典作品を読んだ。
原作より、翻訳者の語彙センスが巧みで、原作を凌駕している。
「特別な友情」以外は全作一部抜粋で、全編ではないです。
この文庫本サイズの本に編集されているのは、欧州のBL古典。ズバリと表現していないお上品。
「トーマの心臓」の原点になった「特別な友情」が、この本の一番の推し。今のところ、他に和訳は出ていない。

-----メモ
*「特別な友情」:
・・ジャン・ドラノワ監督作品「寄宿舎 悲しみの天使」の原作。キリスト教神学校の寄宿舎。宗教的に禁忌の同性愛。

*「ラミエ」
 ジッドの未公開の遺稿『ル・ラミエ』 : 森鳩は歓びとともに飛びたつ。・・「鳩」とは、恋人の少年達のこと。晩年のジッドは、少年達との恋で若さを取り戻していた。

*『チボー家の人々 第1部 灰色のノート』
ジャックとダニエルとの秘密の交換帳を読み、体面を気にするチボー父は、ジャックを自ら創設した少年院「オスカール・チボー少年園」の特別室にいれてしまう。第一次世界大戦後の時代背景に、ブルジョワ社会の精神的風土と、思想の摩擦を描いた小説。※当時、キリスト教で禁忌の同性愛は少年院行だった。

*「ソドムとゴモラ」
有名なので省略。

*「尻の穴へのソネット」/「往復書簡」
・・ランボー達の恋愛は、映画「太陽と月に背いて」で有名。ランボー役のレオナルド・ディカプリオが一番綺麗な時の映画だと思う。

* 「ムッシュー・ヴィーナス」
女性作家が、男性名「ラシルド」で執筆した作品。男女不平等への不満が土台。主語が曖昧で捉えにくい原文を、ここまで訳した翻訳者の力量を褒め讃えたい名訳。

*「友は眠る」
同性愛を隠したコクトーについてhttps://bit.ly/3Maobrb←ここの解説が面白かった。 コクトーの半自伝小説『白書』には、父親の性嗜好についてと、コクトーは父親似だと書いている。

*「我が生涯の物語」
 冒険家・漁色家ジャコモ・カサノヴァの自伝。生涯に1,000人の恋人と恋をした。 カサノヴァはヴェネツィア人、本書はフランス語で書いている。

*「泥棒日記」
 ジュネの『泥棒日記』は、一部は事実、一部は虚構の自叙伝。 創作目的は「到達不可能な無価値性の追求」・・BLを哲学するとそうなるらしい。

*「さかさま」
 「道理にそむくこと」という意。「ルルドの地にはかつて悪魔信仰があったからこそ、そこに聖地信仰がおこったのである」

* 「閨房哲学」 
 サド伯爵だから、SMかと思ったら、そうじゃなかった。
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読みながら、雰囲気とか語感が似ている・・と、思いだしたのは、よしながふみさんの「ジェラールとジャック」だった。

★アメリカ作品のアンソロジーは、平凡社ライブラリー『ゲイ短編小説集』がある。 タイトルが下衆で嫌。
 ゲイ短編小説集 (平凡社ライブラリー) オスカー ワイルド
 古典BL小説集 (平凡社ライブラリー) ラシルド
 少年愛文学選 (平凡社ライブラリー) 折口信夫、稲垣足穂ほか

★これは、良さそう。➡ 須永朝彦小説選 (ちくま文庫)山尾悠子が25篇を選ぶ

4

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