電子限定おまけ付き
作者さま買いですが、今回のお話も本当に面白かった。
あの手この手でDK・古谷くんに迫る(笑)桜庭さんは、あざとかったり可愛かったり健気だったりで…ものすごいギャップに萌えます✨
電車の中でいきなり大人のイケメン
(ただしおっさん←高校生からみたら30歳はおっさんだよねw)
から涙目・上目遣い(笑)で告白された古谷くん。
怪しい…コワイ…と思いつつ、本来真面目でまっすぐな古谷くん。
無下にもできず、オトナの駆け引きに翻弄されて、いつの間にか意識して、いつの間にかドキドキしたりソワソワしたり…あああ可愛い✨
確実に桜庭さんの作戦勝ちですねww
秋葉先生の描かれるお話の面白さのひとつに
主人公たちを取り巻く人たちがとても個性的なのもありますが
今回も古谷くんの友人錦戸くんや
桜庭さんの会社の社員たちがものすごく面白い。好き。
あ。今回大人×DKなのでもちろんHとかなし!真面目真面目(笑)
秋葉東子先生が表紙裏で書かれていたんですが、デビュー16年なのだそうです。
楽しすぎるのが、16年という年月は「男子高校生を爆誕させてしまう」というお言葉。
いや~ほんとそうですよね!でも、可愛い男子高校生一人分よりも、もっともっと沢山の可愛げが有るキャラを爆誕させてくださった!
読むと、確実に気持ちが明るくなるBLが読める。老舗ならではの安心感といいますか。
とはいえ、こちらも楽しくて萌えるお話でした!
13才の年下の男子高校生に告白しちゃうベンチャー企業社長。
ぶっ飛んでます。だけど、秋葉先生ワールドならば大丈夫です。ええ?と古谷くんと共に戸惑いながら、桜庭さんの巧妙なプレゼンにはまってしまいました。
意外と理性的な出来る男が、古谷くんにはメロメロなんですよね。
ああ、溺愛するって端から見るには楽しい。
でも、お人好しで、八方美人なんて揶揄された事に悩む古谷くんをちゃんと理解して。長所を認めて、気がつかないところを伸ばして上げるマネジメント力~!
さすが、若きベンチャー企業社長の桜庭さんです。桜庭さんに絆されて無事恋に落ちる古谷くんです。
エロは無しですが、大人になった2人は同棲してますか?してるな!みたいな幸せが垣間見れてハピエン大好きな私には何より嬉しい感じでした。ありがたい。
もうひとつ短編。ゲイの兄の恋を見守る弟くんのお話。兄弟、ええなぁ…
後書きも楽しい秋葉東子先生ワールド、とても良かったです。
好きになる過程を吹っ飛ばして始めよう!という、新手?のゲリラ的ラブコメ(笑)
イケメンベンチャー社長とお人好し高校生の組み合わせが、
とても面白かったです^^
電車内で突然、初対面のイケメンに告白された高校生の征太。
もう二度と会うこともないと思ったら、謎のイケメン・桜庭がバイト先にやってきてーー…!
いっちゃえば、一目惚れから始まる恋かな。
だけど、桜庭が猪突猛進・愛情全開で征太に迫ってきます^^;
なんで俺なんかー?と思う征太は、自分に自信がないお人好し高校生。
一目惚れ展開があまり得意ではないのですが、これはある意味吹っ切れていて良かった!
桜庭はできる男なのに、潤んだ瞳で頬を赤らめて征太を見つめてくるし、呼び出されればスキップして喜びを表現しちゃう(笑)
正直ストーカーっぽいのに憎めない、可愛いおじさん♡
征太は、初めこそ桜庭に拒否反応を示すものの、桜庭の人となりを知るうちに惹かれていきます。
頼まれたら断れない征太は、桜庭にそこが可愛いと言われてズキューンときちゃう(笑)
グイグイくるおじさん攻めと、年下絆され受け。
終始プラトニックでした。桜庭が大人だった。
描き下ろしでは、数年後の幸せいっぱいの2人♡
Hいらないわ。むしろ。
同時収録作は、弟視点の兄の恋。
傍若無人な兄なのに、弟にとってはやっぱり放っておけない存在なんだろうな。
振られた兄のために、一肌脱ぎます。
こちらも、なかなか面白かったです!
でも、短編なしで本編だけでも良かったかな。
もう少しブラブラな桜庭と征太が見たかったかも……
ある日、フツメンな男子高校生の征太は日中の電車内、公衆の面前で涙目で頬を赤く染めた三十路のハイスペイケメン・桜庭に真正面から思いの丈をどストレートにぶつけられます。
付き合って欲しいと本気の桜庭にがっつり外堀を埋めてくるアプローチをされ、圧倒的経験値の差に翻弄されまくっちゃう征太がなんともかわいらしくて。
でも決して悪いオトナではなく、弁えるところはしっかりしているのでそこは安心して読めましたし、爽やかでデキた人格がヤバさを抑え込むという不思議。ただ、征太の存在を愛でる時はぶっ飛んでましたけど(笑)
征太大好きエピソードだけでもプレゼンできそうです。
桜庭に対する征太のツッコミが最初からキレキレでどんどん容赦無くなっていくのが面白かった〜。
圧のすごい桜庭のハンパない影響力を受けて征太にもいい方向に作用がでてきて良かった。
自分の可能性に気づかせてくれて視野が広がるきっかけになった素晴らしい出会いでしたね。
健全なお付き合いを有言実行したさすがの桜庭でした。
同時収録の短編は本編で出てくるキャラではない(ですよね?)兄弟のお話。
作者様が描きたかったお話しだったそうなんですが、桜庭と征太のかけ合いがすごく楽しかったので正直言うと表題作でまるっと一冊読めたらもっと嬉しかったです。
秋葉さんの本には、「生きていく上で必要な至言」がぽろっと出てくる事が多い気がします。
もうBLと関係なくなっちゃうんですけど、自分に置き換える訳ではなくとも、ハッとする言葉にグッと掴まれる。そしてそれと同時に、登場人物が心を動かされるのにも超納得してしまうので、結果としてまたBLに戻ってはくるのですがw
これは作家さんが普段こういう事を考えたり感じたりしてるんでしょうけど、普通こういう含蓄というか、下手すると説教めいた文言て、鼻に付いたり必要以上に作者がしゃしゃってるように感じたりしてもおかしく無いのに、それが無いのがスゴイなと感心してしまいます。ちゃんとキャラが話している形になってる。
攻めは腹黒ではなく、陽タイプで仕事が出来るという意味での策略がすごく、あっという間に周りを固めて埋めてしまう。そうした上で受けの心を攻略していく訳です。
そこで上に書いたような、グッとくる言葉にやられてしまうので、これは受けが惚れても致し方ないですね、という説得力がすごい。
仕事そのもののシーンはあまり出てきませんが、仕事に対する心構え的なものが出てくるので、これもある意味お仕事BLかもしれない。自分に生かせるものなら生かしたい考え方が結構出てくるんですよね~。
BLだけじゃなくて、ちょっと仕事術系の本の読後感に通じるものがある気がしますw