てんてん![]()
本品は『黒龍王の愛しき至宝』のコミコミスタジオ特典ペーパーです。
本編後、隼人が琳堂のために料理をするお話になります。
今日は新月です。隼人は日が傾けかけると勉強を切り上げて意気揚々
と台所に向かいます。
月の満ち欠けに影響を受ける龍族は、新月の夜になるとエネルギーが
弱まる為、琳堂もいつもと様子が違っていて体調が酷く悪い時には龍
の姿に戻って全く動かなくなり、症状が軽い時には人型のまま寝台で
眠り続けています。
食事ができるかどうかは誰にも判らないので、新月の夜は予め料理人
に暇を取らせる事にしています。今日の琳堂は朝からずっと寝ている
ので、隼人は夜になったら腹が減って起きた場合に備えて手料理を
振舞う事にしたのです。
琳堂は起きるかどうかわからないし、せっかくなので勉強の先生をし
てくれていた小雷も一緒に食べるかと誘うと、起きるかどうかわから
ない琳堂のために食事を用意する隼人に深い愛情を感じると絶賛され
てしまいます。
隼人は若干顔を赤らめつつ手伝いを買って出てくれた小雷とともに
腕まくりして料理を開始し・・・
B5サイズ4つ折り両面にて新月の夜のお話になります。
隼人の手料理を食べ終えた小雷はお腹がいっぱいになって気持ちよく
なったのか雷獣の姿に戻って寝入ってしまいます。隼人は小雷をもふ
りながら自分の寝台に運び、琳堂の寝室に向かいます。
そっと中を覗き込むと琳堂はまだ人型を保っていて、それほどエネル
ギーが落ちていない事にほっとしつつ、食事を側の卓子に運んだ隼人
でしたが、琳堂は酷くうなされていました。
しかも寝言で切なげに隼人の名を呼ばれて、隼人は思わず琳堂に声を
かけつつ身体を軽くゆすってしまいます。目を覚ました琳堂は蘭黎が
隼人をあちらの世界に連れ帰る夢を見たと言います。
隼人はそんな琳堂を安心させるように微笑みかけて夕食を作った事を
伝えますが、いつもより反応が鈍く、庇護欲を刺激された隼人はいつ
かやってみたいと思っていた「あーん」をして食べさせて幸せに浸る
・・・というほのぼのした後日談でした♪
いつもしっかりしていて護ってくれる琳堂が可愛く見えて嬉しくなる
という隼人もまた可愛かったです (^-^)/
さらに翌日、隼人より早く目覚めた琳堂が隼人の寝台で眠る小雷を見
つけて静かにキレるという二段オチになっているのもツボでした(笑)
