ボタンを押すと即立ち読みできます!
ひでーな。結婚の約束までした仲なのに
辛ーい( ˃̣̣̥ω˂̣̣̥ )
ブラック企業辛いよー
病んだ受けの3大欲求を満たしていく、一途でクールな攻めが魅力的な、とてもいいお話でした!
パワハラ上司に、〝仕事できない人間〟として洗脳された浩国は、心身ともに疲れ果てた社畜リーマン。
12年ぶりに再会した昔馴染み・甲斐に頼まれ、仕方なく同居を許可します。
すると甲斐はゲイで、浩国のことが好きだと告白されてーー…!
とにかく、浩国の会社が酷い!
こんなところ辞めてやれよと思うけど、他に行き場がないと洗脳されている浩国に、その選択肢はなくて……
と、ここがねー、ちょっと焦ったくて憤りました。
甲斐が感情表現苦手なのは、ずっと一人寂しく生きてきたから。
物分かりが良くて、人に何も求めなくて……でもそれは、最初から色んなことを諦めているからなんです。
約束は守られないのが当たり前、人に期待しないのが当たり前って……これは悲しいよ。
そんな甲斐の唯一の執着が浩国です。
唯一自分に役割を与えてくれ、必要としてくれた相手。
甲斐から美味しい食事、ちょっとHなお手伝い、安眠を与えられ、浩国は少しずつ癒され、絆されていきます。
〝チョロ国〟と、からかわれながらも、甲斐が浩国を大切にしているのが伝わってくる所が良いんですよね。
お世話しているつもりが、いつの間にかお世話されてる。
その、自然に浩国を浸食していく感じが好きでした。
酷使される日々の中で、弱くてかっこ悪い自分を受け入れてくれる相手がいたら、それは強さにつながると思います。
「徒労みたいな人生だ」という浩国に、「徒労じゃない人生なんてある?」と問い返す甲斐。
ここのやり取りはシチュエーションも相まって、とても心に響きました。
「徒労な人生」と「徒労な事に懸ける人生」は違うと思う。
たとえ徒労に終わっても、自分らしく居られる人生の方を選択してほしい。
そして、甲斐によって動き出した浩国の人生。
退職届けを目にした時の、パワハラ主任の顔を見てみたかった。
最高のザマァだっただろうなと。
恋人同士になり、浩国に甘えるようになった甲斐にはキュンキュンしました♡
やっと甘えられる相手ができたんだと思うと、それだけで胸が熱くなります。
表紙の穏やかな印象に反して心をざわつかせる作品でしたが、むしろそこが良かった。
作家買いして間違いないです!素晴らしかった!!
鶴亀まよ先生、凄いわ。
これは、予想を上回る。
ぐっと身につまされるけど、同時にじん、と胸に沁みる。
なんでしょう、ほんとこんな作品をよくぞ描いて下さった!思わず感謝してしまったくらいです。
こちら、浩国が相当なブラック会社のSEです。たびたび、BLだと社畜代表みたいになるSEさん。うーん、かなり辛い。
既に、仕事するために生きている。
ご飯も、1日一食。食べようとしても、胃が受け付けない。
コンビニとかファストフード。あと、ゼリーフード。
寝たくても、疲れきって寝れない。休めない…
あ…もう字面だけで悲しくなるくらいにボロボロに消耗しきっている浩国なんです。
ここまで、酷くはなくとも働く大人は誰しも感じたりしてるかと。忙しくても、充実してるならば良いけれど。
そこで、再会した年下の友人だった甲斐。
彼も、ずっと抱えた辛さ、諦める気持ちを普通と捉えて生きてきた人なんですよ。
再会して、ある事情から同居することになって。
この同居してからの日々が、二人の生きづらさや、満たされない部分が変わっていく展開なんです!
よく渇いた大地に水を撒く、じわじわ染みて潤う。なんて表現がありますが、当にそうだと思います!
浩国は、甲斐が作るご飯で体が変わって行くし生きている人になる。甲斐に何かしてあげたいと、感情が動くくらいには。
甲斐は甲斐で、浩国が夕飯作りを頼んだことで、自分が居てよいと許されて居場所を見つけている。
もう、読み進めていくと二人の生きていく意味を見つける話を息を詰めて見守る気分。
あ、決して暗すぎません。そこは、鶴亀まよ先生の描く、ちょっと救われる萌え部分が絶妙に投入されてます。
二人の居場所、二人が一緒に生きたくなった意味を見つける話でした。
ちなみに、甲斐はゲイ。浩国ノンケスタートですが、BがLになっていくのが説得力有ります。
二人の初セックスが、今まで読んだことない感じ!浩国が社畜だった流れが、上手く引き出されていて。
私、このときめく場面で爆笑してしまったんです。いや、そこからちゃんと盛り返してますけどね!
読むと語りたくなる。
はあ…読めて良かった。
ちゃんと生きたくなる、めちゃくちゃ素敵な作品でした。
働く全ての人に刺さる作品だと思う。
人によっては、ブラックの描写がしんどいと言う人がいるけど、いやいやあれがあるからこそこんなに感動するんでしょうと思う。
自分一人がいなくても会社はまわる、自分なんかいなくてもいいんじゃないかと思ってしまう中で、自分だけを必要としてくれる存在の大切がどれだけ尊いかを教えてくれる作品。
BLとしてのキュンもあるけど、ドラマとしてもとても良いからもっともっと広まって欲しい。
恋愛面のドロドロはないのですが、受け攻めがそれぞれ仕事絡み・家庭絡みの問題を抱えており、じんわりと心に沁みる物語でした。
休日出勤当たり前、一日平均16時間労働のブラック企業に勤める社畜リーマンの浩国(受)。
でも浩国を追い詰めているのは、物理的な拘束だけではありません。
パワハラ兼モラハラ上司の存在。
とんでもない仕事量をこなしながらも、「こんなこともできねーの?」「お前が一番楽してる」と無能扱いされ続け、浩国は身体だけでなく心も蝕まれていました。
あれだけ上司にいびられている上に、同僚にも「いつも暗い顔してる」とか「とっつきにくい」と言われてしまうシーンは胸が痛みました。
うぅ、本当の浩国はそうじゃないんだよ…
そんな萎れ切った浩国のもとを12年ぶりに訪ねてきたのが甲斐(攻)です。
もともと家庭環境に恵まれていなかった甲斐は、小学生にしてすでに独りでいることに慣れている様子でした。
しかし中学卒業後は、とある定食屋で住み込みで働き、雇ってくれた店主といわば親子同然の関係を築くことができていました。
それなのに店主が病に倒れると、駆けつけた実の息子には「部外者」扱いされてしまいます。
誰かに必要とされることを知らずに育った甲斐は、自分が誰かに何かを求めることも知らないんですよね。
だから息子の薄情な扱いも飄々と受け入れ「しょうがない」と、さらり割り切る背中が悲しい…
このふたりが同居生活を送る中で、どのように癒されていくかが丁寧に描かれています。
落とす宣言までしていた甲斐なので、あとは浩国がほだされるのを待つだけと思っていたら、かなり終盤まできたところでまさかの展開があって慌ててページ数を確認しちゃいました(笑)
そこからは最終話らしい盛り上がりで、ここであの風鈴が出てくるのもよかったなぁ。
お疲れリーマンの浩国が、ついに上司に噛み付くシーンがお気に入り。
自分のことじゃなくて、後輩を庇ってというのが◎
敏腕のスパダリもかっこいいけど、こういう必死さやひたむきさには更に心打たれます。
甲斐は浩国のことを「チョロ国」だってからかったりして、最初は健気なふりした腹黒キャラという印象でしたが、読み進めていくうちに腹黒のふりした健気キャラになって、描き下ろしにたどり着く頃にはすっかり可愛い可愛い年下彼氏と化していました。すき。
最高のプロポーズってなんだろう。
どんな言葉をもらえたら嬉しいかは、きっとカップルそれぞれですよね。
浩国と甲斐にとっては、これがまさにパーフェクトプロポーズだったんだな、と思える感動的なラストでした。
初Hもくすっと笑える感じで、色気たっぷりとはいかないところがふたりの関係性にマッチしていてよかったです。
基本的に年下攻めが好きな私ですが、
再開×年の差×同棲(押しかけ)のこの三点セット……最高じゃないですか????
パッと表紙見た時に絵も素敵でシチュエーション最高で電子書籍でしか商業本は買わないんですけど発売日に本屋で見つけて電子書籍化が待ちきれなくて買っちゃいました。
言わずもがな、最高でした。
胃袋掴みにくる年下最高です。
また、ヒロ(受け)が社畜でくたびれてるのもいいっ!
精神的支柱になってくれる包容力のあるスパダリ年下攻めが見れる作品なのでみんな読んだ方がいい。