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それでも僕は君に恋をする。

soredemo boku ha kimi ni koi wo suru

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表題作それでも僕は君に恋をする。

古賀陸人,リーマン
佐藤洸太朗,リーマン

あらすじ

「こう」こと佐藤洸太朗は幼馴染の「りっちゃん」こと古賀陸人のことが大好きな平凡なサラリーマン。面倒を見られ甘やかされるポジションに収まりながらも、日々募る想いを抑えきれずに、隠し撮りしたりっちゃんの声を聴きながらオナニーまでする始末。けど、絶対に想いをバラすわけにはいかなかった――なぜならりっちゃんは結婚しているから。それなのにりっちゃんで抜いているところを本人に見られてしまい…。

それでも僕は君に恋をする。(1) 32ページ
それでも僕は君に恋をする。(2) 67ページ
それでも僕は君に恋をする。(3) 65ページ
それでも僕は君に恋をする。(4) 36ページ

作品情報

作品名
それでも僕は君に恋をする。
著者
かまぼこ太郎 
媒体
漫画(コミック)
出版社
一迅社
レーベル
gateauコミックス
電子発売日
2.8

(7)

(3)

萌々

(0)

(0)

中立

(1)

趣味じゃない

(3)

レビュー数
1
得点
16
評価数
7
平均
2.8 / 5
神率
42.9%

レビュー投稿数1

不倫から始まる両想い。あまりに自業自得なすれ違い

2021年1月現在未完結。諸般の都合により連載がストップ中です。

幼馴染の陸人と洸太朗は同じ会社に勤めるサラリーマンで、陸人はすでに既婚者。結婚してもなお、陸人のことが好きな洸太朗はある日、陸人を思いながらマスターベーションをしているところを陸人に見られてしまう。

もはや自分の気持ちを隠すことに限界がきた洸太朗は、陸人に気持ちを告げる。そんな洸太朗のことを陸人もまたずっと好きだった。そこから、不倫とはわかっていてもお互いに気持ちを止められず、セックスを重ねる2人。

第2話から少しずつ過去編が入り、今までの経緯が明らかになります。二人は小学校から高校までを同じ学校で過ごし、大学はそれぞれ別の大学へ進学。陸人は自分が洸太朗に対し、幼馴染以上の感情を持っていることを認識していた。

大学に進学し、学校の友達ができたと洸太朗からタツヤを紹介され、独占欲に火がつく陸人。洸太朗に自分の気持ちを伝えるも激しく拒絶されてしまう。

拒絶されたことにショックを受け、バスケットボールに打ち込む陸人だったが、あまりに無心にやり続け怪我を負う。そんな陸人に寄り添い助けてくれたのは、高校時代からの同級生であり、バスケットボール部のマネージャーだった咲だった。

一方、激しく陸人を拒絶したものの、陸人のいない生活に精神不安定となり過呼吸を繰り返す洸太朗。そんな洸太朗の傍にいて支えたのはタツヤだった。

タツヤからドイツ留学に付いてきてほしいと言われた洸太朗。そんなとき、連絡を断っていた陸人から久々のメッセージが届く。そこには、就職内定を機に結婚するというものだった。

タツヤとのちょっとしたイザコザがあり、洸太朗の家に駆けつける陸人。過呼吸で倒れた洸太朗を看病し、二人は久々に再会するも、陸人の左手薬指にはすでに結婚指輪がはめられ、愕然とする洸太朗。

この話って、最初っから不倫で始まる両想いなんです。とにかく、陸人がね、ありえない。なんで、結婚しちゃう?咲は高校の頃からずっと陸人が好きだったんです。陸人は完全に洸太朗からの拒絶を癒やすために咲の好意を利用したんですよね。洸太朗が好きなくせに。もう、ほんと最低…

洸太朗もね、ないんですよ…。あんな拒絶されたら誰でも傷つくし、あんなに目いっぱいに思いっきりに拒絶する必要ある?と思いました。なのに、もともと依存心が高いから、陸人を失い不安定に。今まで、さんざん陸人に甘えて依存してきたくせに。リーマンになってから、告白して「まだ俺のこと好き?」とか。いや、あんときあんな拒否してなかったらこんなことなってないんだし、自分からもっと早くに関係修復をしていればよかったのに。それは自分勝手すぎるでしょ、と。

正直、この過去編の2人はどっちもどっち感がすごくて全然同情できませんでした。

さらに、第4話では時系列が現在に戻る。結婚していながらも洸太朗への気持ちを捨てきれない陸人。しかし、咲への裏切りにもまた胸を痛める。そんな折、洸太朗と会う約束のため出かけるも、咲が倒れてしまい、翌日の会社も休んだ陸人。陸人を心配し、陸人に会いに行こうとしたところ、向かい側から咲をおんぶした陸人が仲睦まじい様子で歩いてくるのが見えて、思わず道路脇の草かげに隠れる。どんなに愛し合っていても自分は陽のあたる場所にはいないことを痛感し惨めな気持ちになる洸太朗。

そんな洸太朗に、自分のやらかしたことの重大さを知り、人の心を利用して傷つけ裏切ることをするなと言う陸人。でも洸太朗への気持ちも止められない。お互いに好きあってるのに身動きできない2人。次の休みに2人で、出かけようと誘う陸人だったが…。

ここで4話が終わりで連載がストップしています。

正直、こんなウジウジするくらいなら、洸太朗へ手を出すの止めとけよ、と言いたくなっちゃいました。もう、咲を泣かせても何しても、全員に非難されても、洸太朗への愛を自覚し行動したなら、貫けよと思いました。

陸人の奥さんである咲もとってもいい人なんですよね。陸人の本当に辛い時期を一緒になって過ごしてくれた。だからこそ、陸人も咲への裏切りに自己嫌悪してるんですよね。でも、それでも洸太朗への愛を止められないなら、仕方ないじゃんよ…どっちにもいい顔するなし(-_-)と、モヤモヤが止まらない。

結果的に陸人が結婚していることで、せっかく両想いになっても、いろんな人を傷つけて心苦しいし、惨めな思いもしている。もっと自由に愛し合いたいのにできない。けどそれは、完全に自業自得なすれ違いの結果であって、これを切ないすれ違いとか、私は置き換えれませんでした。

この作者様は絵はとてもキレイです。一方で今回の話は話の組み立てがあっちこっちに行ったり来たりして、時系列が読みにくい。また、過去に結構な溝ができるくらいの事件があったのに、1話目ではお互いに共依存に見えるほど仲良しなんですよね。もちろんいろいろあったあとに関係修復がなされたわけですが、過去編が結構複雑で情報量が多いのでわかりにくく、もう少し整理してもいいかなって思いました。

いずれにしても、まだこれは未完結、今後まだ続く予定で、特に4話終わりでは、陸人がなにやら決心ぽいものをしたような感じだったので、連載再開を待ってどんな結末になるのか見届けたいです。しかしどんな結末になったとしても、もうこの中盤の話の展開が自業自得感満載で、感情移入ができないなー…と。気持ちは誰にも止められないし、仕方ないことだけど、愛し合うことの潔さみたいなものがあればいいのかもしれないけど…。やはり不倫始まりって、難しいテーマだなぁ…と思いました。

2

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