白銀の狼と魔法使いの卵 コミコミ特典SS小冊子 月氏の城にて

hakugin no ookami to mahoutsukai no tamago

白銀の狼と魔法使いの卵 コミコミ特典SS小冊子 月氏の城にて
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神0
  • 萌×20
  • 萌3
  • 中立0
  • しゅみじゃない0

44

レビュー数
2
得点
9
評価数
3
平均
3 / 5
神率
0%
著者
 

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イラスト
 
媒体
小冊子
出版社
笠倉出版社
発売日
価格
非売品
付いてきた作品(特典の場合)
白銀の狼と魔法使いの卵~(コミコミスタジオ限定)
ページ数
12ページ

あらすじ

ノベルズ発刊記念・コミコミスタジオ購入限定特典書き下ろし小冊子
A5サイズ全12頁(内小説7頁)
伊月が界渡りした直後、本編裏事情的なお話になります。

表題作白銀の狼と魔法使いの卵 コミコミ特典SS小冊子 月氏の城にて

レビュー投稿数2

伊月の事情

本品は『白銀の狼と魔法使いの卵』のコミコミ特典小冊子です。

本編幕間、伊月が界渡りした時のお話です。

目が覚めた伊月は左手首の激痛に襲われます。ちょっと力を入れただけで
痛みが増し、それならと右手で左手首を持ちあげようとすると、血まみれ
のナイフが握られていてぎょっとします。

ひとまずナイフを穂折り投げ、怠い体を横向けると手首がぱっくりと裂け
ているのが見え、すぐ止血をしなければ死んでしまうと思いつつも伊月は
全く動けませんでした。

なんと伊月の傷口が引っ張られるように閉じていき、切り口の表面にも新
しい皮膚が張ってきたのです。うっすらと見えていた内出血のような血の
色も見る見るうちに薄くなっていったのです。

夢を見ているのかと思った伊月ですが、血に染まったベッドも周りの家具
も高価そうで見覚えはありません。もっとよく見ようと思いカラダを起こ
したところで悲鳴が耳をつんざきます。部屋の入り口に前掛けをした女性
がいたのです。

その後は大騒ぎで大勢の人が駆けつけ、起き上がっている伊月を見ると大
きく目を見開きます。「イーユエ」と呼ばれ、されが自分の名と同じ字を
書く事はわかりましたが、今の状況はまっくわかりません。

世話をしてくれる女性に名前を訊くと部屋の空気が凍りつき、すぐさま医
者が呼ばれました。名前や年齢、両親の事を聞かれ、ちゃんと答えたのに
医者には記憶喪失と診断されてしまいます。

診断が終わると女性たちの手によって入浴させられ、その際にふと見た鏡
に伊月は鹿みたいな耳がある事に愕然としてしまいます。その後は食堂で
1人きりで食事をし、早々に部屋に戻りますが・・・

A5判カラー表紙(文庫カバー同イラスト)12頁のボリュームにて、本編では
語られなかった伊月の界渡りのお話です♪

どうやら伊月は今いる城の主の息子だと思われているようです。城主は血
まみれ他の伊月の知らせを受けて1度は寝室に来たものの、すぐ魔物退治に
出かけてしまったと言います。

この部屋で目覚める前の記憶を手繰り寄せてみると、恋人からのメールに
仕事を早めに切り上げて何か奢ってあげようかとワイン酒場の扉を開けた
ら、恋人が女の子に囲まれていました。

恋人は迷惑そうにしていたので浮気だとは思いませんでしたが、もし女の
子達が恋人の魅力に気づいたらと胸が軋みます。ずっと一緒にいたいけど
幸せになって欲しいと気持ちのせめぎあいで伊月は自爆して馬鹿な真似を
したものの、一瞬で後悔して店を飛び出して・・・トラックが・・・

トラックが突っ込んできて伊月が死んだとしたら、すぐ後ろにいた恋人も
どんな結末を迎えたのかがわかってしまい、深い後悔が伊月を揺さぶりま
す。でも伊月が生きているのだから、彼もどこかにいるかもしれないとも
思います。

夜が来て伊月はまた病人食のような食事を与えられますが、帰城したらし
い城の主も2人いると言う兄も誰も伊月の様子を見に来ません。誰もこの
子の事を機にかけていない事がとても気になります。

伊月は体力を取り戻すべくたくさん食べて沢山眠る事を心掛け、そっけな
い使用人達から情報収集をするうちに、この躰の持ち主がある騎士に恋を
していた事に気づきます。

ある騎士を見た伊月はほろほろと止めどもなく涙を流す

・・・という伊月が界渡りした直後の過去回想のお話でした。あの日、伊月が
圭介に抱いた複雑な想いは、月家の三男の心とリンクして、伊月を呼び寄
せたようです。

本編では見えない伊月の想いが見え、月家の三男の恋も垣間見える切ない
お話でした。

※特典(レビュー済)
アマゾン店特典は清月の初変身のお話、
フェア店特典は清月と兎耳の子供達のお話です。

1

切ない

伊月が界渡りした直後の様子を書いた作品でした。

伊月の本来の躰の持ち主である、月氏の三男を取り巻く環境が伊月の目を通して分かります。

身体が弱く魔力が無いと思われていて、好意的な人があまり居なかったようで読んでいて気の毒でした。

また伊月が界渡り直前の記憶を思い出して阿波谷の事をどれだけ好きだったかが分かり切なかったです。
でも何とか打開しようという伊月の前向きな性格に好感を抱いた部分でもありました。

熛氏の騎士達の中に本来の躰の持ち主の想い人がいて、伊月を通して分かったその子の想いがとても切なかったです。



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