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死んだ恋人が幽霊になって現れる!かと思いきやまひるはかなたの未来の恋人なんですよね!つまり現在のかなたはまひるのことを全く知らない、ましてや恋人なんかじゃない。未来と現在が交差して面白い設定です。この辺からセオリー通りの話ではないと感じていたんですが、読んでみたら本当によかった…泣きました。もう泣いて泣いて嗚咽が出ました…。
まひる、彼の笑顔は本当に優しい顔をしていますね。優しさと愛おしさがにじみ出ていてこんなに綺麗で幸せなのに涙が出るんです。
最後まで幽霊のまひるに触れることはできなくて、キスもふっと吐息を感じるだけ…このキスの表現が劇エモです…。
幽霊という超常現象的な設定ではあるけど都合よく触れられるような奇跡は起こらないんですよ。そこがまた切なく、でも幽霊のまひるはこの世界のかなたの恋人ではないから、これでよかったんだと思います。かなたは自分の世界のまひると、2人にとって初めてのキスをしてほしい。ちゃんと2人で最初から恋をして思いを積み上げていって欲しいですね。
作中は泣かせるぞ!といった雰囲気が全くなく、むしろいきなりエロも飛び込んできて明るいトーンなんですよね。けれど明るさの中に潜む隠しきれない切なさ。その対比が自然と涙を誘うんです。
またまひるは幽霊ですから、まひるが消えた後その存在を示すのはかなたの記憶だけ。かなたはとても怖かったでしょうね。何も証拠がない、自分を信じ切っていいのかもわからない、もしかしてあれは夢だったのでは…?そんな時にアパートの霊感のある女性がやっとまひるのことを証明してくれた。幽霊でもこの世界に存在していたって。あぁこれは泣かずにはいられません。かなたはやっとまひるのことを他の人に話せます。そして自覚する恋心。切ない、切なすぎます。初めの頃と最終話のかなたは全く別人のよう。それほどまでに恋によって成長した。このかなたの変化が嬉しい。
そして後書きを読んでまたエモいな〜と思ったのは、作者様が6話以降の執筆の際に世界のいろいろな情勢を鑑みて、ご都合主義でも未来と希望のあるお話にしようと幽霊のまひる生存に舵を切ったとのこと。
つまりそれまでのまひるは作者様の中では本当に死んでいたんですよね。だから5話の最後の『バイバイ』は本当に別れの挨拶だったわけです。
それがまひるにとっては奇跡が起こり一転生存ルートに入りました。現実と物語が交差して奇跡が起こったの激エモではないですか……。
描き下ろしで目覚めたまひるのところまで息急き切って駆けつけたかなた。まひるが生きてて本当によかった。ちゃんと希望を受け取りました。
文句なしの神評価!!!
厚い!背表紙が厚い!
ものすごいお得感♥
読み進めていくと感じる、確かな満足。
こんな素敵な作品を800円+税で楽しめるのは
コスパよすぎでしょう✨
このお話は大学生と幽霊のお話。
ある日突然自分の前に「未来の君の恋人だよ」と言って
幽霊が現れたらどうしますか?というおとぎ話のようなBL。
何事にもローテンション。
カラダは満たすけど恋はしない…そんな大学生かなた。
自称・数年後のかなたの恋人まひるは明るくて前向き。
彼が幽霊になって現れた目的は
「かなたの童貞を守ってハジメテをもらう事」
幽霊のまひるは承認できるクセに、惹かれていく自分の心は信じられない。
不器用すぎるかなたの表情に、次第に色が差していくのがもうね…尊い✨
幽霊という存在に加え、まひるはタイムリープしてるから話がややこしいトコもあるけど、やっぱり幸せに泣ける結末はいい。
表紙から尊いが溢れ出ていて、普段レビューを見るかか試し読みをして買う方なんですが即購入しました。
後悔はありません!
死んだまひる(受け)が2人が出会う前のかなた(攻め)の元へ霊体でタイムトラベルしてからのお話でした。
自分たちは恋人だ!というまひるなんですが、過去の2人の関係について話す場面がほとんどなく、始終過去のかなたとの出会いや死ぬ直前の関係、馴れ初めはどうだったのー?と言う気持ちで読み進めました。
核心的な事はあまり話さないまひるですが、所々でまひるがいた世界のかなたを思い出す様子にかなたへの愛情を感じて見ているこちらまでノスタルジックな気分になりました。
また絵がキラッキラで画面がかわいいと尊いで溢れてます。
出来ることならこのカップルの2つの軸の出会いとその後のストーリーが読みたいです!
とある事情で一生一人で生きるからもう恋なんていらないと思っている、ネコ専童貞のローテンション遊び人イケメンの大学生かなた(攻)と、自称「かなたの童貞を守るために現れた未来の恋人」のハイテンションマシンガントーク健気ワンコな幽霊(享年25歳)まひる(受)の、恋に臆病だったかなたが、恋に落ちて、信じるもの、守りたいものを見つける救済ラブストーリーです。
ちょっとネタバレ気味になりますが感想書いていきます!
参考までに書くと、幽霊モノですがホラー描写は全くありません。あと、攻め受けの表記はありますが挿入ありのシーンはありません。
電子で買ったのですが、なんとページ数281P!ボリュームたっぷりでした。
出会いから別れ、そしてその先をコメディありシリアスありでじっくり丁寧に書かれていました。
過去付き合ってた彼女たちとの行為中に勃たなかったことで失望されて以来、誰かに傷つけられること、誰かを傷つけること、そして大事な思いを寄せられても充分に返すことのできないことを恐れていたかなた。その心がまひるの明るさや健気さにによってじんわりとほどかれていきます。
幽霊のまひるは物質に触ることができず、かなたもまたまひるに触れることができません。唯一お互いに干渉できるのが「息を吹きかけること」。
一山超えたあとの二人のセックスシーンは、挿入こそなかったですが、キスの代わりに優しく息を吹きかけ、名前を耳元で囁きかけ、相手に一心に情熱を伝えているのがすごく伝わってきました。
そしてラストのモノローグ、冒頭のリフレイン、タイトル回収。
これから始まる二人、苦難を乗り越えた二人、それぞれの未来が明るく思える素敵な読後感でした。あとがきに作品に対する想いがギュッとつまっていて、いいなぁとい思いました。
ザ・ハイロウズさんの「日曜日よりの使者」、しんどい時に前向きになれる曲ですごく好きです。タイトルでは気づかなかったですが、作中でかなたの好きな曲として登場し、要所要所で描写されます。
「日曜日よりの使者」をギターで弾き語りしているかなたと、聴いてるまひる…想像するとたまらないですね!
(余談ですが、ムナカタさんとかなたの友達のその後が…地味に気になります)
設定がすごく好きで
定期的に読み返したくなる作品です
その度に素敵!と感じます
過程も丁寧でもっと色々な人に知ってもらいたいです
買って損はないかと思います!!!!!