商品説明

ノベルズ発売記念・コミコミスタジオ購入限定特典書き下ろし小冊子
A5サイズ全12頁(内小説7頁)
瓏蘭が仕上がったばかりの凱焔の袍を着てみた結果・・・

作品情報

作品名
華獣 コミコミ特典SS小冊子 灰青の夜
著者
宮緒葵 
イラスト
絵歩 
媒体
特典
発売日
付いてきた作品(特典の場合)
華獣(コミコミ購入時のみ)
3.5

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萌々

(1)

(1)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
1
得点
7
評価数
2
平均
3.5 / 5
神率
0%

レビュー投稿数1

魔が差す瞬間

本品は『華獣』のコミコミ特典小冊子です。

本編後、瓏蘭が凱焔の袍を誂える話です。

凱焔は邸でくつろいた服装を好みますが、
皇帝親子を除けば唯一の皇族男子の後見役となった凱焔は
それ相応の衣装を何着か誂えていました。

しかし、本来夫の衣服を調えるのは正妻の役目であり
男子ながらも一族の誰もが長の伴侶だと見なし
そう自負している瓏蘭もせめて袍の1着くらいは
用意してやりたいと思います。

出来たら凱焔はに内緒でと計画を打ち明けられた侍女は
喜んで協力を約束してくれ、寸法や好み等も教えくれ
そして先ほど注文していた品が届いたところでした。

瓏蘭は箱からたたまれた袍を取り出してみます。
灰青色の絹地で誂えたそれは肩幅も丈も袖の長さも
瓏蘭の袍とは比べ物にならないくらいの大きさで
つい自分が着たらどうなるのだろうと
興味が芽生えてしまいます。

お付きの護衛よろしく付いていた黒焔が
凱焔の気配に異様に敏感な事から
つい仕立てたばかりの袍を被ってみる
瓏蘭でしたが・・・

A5判カラー表紙(カバー同イラスト)12頁にて
瓏蘭が茶目っ気を出したばかりに
恥ずかしい事態になるお話です♪

頭を出して袖を通し、裾を引っ張ってみますが
結果はため息が出ただけでした。

腕は長い袖の半ばまでしか届かず、
肩は盤領のひもでとめていなければずり落ちそうだし
裾にいたってはずるずると十寸近く引きずり
未幅もあちこち余っています。

凱焔が大きすぎるのか、瓏蘭が小柄なせいなのか。

もっと鍛えるべきかと思う瓏蘭でしたが
かつて間近で拝んだ凱焔の見事な槍さばきを思い出し
空想の槍でその動きを真似てみています。

すると苦し気な呻き声と、何かが倒れる音が!!

振り返った瓏蘭が見たものは
うつぶせで倒れている凱焔でした。
なんと凱焔は気配を断って戻って来ていて
黒焔が吠える間もなくつまみ出し、瓏蘭が袍を
着替えるところからずっと見ていたのです♪

瓏蘭は恥じ入りますが
凱焔は鼻血を祖で口で拭うほどに歓喜し
「家宝にする」とまで言い出しますが

凱焔の瞳の色で選んだのだから着てくれという
瓏蘭の言葉に感極まって寝台に運ばれる

・・・という瓏蘭愛が溢れる幕引きでした。

凱焔の袍を着てみただけでなく、
凱焔の真似をしてみる瓏蘭が可愛いです。
押し倒されても文句は言えないですよね (^m^)

本編がシリアスな分よりコミカル度が際立ち
とっても面白かったです。

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