この皇国に俺より強い犬はいない

華獣

kaju

華獣
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神37
  • 萌×218
  • 萌12
  • 中立1
  • しゅみじゃない9

297

レビュー数
10
得点
294
評価数
77
平均
3.9 / 5
神率
48.1%
著者
宮緒葵 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
絵歩 
媒体
小説
出版社
笠倉出版社
レーベル
クロスノベルス
発売日
電子発売日
ISBN
9784773060560

あらすじ

跋鬼という異形の化け物に悩まされている蒼龍皇国の公子・瓏蘭。
人々に『水晶の君』と愛され、麗しい美貌と優しい心を持つ瓏蘭は、命がけで跋鬼との戦いに向かう将軍・凱焔への褒美として、『一夜限りの花嫁』になることを命じられる。
たった一晩だけ。限られた時間の中、激しい口づけとともに凱焔の子種をたっぷりと注がれた瓏蘭。
嵐のように去った男を忘れられずにいたが、傷を負いながらも跋鬼を倒した凱焔が舞い戻り、「俺だけを飼うと仰って下さい」と縋りつかれてしまい――!?

表題作華獣

犲凱焔,24歳,蒼龍皇国の将軍で犲一族の長
姫瓏蘭,18歳,蒼龍皇国皇帝の甥で医術を学ぶ公子

その他の収録作品

  • あとがき

レビュー投稿数10

ワンコ攻めがお好きな方に。

作家買い。

宮緒さんと言えばワンコ攻め。
そんなイメージが個人的に強いのですが、今作品もそのイメージを損なうことの無いワンコちゃんのお話です。

中華風、っていうのかな。
某国を彷彿とさせる設定を軸に、ちょいファンタジー要素も盛り込まれたストーリーでした。

ネタバレ含んでいます。ご注意ください。





主人公は蒼龍皇国の皇帝の甥である瓏蘭。
彼は皇帝の弟の息子であり、母親も裕福な家の子女で幸せな生活を送る青年…、であるはずなのだが、母亡き後、父と継母に冷遇され家庭には恵まれない青年。

が、見目麗しいビジュアルと、それに負けない清廉な性格の持ち主。そんな彼は亡き母の残してくれた書物を読み込み、医学の知識を持ち合わせている。

なぜか。

それは彼の国は常に跋鬼と呼ばれる化け物と闘い続けてきた歴史があり、その戦闘で傷ついた兵士の治療をしてあげたかったから。しかし、その跋鬼と闘うのは自国の兵士ではなくとある部族の兵士。将軍・凱焔を筆頭に、強く逞しい彼らによって蒼龍皇国の平和は保たれている。

が、そんなある日、跋鬼との闘いが熾烈を極め兵士たちが次々と亡くなっていく。自身の命を賭して闘う凱焔が、跋鬼の誅滅と引き換えに望んだのは、瓏蘭を一夜だけの花嫁として迎え入れることで―?

というお話。

蒼龍皇国は跋鬼の侵入を防ぐために巨大な塀を築いていること。
首を切り落とすか火をつけて燃やさないと倒すことができない跋鬼という異形のバケモノが登場すること。

という点から、いろいろな国やら映画なんかを彷彿とさせるバックボーンなのですが、これが、めっちゃ、

面白い…!

確かにバックボーンは既視感ありありな設定ではあるのですが、そこから導かれるストーリーがとにかく面白いのです。宮緒さんらしいワンコ攻めと、そこにこれらのバックボーンが上手に絡まり合い、二転三転するストーリーに引き込まれます。

凱焔は、宮緒作品の代名詞と言って良いでしょう、ワンコちゃんです。
彼らワンコにしか通じない、深い愛情を理由に受けさんを抱きつぶす。そんなワンコというのかオオカミというのか…、なのです。

むしろ、攻めさんはワンパターン化しているといってしまっていいと思う。
思うのに、ですよ。

そこかしこに撒かれた伏線を上手に回収しつつ、こんなに面白いストーリーが紡ぎだせる宮緒さんに脱帽です。

跋鬼の存在とか、跋鬼殲滅、といった血なまぐさいストーリーですし、瓏蘭が家族に恵まれないといった薄幸感は漂いますが、ベースとしては終始温かく、コミカルな雰囲気です。瓏蘭、そして凱焔を取り巻く周囲の人たちが優しく、穏やかだから、かもしれません。

特に凱焔の幼馴染の仁祥が個人的にお気に入り。
ぜひとも彼メインのスピンオフを書いてほしいなと思います。

凱焔はまごうことなきワンコ攻めくんですが、本物のワンコちゃんも登場します。こちらのワンコも、ワンコの中のワンコ、なのでぜひとも楽しんでほしいです。

絵歩さんの描かれた挿絵も麗しく、ストーリーも、キャラも良く、文句なく神評価です。

10

全ては愛しい貴方の為に

今回は騎馬民族を祖とする犲一族の長と皇帝の甥の公子のお話です。

跋鬼討伐に向かう攻様の褒章として一夜の花嫁となった受様が
攻様の過去、王家の罪を知り、攻様の本当の花嫁となるまで。

長い歴史を誇る皇国は厳しい身分制度が行き渡っています。
受様の父は同母兄が皇位に着いたのを機に臣下に下り、
広大な領地を与えられて名門貴族の美姫を娶りました。

皇帝は仁君と称されるほどの人物ですが、
受様の父は強欲かつ尊大な男で領民に重税を課して遊行に浸り
誰にでも分け隔てなく手を差し伸べる慈悲深い母が
諫める言葉には耳を貸さずに疎んじ続けます。

父は煙たい妻に姿も気性も生き写しの受様を忌み嫌い、
母が死ぬと商家出身の愛妾を女主人として迎え入れ、
彼女の産んだ自らにそっくりな気性の弟を溺愛します。

受様は医術を学んでいた母の残した医学書を貪り読み
甥の境遇を知った皇帝が宮城に招くようになると
宮医たちにこっそり教えを請うようになります。

そして身分低い官人や兵士たちの治療をするうちに
最下級の官人たちよりもなお酷い扱いを受ける者達の
存在を知ります。それが攻様が長を務める犲一族です。

今から300年ほど前、大陸は人を喰らう跋鬼の襲来という
未曽有の災禍に見舞われます。

人々を哀れんだ一柱の神・青龍は跋鬼を大陸最北に追いやり、
中原との境に長城を築き上げ、やがて皇国の祖となる王に
宝珠を授けて天に帰ったとされています。

その際に攻様の祖である騎馬民族は長城の外に取り残され
跋鬼との死闘を繰り広げ続けていましたが
100年ほど前に一族の半数以上が跋鬼に食い殺された事から
財産と高い戦闘能力と引き換えに皇国の民となるのです。

彼等は恭順の証に山犬を意味する「犲」を名乗り、
異民族が攻めてくるたびに最前線での戦いを強いられるのに
進んで彼らを見る医師はいないのです。

受様はすすんで攻様達の暮らす房室を訪れ治療に赴き
長である攻様とも接するようになりますが
攻様は膨れ上がった南方の異民族との戦いを征し
その働きにより左監門将軍に任じられていました。

攻様は18になっても
父から元服すら許されない受様を尊き身として奉り、
自身を犬風情、受様の下僕として扱って欲しいと
熱い瞳で見つめてくるのです。

そんなある日、受様は攻様を使者として
皇帝が政務を行う龍玉殿に召しだされます。
それは伯父としてではなく皇帝としての召喚を意味します。

そうして参上した受様に皇帝は
跋鬼を討つために長城の外にでた皇国軍が全滅し
攻様がある報酬と引き換えに
跋鬼誅滅の任を受けたと告げられるのです。

受様に厳かに下された命は攻様の跋鬼誅滅の任の褒美として
攻様の一夜花嫁となる事だったのです。

たった一夜でも貴方を我が腕に抱けるなら
この命など、化け物に喰わせてやっても惜しくない

果たして攻様の花嫁となった受様の運命とは!?
そして攻様は跋鬼を滅する事ができるのか!?

跋鬼という化け物の侵略に怯える皇国を舞台に、
異民族として蔑まれながらも皇帝に仕える一族の長と
皇帝の甥の公子の中華風ファンタジーとなります♪

宮緒先生と言えばワンコ攻が代名詞と言っても過言ではなく
本作も受様の下僕願望が半端ないワンコな攻様で、
読者の期待を裏切らない忠犬ワンコぶりを披露していて
もうそれだけでワクワクが止まりません ヾ(≧▽≦)ノ

攻様のワンコぶりと2人の関係性は
宮緒先生のデビュー作である「堕つればもろとも」に
似た感もありますが、

受様から「必ず帰れ」と言われた攻様が生還してからの
受様と攻様の関係性の変化と2人を巡る宮中策謀、
皇族が代々秘匿していた伝承等々
思いもかけない展開が次々と押し寄せて来て
まさかまさかの展開にドキドキが止まりません!!

攻様のワンコぶりはもういう事はありませんが
そんな攻様に絆されていく受様の心情も丁寧に描かれ
攻様が受様を真の花嫁とするまで
たいへん楽しく読ませて頂きました (^-^)v

2人の出会いのきっかけとなった子犬(本物のワンコ)も
攻様と受様の間で実にいい味を出していて良かったです。

4

はい神ー

止まらないブックマーク!ハイライト!重複する購入!

いいもの見させていただきました。ワンコで褐色肌、規格外のわがままボディを持った凱焰が瓏蘭を好きすぎるところがたまりません。そして瓏蘭は美人、貴族、童貞という欲張りセット。くぅ〜!

凱焰がみずからの命を投げ打ってでも瓏蘭を欲しがったところ、死地へ赴く前に愛する瓏蘭と出来る限り交わろうとするところに、「凱焰は生きたがっている」という実感を見出す瓏蘭がエロかったです。瓏蘭が凱焰への愛情を自覚した場面も命の瀬戸際でした。闘う強い男の生命力をひしひしと感じられる作品です。

蒼龍皇国の設定もファンタジックでミステリアスなので最後まで飽きることなく一気に読んでしまいました。シリアスな場面も所々凱焰が和ませてくれるので、構えすぎず読めます。凱焰には特に戦いに思い入れや信念がなく、瓏蘭のことしか考えてないところもとても良かった。瓏蘭がそばにいてくれさえするならば民のことはどうでもいい、という綺麗事を言わない凱焰が好印象です。中華ファンタジーや身分差が好きな人はたまらないです。

3

凱焔 は何回「瓏蘭様」と叫んだか?

時代背景が面白くて、楽しく読むことが出来ました。好きな作品が増えてしまった。

▶あとがきによると、「時代背景は唐あたり、で曖昧」
・・とあとがきに有ったけれど、読んだ所、唐じゃなくて、秦が出来る前辺りじゃないのかな?
---
★万里の長城:
春秋時代から建造が始まり、続く戦国時代には、隣国に対する防御壁として各国がここに城壁を築いた。それ以前につくられた長城の遺構も合わせると、総延長距離は約20,000㎞に達するとされる。「もち米モルタル」を使用しているので、強度が高い。「万里の長城が2000年経っても丈夫な秘密」に記事にされてます。
築城技術は、秦が雇っていた西方の技術者が持ち込んだ「東洋版ローマンコンクリート」。この技術は、日本にも渡来しています。
---
▶「跋鬼のモデルは「魃」=旱魃を呼ぶ妖怪」と書いていましたが、
実は(「魃」は「黄帝の娘、妭姫」)のことというのは有名で、周の国姓「姫」の由来も、黄帝妭姫から起きているそうです。

★話題の新刊の主人公「姫姓」というので、興味津々読みました。
「蒼龍皇国の公子・瓏蘭。姓は「姫」
人々に『水晶の君』と愛され、麗しい美貌と優しい心を持つ瓏蘭は、命がけで跋鬼との戦いに向かう将軍・凱焔への褒美として与えられる。
「瓏蘭は、命がけで跋鬼との戦いに向かう将軍・凱焔の一夜妻」と言う約束の筈が、「腐れ豚饅頭の所へ戻せない」と凱焔は囲って外に出さない惚れっぷり。瓏蘭も、それが誰のことか察してしまう、など、二人の会話が凄く面白かった。

★中華ファンタジー/犬攻めがテーマだそうですが、
瓏蘭に対しての凱焔は、家犬じゃなくて、野生の狼。情交シーンの描写は、野生の獣に襲われる美女のようで物凄い、瓏蘭は、華奢なのに物凄く丈夫ですね。壊れるんじゃないかと思った。
闘いや説明の場面と、恋愛場面がテンポよく交互して展開する、飽きないコメディだった。
華獣は人気が高いらしくて、ギャグのパロディマンガがもう出ていました、こんな文がtwされていて、笑っちゃった。「忠犬:凱焔 実際作中で何回瓏蘭様と呼んだのか気になる」・・電子版で検索してざっと数えたら、連呼は30場面以上あるみたいです。

★原案になったかもしれない歴史を調べながら読んだら、フィクションだけど凄く面白かった。年代バラバラの継接ぎだから、完全に空想だと分かるので安心。
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姬姓の王族:
姫姓の王族は歴史上実存していて、「姫」は周の国姓。姫じゃなくて、本来は「姬」。

魃(ばつ、ひでりがみ)は、中国神話に登場する旱魃の神=「妭」:
「旱魃を呼ぶ妖怪」とされているので可哀そう。本当は、見たら目が潰れるほどの絶世の美女「妭姫」、もとの名は妭(ばつ)。黄帝の娘のことです「青衣女人」とも呼ばれていました。
蚩尤陣営の風雨を司る雨師と風伯に対抗して、体内に大量の熱を蓄えている黄帝の娘の「妭」を呼び寄せて対抗した。魃が雨を止めることで無事勝利を掴んだ・・ことから、旱魃の神様にされてしまいました。『山海経』の「大荒北経」

0

とことん犬

宮緒さんの攻めは、いつも大抵『犬』なのですが、今回は『とことん犬』でした。
ワンコというのは『犬っぽい登場人物(万人に対する可愛げあり)』を指すのだと思うのですが、こちらの攻めさんは犬そのものなんですね。万人に対する可愛げなんて持ち合わせていない。主人と決めた人に愛されたくて愛されたくて、忖度なんて出来ないくらい愛されたくて、最終的に人間の限界を超える所まで主人を追い詰めてしまうバカ犬です。
いや、ホントにバカ犬なんだわ。

ただ今作の受けさまも然りですが、宮緒さんのお話の受けさま、特に家族の愛を得られないまま育った受けさまは、このバカ犬の愛情を心地良いものと感じてしまうのですよ。
拷問の様な強姦まがいのセックスの所為(錯覚を生み出さないと生きていられないから)なんじゃないかとも思うんですけど、でも一番は、バカ犬はその思いの強さだけは比較し得るものがないからだとも思います。

そうなんですよ。
理不尽だけど、強さだけは突出しているのが、宮緒ストーリー。
今作はその宮緒さんらしさが前面に押し出されておりまして。
ファンは必読の一冊だと思いましたです。
あ、ストーリーも捻っていて、最後まで飽きさせませんでしたよ。

6

素晴らしい犬っぷり。

 宮緒先生の書かれる執着攻め様、大好物なのですが、今回は犬っぷりが清々しい攻め様でした。
わんこなんてかわいいものじゃない、猟犬猛犬な攻め様。
主のためなら何でもするし、主のためにしか動かない。

 中華風のファンタジー設定のこちら。
受け様は、蒼龍皇国の皇帝の弟の息子である公子、瓏蘭。
攻め様は、戦闘特化民族である犲一族の長であり、皇国の将軍凱焔。
跋鬼という異形の化け物の誅滅を掲げて出陣する凱焔は、褒美として瓏蘭を一夜限りの花嫁として願う。

 初夜に、瓏蘭と身体を繋げた凱焔は「これで俺はあなたのもの」と嬉しげに言っていて、ん!?普通逆じゃね!?と思ったのですが、凱焔にとっては、自分が瓏蘭のものになるのが、最重要事項であり、至高の喜びであったよう。

 戻ることのないの出陣になると思われていたのに、見事跋鬼を討ち果たして瓏蘭の元へ帰ってくる凱焔。

 ここから、加速していく凱焔の犬として仕える幸せ。
本当の犬に対しては、腹を見せるしか能がないくせに、と嫉妬と羨望をも露な苦情。
口絵にあるイラストが、まさにそんな凱焔の表情で、苦笑ですがかわいくもあり、大好き(*´ω`*)

あれ!?一夜限りじゃなかったっけ?なんて私の疑問は、嬉々として瓏蘭のお世話をしてる凱焔には、愚問なんだろうな(^_^;)

 そしてまた、凱焔の言葉や態度に流されそうになりながらも、いやいや、と我にかえり、内心で見事な突っ込みをいれる瓏蘭。
2人のかみあってない会話や思考回路がおかしくて。
あれ?このお話ってコメディなんだっけ?と何度思ったことでしょう。
ともかく、突き抜けた凱焔の瓏蘭至上主義が楽しかったです。

 凱焔の扱い方を学んだ瓏蘭。
これからは、飴と鞭を使い分けて素晴らしい主ぶりを発揮してくれることでしょう。

 イラストは絵歩先生。
凱焔は逞しく、瓏蘭は美しかったです。
最後のイラスト、その時の2人の様子もあって、とてもかわいく幸せそうです。

3

狂犬!

中華風ファンタジーのこちら。

久々に犬というか狂犬攻めを読めて満足しました。
攻めは犲(さい)一族の長ですが、この「犲」の意味がヤマイヌで、皇国民からも獣扱いされ蔑まれているという徹底ぶり。

長城外にはびこる跋鬼(ばつき)の誅滅に名乗りをあげた凱焔(がいえん)の一夜限りの花嫁となった受け·瓏蘭(ろうらん)。
そう、御主人様と犬です。

後半はちょっとグロいと感じるかもしれないけど、この作中の化物である跋鬼って、ゾンビみたいなものなので、それらが平気なら大丈夫だと思います。

だからかな? ネタバレ含む妄想ですけど……。


跋鬼に噛まれても同じ跋鬼にならない犲一族の体液を摂取云々の話題が出た時に、
瓏蘭が跋鬼に噛まれるフラグ? でも凱焔に散々貪り食われた(それこそ歯型が残る程に)から、
噛まれても大丈夫だった! これで明るい未来が見えた!……となるのかと思いきや、そうはならず。
ちょっと拍子抜けしてしまいました。

しかし、その辺を差し引いてもハッピーエンドなので、難しく考えなくていいかと。
でも、瓏蘭は一生元服させてもらえないでしょうね。
犬が怖いから。

0

この犬、狂犬につき

わんこ攻めという言葉がありますが、宮緒作品に登場する攻めは、わんこではなく本当に犬攻めという感じがする。
猛犬ならぬ盲目な盲犬かな…狂犬かも。徹底的に犬でした。
両視点で描かれているのですが、攻め視点の脳内をぜひ読んでほしい。
普通のわんこ攻めに物足りなさを感じている方、飼い主以外に懐く気がないやばめのわんこも試してみませんか?

中華風ファンタジーのような雰囲気のある、ちょっと不思議な世界観。
人名に関しては、人によっては慣れるまで読み辛く感じるかも?
蓋を開けてみればいつもの宮緒先生ではあるのだけれど、読み進めるにつれて良い意味で想定外なストーリー展開に。異形の化物が登場したりと最初から最後まで楽しく読めました。
うーん、これは設定も面白かったなあ。

こちらの作品、初めはシリアスなお話なのかなと思って読んでいたはずなんですよ。これは…一部ラブコメディだと感じてしまったのは正解なのだろうか。
というのも、凱焔のキャラクターに爆笑してしまったんです。キャラが強すぎる。
強くて頼りになって、立場もなかなかなのに…と、そのギャップがまた…
今作も宮緒作品の様式美とも言える、受けへの執着が激しい犬攻めでした。
もしかしなくても、今までに読んだ犬攻めの中でも3本の指に入るくらい常軌を逸した犬攻めっぷりかな。
受けである瓏蘭へと己の全てを捧げ、自分だけの宗教に心酔しているような様が怖いくらい。この、万人には通用しない全力の熱烈タックルの数々が読んでいて気持ちが良くて。
特に濡れ場が濡れ場どころじゃない。
普通なら勢いが良すぎるタックルにぺしゃんこになりそうなところなのに、なぜかならない瓏蘭も"この犬あってこの飼い主あり"という感じで好相性。

自分の萌えどころとは少々異なりましたが、お話の面白さと攻めの犬力の強さには惹き込まれるものがありました。
クセの強いキャラクターが登場しても、なんの疑問もなくするっと読めてしまうのは宮緒先生マジックなのか。
序盤のエピソードが非常におかしくも可愛らしくて好き。

4

犬攻めの集大成では?しかし犬度が高すぎて…。

はじめのうちは、デビュー作の【堕つればもろとも】を連想しました。

しかしスケールの大きさ、登場人物の多様さ、主人公の清らかさ賢さすべてが深みがあり萌えだけではない読み応えがありました。

中華はロマンがありますね。大陸、大平原、蒼穹、貿易などなど。

物語は国の成り立ちと真相、皇族に課せられた使命などもりだくさんでした。

宮緒さんの犬攻めです。犬度も上がり狂犬ぶりが堪能できます。

でも…。犬攻め好きだったけど、だんだん飼い主になってください!とか俺はあなたの犬です!とか。犬寄りすぎて。
人間として対等に気持を通わせ睦み合って欲しいな。
犬攻めの独占欲も賢い獣な部分も自分さえ主を独り占め出来れば他はどうなってもいいってのもな。
もっと理性を持ってほしいなあ。
慣らさずにいきなり挿入も、何度も中出しも…。もっと相手にも気持ちよくなってもらおうとしないのがな。

ちょっと犬攻めにお腹いっぱいです。

1

中華ファンタジーとしては面白かったかも

絵歩さんのイラスト、中華風、花嫁というキーワードに惹かれて購入しました。中華「ファンタジー」という感じでストーリー大筋は読み物として楽しみました。BLとしては、ワンコ攻めを越えた盲信攻めにも関わらず、無理やり組み敷くシーンが多く、タイトルに「獣」という文字はありつつもちょっと行きすぎかな~と個人的には感じました。途中でそのベッドシーン含め、ファンタジー要素のキーになるのかな?と思っていましたがそこは関係なく…。読後感がちょっともやっとしました。

0

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