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表題作驕る僕を愚かに抱いて

宗像道久(ダンサー)20歳
酒井彰斗(グラフィックデザイナー)

あらすじ

高慢でクールな美貌を持つグラフィックデザイナーの洒井彰斗が、出会い系サイトで知り合ったダンサーの宗像道久は、ワイルドな外見に反して犬のように従順で能天気なバカっぷり。彰斗は苛立ちながらも一夜限りの相手と割り切り、小悪魔のような微笑みで自宅へと誘う。だが翌日、押しかけてきた道久に手料理でもてなされ、追いだしそびれてしまった彰斗は、突然腰痛に襲われ、不本意ながらも彼に助けを求めるハメに。そしてうっとりと世話を焼く道久に、身動きのできない状況で“とある”治療を施されてしまうのだが…。陽気なお人好し美丈夫・道久と、どこまでも傲慢で高飛車な女王様・彰斗。エロティック・ラブの新境地、全編書き下ろし。

作品情報

作品名
驕る僕を愚かに抱いて
著者
佐伯まお 
イラスト
石田育絵 
媒体
小説
出版社
二見書房
レーベル
シャレード文庫
発売日
ISBN
9784576061153
2

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萌々

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中立

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趣味じゃない

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レビュー数
1
得点
1
評価数
1
平均
2 / 5
神率
0%

レビュー投稿数1

表紙とは違う……

 最初は簡単な火遊び。
 仕事の息抜きに見た、ゲイの出会い系の掲示板に、何気なく書き込まれた人目を惹くメッセージ。
 限られた文字数で、必死に自分のことと求める相手を書いてある言葉の中に、どうしてかほとんど何も情報を載せてないメッセージに遂、いたずら半分で、返事を返したグラフィックデザイナーの酒井彰斗。
 そのメッセージを書き込んだのは、ダンサーの宗像道久。
 道久は、そのワイルドな外見に反して、能天気なバカっぷり。
 彰斗は、道久の様子に気がそがれるのを感じたが、一夜限りの相手と割り切り、自宅へと誘う。
 だが翌日、押しかけてきた道久に、手料理でもてなされてしまい、挙句、ぎっくり腰を起こして、彼に助けを求めるハメに。
 そして、世話を焼く道久に治療を施され、あろうことか、感じてしまい……

 という話でした。
 本の煽りには「エロティック・ラブの新境地」とか書いてありましたが、別にそんなにエロくない……。
 どちらかというと、晩生な感じがものすごくする話でした。

 というのも。
 彰斗は、半年ほど夜遊びで小悪魔的な行為を繰り返したことはあるものの、最後まで許したことはなくて(それをしてもいいという相手がいなくて)、後ろは未経験。
 また、道久は女性との経験はあるものの、男性経験はなくて、それすらもお人よしなので、あくまでも彰斗を立ててしまうので、話がまったく進展しない。無理強いとは無縁の人。
 最初の一日目こそ、挿入ナシでの行為には及ぶものの、後は、彰斗のために道久が料理を作り、マッサージをし……というえろさとは無縁の健全な日々……。
 途中、彰斗がいてもたってもいられなくて、思わず、彰斗がバックダンサーで出るというライヴを見に行ってしまったり、大阪までクラブイベントを見に行ってしまったり……
 いまどき、学生でもやらないですよね、そんなピュアなこと……。

 というわけで、表紙ほどえろくもなく、かなり拍子抜けな作品で、すっごいうぶうぶしくてまどろっこしかったです。
 悪くはないんですが、ちょっと見掛け倒し感で、残念な気持ちになってしまいました。

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