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表題作ふしだらなインセンス

沓掛悟,大学生
岡野仁良,リーマン

その他の収録作品

  • 番外編(小冊子)
  • おまけの時間(描き下ろし)

あらすじ

サラリーマンの岡野仁良は“自分への感情が香りでわかる”能力に苦しんでいた。無関心は無臭、嫌悪は悪臭、好意は強烈な花の匂い…
けれど弟の友人、沓掛 悟からは他にはない、とてつもなくいい香りがする。生活スキルゼロの仁良は、そんな彼を家事バイトとして雇うことに。
料理も掃除も完璧にこなしていく悟だったが、実は初めて会った時から仁良へ想いを寄せていた。
そうとは知らず無防備に心を開いてくる仁良に、悟の想いが溢れた時その香りが甘く濃く変化して――!?

孤独な美形大学生×匂いで感情がわかるお人好しリーマン
インセンスが結び付けた二人の物語。
描き下ろし付き。

作品情報

作品名
ふしだらなインセンス
著者
本庄りえ 
媒体
漫画(コミック)
出版社
芳文社
レーベル
花音コミックス
発売日
電子発売日
ISBN
9784832291584
4.1

(17)

(7)

萌々

(6)

(4)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
3
得点
71
評価数
17
平均
4.1 / 5
神率
41.2%

レビュー投稿数3

オメガバースっぽい、匂いにまつわる「年下わんこ キレイ系イケメンx可愛い系イケメン」

「受けの弟の同級生x自分への感情が香りでわかる能力に苦しむリーマン」
(キレイ系イケメン)x(可愛い系イケメン)でもあります。
年下わんこ攻め好きな方、こちらですよ~!

匂いがきっかけで運命の相手と結ばれる話なので、オメガバースっぽくもある。
まぁ世の中、霊の存在が匂いで分かる人もいるし、オーラが見える人もいるって言いますよね?
ああいう感じかぁ~、と納得しました。

なぜ一人だけ違う匂いだったのか はっきりとは明文化されてないですが、打算的な女は芳香剤のキッツイ匂いだったことから、おそらく「見返りを求めない無償の愛」の持ち主だけが良い匂いだったんじゃないかな。
もしくは実際にあった Tシャツを用いた実験(←ググってみてください)のように、本能的に自分にピッタリな人の匂いを遺伝子レベルで嗅ぎ分けている説も。

相変わらず絵が美しい。
全ページ美麗。
特に4話の扉絵!カラーで見たかった・・・。
作中でキスする直前に相手の顔が目に映ってるんですよ・・・。
しかもサブやモブの非イケメン加減が上手い!
そして刑事さんその2が眼鏡イケメンー!
えいちシーンで攻めの雄顔キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!

本庄センセの、私が大好きな神著作「世界は尻尾でできている」「酒と上司と甘いキス」「速水くんと4人のオオカミ」に比べたら勢いに欠けるけど、それでも えぇ話でした。
いろいろと楽しめたので、買って良かったです。

他のレビュワーさんと意見がカブりますが、ジンときた名言:

①「自分の生き方がハッキリ決まってる人間なんて、そうそういないって」
②「家族のカタチなんてそれぞれだし」
③「彼が俺の目の前にいてくれる、そのことを誰かに感謝したくなった」

0

自分の生き方がハッキリ決まっている人間なんて、そうそういないって。

フェロモンか、オメガバースか、というくらい。仁良には何故か人の好意を匂いで分かるという特殊設定。サトリサトラレ系である。
自分へ向けられた好意は、強烈な芳香剤で、悪意は悪臭。そして、自分に関心の無い人たちは「無臭」なんである。「無臭」⁈ 仁良はこの気楽な「無臭空間」に癒されているが、同僚たちが全く自分に何の関心も無いってどういう心境だよ。と、心配になるが、この設定は後で事件の伏線となって行く。
ただ1人だけ。弟の友人、悟だけが、仁良の心をくすぐるとても「良い匂い」をさせている。オメガバースでいうところの「運命の番」なのか。仁良は心地良い香りに包まれると、ホッとして、いつまでも嗅いでいたいと思う。もちろんだけど、悟は仁良に恋心を抱いている。悟の匂いは何故強烈な芳香剤では無いのか?これまで、仁良に向けられた女性達からの好意は、仁良のルックスが好みだとか、自慢出来そうな彼氏という打算的な好意だったから、みたいなのだが。え?全員が全員?ほんの子供の頃から?女って怖ええな、っていう差別的な表現バリバリなんだけど。とにかく悟の好意だけが、仁良にとっては純粋なものなのだ。
一人暮らしの気ままさから、生活能力がおよそ無い仁良を思って、弟は悟を家政夫のバイトに推薦する。器用で甲斐甲斐しい悟。しかも良い匂いをさせている。身の回りのお世話をしてくれていく内に、仁良はどんどん悟に惹かれて行く。もちろん、悟は最初からずっと。仁良が好き。
男同士だから、とか。悟の、家族の愛情を知らずに育った寂しい境遇だとか。だからこうでなくてはならない、といった風な。「自分の生き方がハッキリ決まっている人間なんて、そうそういないって。」と、仁良は悟に優しく、けれど普通に接して行こうとする。
心地良さだけでは無くて。決して失くしてはならない大切な人、仁良は突然それに気付く。
かけがえの無いもの、愛情。
サトリサトラレあるあるなのか。想い繋がってから。仁良の特殊設定は遂に消えて無くなる。え⁈ 無くなるの⁈ 薫りを感知するのはやはり「運命の番」に出逢う為だったのか。
うーん。そこはそれ。他の人の匂いがしなくなっても。悟はやっぱりいい匂いをさせている、でいいじゃん‼︎ と思ってしまった。

ところで。伏線にしておきたい事件のニュースが不穏にも流れ過ぎ。『ああ来るぞ!来る!来たーっ‼︎』って。出過ぎ。
修正はキレイに白抜き。真っ白な何かからトローっと垂れている液がエロい。

5

香りから始まる恋もある

〝匂いで感情が分かる〟という、特別な能力を持った主人公・仁良と、孤独なイケメン大学生・悟とのラブストーリー。
ちょっぴりサスペンス要素もあり、不思議なお話でした。


相手が自分に向ける感情が匂いで分かる仁良。
感情が放つ香りを苦痛に思っていた仁良でしたが、弟の友人・悟からはいい匂いがしてきてーー…

仁良の能力は、人の心が読めるのと同じような力だと思います。
嫌悪は悪臭と感じるし、好意は強烈な花の匂い(トイレの芳香剤)、無関心は無臭……と。
これでは恋や結婚は難しいですよね。

そんな中、唯一いい香りをさせる悟。
生活能力のない仁良は、家事スキルの高い悟をバイトで雇うことになり……と、展開していきます。

悟の生い立ちが辛く、家事スキルを身につけざる終えなかった経緯も切ないものがあります。
悟のバックグラウンドや恋心を知り、少しずつ意識していく仁良。

悟の気持ちによって変化する香り。
目に見えない「香り」を絵で表現することは出来ないのですが、ふわっぽわわぁ〜んという感じで、何となく伝わってくるところが面白いなあと思いました。(上手く表現できないけど;)

作中通して通り魔事件のニュースが流れていて不穏なのですが、後半ついに──!

明確な悪意なく他人を傷付ける人間の匂い……
そうか、こういう人間は他人に無関心なんだなあ。
すごく怖いですね。

この事件をきっかけに2人は結ばれるのですが、ずっと一人ぼっちだった悟に大切な人が出来て本当に良かった。
優しくて幸せなラストにほっこり。

悟のいい匂いの正体──それは、幸せの香りだったのかな?
Hの時に香る、欲情の匂いもエロくていい♡

4

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