コミック

  • 私たちがトキめいた 美少年漫画

私たちがトキめいた 美少年漫画

watashitachi ga tokimeita bishounen manga

  • 紙書籍【PR】

あらすじ

ボーイズラブの原点・美少年漫画の世界を徹底紹介!
現在、ボーイズラブ漫画シーンが盛り上がっていますが、その創成期で、橋渡し的ともいえる美少年漫画の世界を紹介していく一冊です。
紹介するのは70年代から90年代の作品をメインとして、基本的に「耽美」をテーマにした美少年と少年愛にスポットをあてていきます。
現在のボーイズラブ人気とつながりのある竹宮惠子、萩尾望都などの花の24年組から、花郁悠紀子、坂田靖子などポスト24年組の少年愛の世界から、
雑誌『JUNE』『ペーパームーン』などに至る耽美の漫画誌や作品も辿っていきます。また「少女ホラー漫画」と同様に、チラ読みや通好みの小品など
漫画作品の再録も予定しています。


【主な予定内容】
■美少年原画ギャラリー(カラー)
『JUNE』の表紙を飾った竹宮惠子の原画を10点くらいセレクションで特集。その他、坂田靖子、山岸涼子、木原敏江 など

■「風と木の詩」以前の竹宮惠子と「風木」以後
「サンルームにて」「20の昼と夜」「空がすき」など竹宮惠子の「風木」に至る作品群をおって、少年愛の決定的作品
「風と木の詩」へとバトンを渡し特集する。

■木原敏江「夢の碑」特集
「摩利と新吾」を紹介しつつ、名作「夢の碑」も特集。

■吉田秋生「BANANA FISH」
アッシュにスポットを当てて、その美少年ぶりが際立つ名シーンを紹介する。

■山岸涼子
ミシェル・デュトワシリーズをメインに紹介。『June』的な孤独、頽廃、幻惑の魅力を伝える。

■『June』とその時代
企画者だった佐川俊彦氏と漫画家たちが語る『June』時代。創刊に関わり『June』という名前を生み出した佐川俊彦が漫画家たちと対談。

■24年組とポスト24年組 少年愛の世界
現在のボーイズラブ人気につながる竹宮惠子、萩尾望郁などの24年組から、花郁悠紀子、坂田靖子などポスト24年組までの少年愛の世界。

■その他収録作家
森川久美、佐藤史生、篠原烏童、波津彬子、青池保子、魔夜峰央、水上澄子、など。

■まつざきあけみ美少年漫画の原点

■森茉莉の世界

■ウィーン少年合唱団と少年愛

※内容が変更になる場合がございます。

作品情報

作品名
私たちがトキめいた 美少年漫画
媒体
漫画(コミック)
出版社
辰巳出版
発売日
ISBN
9784777827206
4.5

(2)

(1)

萌々

(1)

(0)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
1
得点
9
評価数
2
平均
4.5 / 5
神率
50%

レビュー投稿数1

JUNEがどんな雑誌だったかわかりました

巻頭のカラーイラストは「エイリアン通り」「日出処の天子」「南京路に花吹雪」が当時のLaLa世代だったので嬉しかったです。シャールくんとセレムをずいぶん久しぶりに見れて眼福。中の読み物では魔夜峰央さんの父娘対談が爆笑。「パパは美少年受けが好きだけど私は美少年攻めが好きなのよね」「ん?」のくだりは魔夜さんの漫画みたいなノリです。BLを父娘で語れるなんて超レアケースだろうな。BL英才教育とか(笑)

あとJUNEという雑誌について詳しく書いてあったのが興味深かったです。BL界隈で良く聞く名前なので。私は当時はLaLaや少年漫画で充分満足してたので、JUNEを読んでたような人はインテリで大人っぽくて自分でも創作活動するような人だったのかと思います。純文学よりで性表現もかなり規制されていたとか。BLが流行り出して編集者側は共存できるかと思ったけど「BLは好きだけどJUNEではやらないで!」などという意見もあってダメだったみたいです。ファンの思い入れが強かった分伝説にもなったのだと思います。JUNE出身のBL小説家は本当に実力者が多いので小説道場?には感謝しています。出版分野のサブカルチャーに勢いがあった時代が懐かしい。

あとは「薔薇はシュラバで生まれる」でファンになった笹生那実さんのコラム漫画が面白かったです。育児を終えた年代でまた漫画を描き始めてブレイクできるなんて素敵だと思います。

2

マンスリーレビューランキング(コミック)一覧を見る>>

PAGE TOP