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名前も知らない同級生。 いつも彼だけが、ひどく鮮やかに見えた――。
アワード受賞作でずっと気になっていた作品。ちるちるのニュースで痛いBLとして紹介されていて気になり、とうとう読んでみました。初読み作家様です。かなり厚みのある本ですね。
あらすじを読んだ以外は前知識なしで読みました。先の見えない展開なので、読む時はネタバレ無しで読まれる方が楽しめるのではないかなと思います。
読み終わって、もう何と言ったらいいか…。とにかく何度も泣いてしまって、ハンカチが手放せないというか。
読んでいて何度も、胸が痛んだり、ドキドキしたり、切なくなったり、キュンとしたり、ほっこりしたり、いろんな感情が揺さぶられる作品でした。
読み終わった今も、余韻に引きずられている感じがします。すごかった…。
なかなか読まなかったのは、本作がエロなしってことで、楽しめるかちょっと不安だったからなんですが…。そういうのは超越している作品でしたね、バカだったー、自分!
とにかく自分が普段よく読んでいるBL作品とは、一線を画する作品でした。
陽(あきら)の中学時代の話や、神田さんとの関係は、ゲイというマイノリティな人たちの生きづらさみたいなものを感じて、本当につらかった…。
神田さんがいい人だったのが救い…。
翔太(かなた)は、自分も少しつらい過去がありつつも、陽と出会ってそれを乗り越えて、最後には陽を照らすような存在になって、もう終盤の仲直りシーンでは、二人が出会えて本当によかった〜…とボロボロ泣いてしまった…。
ラストも、本当によかったね〜〜とまたボロ泣きしてしまい、本当に何度も泣いてしまう作品でした。書き下ろしでも泣けてしまったし…。はぁ、切ない…。
二人の友達の、瑞希とジュンがすごくいい子たちで、この子らにはほっこりほんわかさせられました。ちょっと癒されました。
痛いBLってどんなだろう、とちょっとドキドキしながら読み始めたのですが、痛みはあっても救いのある、本当に素晴らしい作品でした。読んでよかったです!
少しでも気になっている方は、ぜひとも読んでほしい名作だと思います。この作品と出会えてよかった!ちるちるに感謝!
途中涙なしでは読めなくて、2人の距離感や心情がすごく伝わって来てとても素敵なお話でした。
出てくる人物もしっかりキャラだてされてたから、読みやすくてこの人誰?ってならないし、とても読みやすかった。
2人のイチャイチャはそこまででないけど、でもだからこそキュンとする感じでした。
カナタもアキラもかっこいい。
とにかく絵がとても綺麗。最初は目が合うところからのスタートなのも学生ならではっぽくて甘酸っぱい感じで良かった。
これは購入して正解!
タイトルのコントラストは、明暗などの対比という意味。
そのタイトルが表す通り、明るい高校生と真面目で人付き合いの悪い高校生同士のお話です。
ただし、明るく振る舞っているけれど繊細な内面を持つ青山と、真面目そうに見えて屈折した欲望をはらんでいる千川、それぞれに本音と建て前のコントラストもある。
そんな設定にぴったりのタイトルでした。
高校という社会の中で、それぞれに表の顔を持つ二人ですが、なぜかお互いには素の自分をさらけだすことができた。そうした二人の優しくも甘酸っぱい恋のお話でした。
久しぶりにエロ要素のないBL読んだかもしれない……とても青春のキラキラしてる空気を摂取した気がする。
黒髪の子の過去の出来事に悲しくなるけど、彼の考え方が凄く優しくて、こんな風に世界を見ることができる彼には、もうこの先優しい出来事しか起きて欲しくないなぁと思った。
どう見たって周囲からは両想いだって分かってるのに2人の考えがあってくっつかずにいるのヤキモキするけどくっついた時の嬉しさたるや。
焦らしの妙技。とても爽やかな読了感のある作品でした。
かもしれません・・・!
ずっと存在は知っていたんですが、なんとなく決め手がないな、と思っており、でも評価めちゃくちゃ高いので割引になったら買お〜くらいな感じだったんですが・・・やっぱりちるちるレビューは正しい_(:3 」∠)_
(これを言うの何回目かわからない
傷ついて、それをなんとかやりくりして、もう二度とこんな思いはしたくないと思いながらも、やっぱり人を好きになってしまう・・・そんなどうしようもない青さとせつなさが!すごい!!!!
作画がとても好みなのと、透明感バツグンなのも相まって、ものすごく尊い仕上がりです。こういう過去持ちの子って爛れた生活を送っている設定も多いですが(そしてそんなのも好きですが)等身大のDKたちのだったらこんな感じだよなあ・・・
元家庭教師さんがある程度常識があったこととか、陽をいじめていた(結構ひどいですよね)元親友の最後のエピソードだとか、悪者になりそうな人を完璧な悪者にしてないところもポイント高い。あと、女の子の親友ちゃんがどんなふうに絡むのか心配でしたが、すごく素敵な関係性でした。
何度も読み返したい一冊です。