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表題作憎か愛しか

水口翔,25歳,東京支社から来たエリート・営業
真柴兼之介,26歳,明太子会社の営業

その他の収録作品

  • 愛し愛しか(描き下ろし)
  • あとがき
  • カバー下イラスト

あらすじ

いけ好かない同僚が、焦がれてやまない相手になる。 中洲の明かりが灯る街・博多。 明太子会社で働く真柴 兼之介の元に東京から生え抜きのエリート、水口 翔がやって来た。 三年目のルーキーという同じ立場から親近感を覚えた真柴だったが、水口は何かと突っかかってくるイヤな奴で…!? ライバルとして闘志を燃やす真柴は<営業成績で負けた方が一つ何でも言うことを聞く>勝負を申し込む! 負けた真柴に水口が言い放ったのは「俺と付き合って」という予想だにしない言葉で…? あまのじゃくすぎる一途な愛に真柴は―― …はたして犬猿の仲から恋人になれるのか!? 描き下ろしは年越しエッチするふたり

作品情報

作品名
憎か愛しか
著者
小丹波ふく 
媒体
漫画(コミック)
出版社
リブレ
レーベル
ビーボーイコミックスDX
発売日
電子発売日
ISBN
9784799750902
3.4

(25)

(5)

萌々

(4)

(13)

中立

(2)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
7
得点
82
評価数
25
平均
3.4 / 5
神率
20%

レビュー投稿数7

すいとーと?

読み終えて、無性に麺類が食べたくなる。
お、おなかすいた〜!!
よく食べ、よく働き、恋に落ちる…?
そんな帯の文がぴったりな2人のお話。

博多にある、とある明太子会社が舞台の営業マン同士の組み合わせ。
主人公の真柴と、その同僚たちが口にする博多弁がとっても良い。親しみやすくて柔らかい雰囲気が良いです。

東京支社からやって来たエリート営業マンで、真柴の同僚となった1歳年下の同期・水口。
顔良し・仕事良し・人当たり良し…な、絵に描いたような好青年だというのに、なぜか真柴にだけはチクチクと嫌味を言ったり、少し勘に触る絶妙な意地悪をしてくるイヤなやつ。
なんで俺だけ?どうにか負かしたる!と、"勝った相手の言うことをなんでもひとつ聞くこと"を条件に、水口と営業成績を競うことになるけれど…

勝負に勝った水口が「俺と付き合ってよ」と、真柴に言い放つところから始まるお話。
好きな子ほどいじめたいの?いつ好きになったの?なんてところはぜひ本編で。
はじめは冗談かと思ったのに、一途でストレートに好意を伝えて来る水口に対して、やや天然で流され気味な真柴の思考がシンプルで分かりやすいうえにもだもだとしていくのが可愛い。
印象としては、お仕事多めの王道ものといった感じでしょうか。
でも、お仕事関係の描写も堅苦しくはなくて、合間合間にいけすかない相手との距離が少しずつ縮まっていく様子が自然に描かれています。
一緒に仕事をする中で、お互いの仕事の仕方に「おっ」となったり、知らなかった一面が見えて来たり「なんかちょっと良いかも」が積み重なっていく。
2人でおいしそうに食事をする描写が素朴で好きでした。

派手な展開や大きな出来事はありませんが、ストレスなく読めるサラリーマン同士の恋愛模様が見られます。
2人ともが思いやりのある人なのが分かる行動や言動があちこちにさり気なく描いてあるのが良かったなあ。
年上に遠慮のない物言いの年下・なんの計算もなく攻めをグッとさせる受けにピンと来た方は、もしかしたらお好きかも?
個人的には、もう少しドンと来る萌えが欲しかったのでこちらの評価に。
しかしながら、なんだかんだで相性が良い、ほのぼのとした微笑ましい2人の可愛らしいお話でした。

※紙本修正は白抜きです。

5

福岡良いとこ一度はおいで

と言いたくなる本です。
絵柄もシュッとして見やすく、何より博多弁がとても良い。
方言BL好きな方はいいのではないかと思います。
以下大いにネタバレしています。






真柴は福岡の明太子メーカーに勤め3年目の26歳。
そこに東京からイケメン水口が転勤してくる。年下だけど同期の水口はみんなにとても評判がいいのに何故か自分だけはいじられてる様に感じる真柴。
なにをしても負けてる様に感じる真柴は水口に営業で勝負を挑む。
水口は自分が勝ったら一つ言うことを聞いてくれるならと勝負を受ける。
案の定水口が勝ち、彼は真柴に「付き合ってくれ」と言い出す。
突然そんなことを言われて戸惑う真柴に、上司が水口と二人で今度あるフェアの集客率を上げる方法を考え出せと言い出して。

リーマンものの鉄板、同じ船に乗り、互いの優しさ、弱さに触れ、絆されていつの間にか好きになってしまって、というあれである。
しかも途中も水口に彼女がいる疑惑が持ち上がったりとこれもある意味鉄板である。

でもいいなと思ったのはこれが全編オール福岡ロケ(?)ということ。
作者様が福岡在住らしく方言BLの良さだけでなく、福岡県民の飲みニケーションや、ラーメンもいいけどうどんもうまいところ、牡蠣小屋、梅枝もち、太宰府天満宮と、作者様もおっしゃっていますが、このご時世、旅行もできない状況でプチ旅行させてもらった気分でした。

お話的には何よりいいなと思ったのが、この真柴、水口に告白していませんよね?って所です。
初めは、真柴が水口に博多弁で「すいとうと!」って言うかな?と思っていたのですが、まさかの告白返しなし!
逆にそこがとても福岡男らしくていい気がしました。
まあ水口はどう思うかわかりませんが。
と言う心配の種が残っているのでこの評価です。


3

明太子会社のお話。方言BL

ほのぼの系であり、
方言系であり、
同性に告白されて戸惑うノンケの王道系であり。

ご当地的に言えば、舞台は福岡。
明太子会社の本社に東京支社からやってきたさわやかイケメンの水口。
地元民で職場でも可愛がられてる真柴。
この水口が「ずっと好きだった」的なテイで告ってきます。(過去新人時代に接点あり。真柴は全然覚えてない)
当然真柴は驚き、戸惑い…
この辺の描写は正直目新しい描き方はなく。
偶然水口と見知らぬ美女が楽しそうに会話をする場面を見てしまい、自分の嫉妬心と恋心に気付いてしまう、というのも「あるある」です。
そして勿論その美女は水口の彼女なんかではないわけで、その後誤解が解けて…という展開も王道。
イケメンと性格良しメンの、誰も傷つかないドキドキ恋愛。
そこに、ご当地の屋台ラーメンやごぼ天うどん、だし巻きめんたいマヨのせ、焼き牡蠣など食描写もあり。
地元民の真柴ほか水口以外の登場人物は全員一貫して福岡弁(博多弁?)。
ハラハラや切なさより、ほっこりしたい時におすすめの作品。

1

「うまいけん、お前が食べり。」字面も可愛い福岡弁。

ああ、いいですね。福岡行きたい。作者も書いていたけれど。コロナ禍で、旅行もままならないから。こういうのは本当ーっに、ほっこりするし。旅心も刺激する。
そういえば。福岡には明太子の会社がいっぱいあって。何処が有名どころなのか、もはや分からない。以前、福岡に仕事で訪れた際、友達に「〇〇の明太子をお土産に買って来て。そこが一番美味しくて有名だから。」と言われたんだけど、現地に行くと、「〇〇より、〇〇でしょ?」などと皆んなご贔屓の明太子ブランドがあって。驚かされた事がある。
これは、そんな明太子の本社に勤めるリーマンのお話だ。
東京支社から転勤して来た水口は、見るからに爽やかイケメンで、誰にでもそつなく対応しているのに、同僚の柴さんにだけなんだか素っ気ない、というか意地悪だ。
これは…、BLあるある、好きな子に意識しまくって虐めてしまう小学生ラブか?と思いきや。水口には秘めたる想いもあって。何も気持ちに気付いてくれない柴さんに、ヤキモキしているのだ、という事が分かってくる。その気持ちに当てられたかの様に。段々気持ちが乱されて行く柴さんの可愛さ。
というか。柴さんの無邪気な可愛いさはともかく。やっぱり、字面だけで見たって。福岡弁は可愛い。何だそれ、ズルい。福岡弁女子が方言女子の中で一番可愛いと聞くが、コレはもぅ。男の子だって可愛い。柴さん可愛い‼︎
私の知る限り、福岡の女の子は見た目も飛び抜けて可愛いんだけど。男の子も可愛いのかなぁ。なんて思う。現地に行った際、もっと男子も見ておけば良かったと悔やまれる。
何となく水口に押されたカタチで付き合う、という事を受け入れてしまった柴さんの、デートプランも可愛い。作者は「食べることばかり」描いてしまったと謙遜しているけれど。海が近い、山々も近い。何なら空港も市街地に近い。てんちかこと、天神地下街。福岡には何でもある。
そんな事も思い出させてくれる、楽しさがちゃんと垣間見えてるのもいい。まさしく旅行気分。
そして。水口にとっては、新人研修の際から憧れた柴さんが、そのまま。いちいち毎日、清々しく真面目で大らかで。人好きのする素敵な人だという事が分かって行くところもいい。あまりにも可愛いので、たまらんくならんかなあ。と思うほどに。
口元黒子が、ちょっぴりエロい水口の必死さも可愛い。
フツーは、前髪を下ろした方が若く見えると思うけど、仕事中はおでこ全開で髪をセットしている方が可愛いく子供っぽく見えてしまう柴さんの可愛いさよ。
終始穏やかに可愛い物語でした。あああ。旅行したいね。

0

だし巻き卵に明太マヨ

方言BL良いですね。
2人のやり取りがとても可愛いと思いました。

真柴は水口の事をずっと苦手に思っているのですが、水口は真柴のことを憎からず思ってる訳です。

周りは2人の事をとても仲が良いと思っているし、なんなら真柴と居る時の水口が良い笑顔なので2人に仕事を組ませようとまでします。

水口の告白を蔑ろにしようとせず向き合う真柴が、とても気持ちの良い性格をしています。
水口とのデートを真面目に考えて、楽しませる真柴は男前でした。

真柴が真剣に水口に返事をしようとした所で、思いがけない場面を見て真柴が思い悩むのですが、お約束のような展開でアッサリ2人はくっ付いてました。

セックスはノンケの割に真柴の方が、大胆だったと思います。

ラーメンより牡蠣より、真柴が水口に作ってあげただし巻き卵の明太マヨ乗せが食べたくてしょうがありません。

0

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