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表題作花は運命に狂い哭く―転性オメガバース―

ルキアス,アフタビア王国王太子,α
ユアン,ダレル王国第二王子,Ω

あらすじ

αからΩへ転性したダルレ王国の王子ユアンは父王の策略で強制的に発情させられ、アフタビア王国の王太子で親友でもあるαのルキアスに抱かれてしまう。ユアンを「妾」にすることで最悪から救ってくれたルキアス。だが彼は、融通が利かないユアンをずっと愛おしく思っていたと告げる。Ωになった途端の女扱いに信頼を裏切られルキアスを拒絶するが、彼に抱かれることでしか発情期の苦しみから逃れる術はなく…。

作品情報

作品名
花は運命に狂い哭く―転性オメガバース―
著者
尾上セイラ 
イラスト
ひゅら 
媒体
小説
出版社
心交社
レーベル
ショコラ文庫
発売日
電子発売日
ISBN
9784778131265
3.2

(14)

(1)

萌々

(5)

(5)

中立

(3)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
1
得点
43
評価数
14
平均
3.2 / 5
神率
7.1%

レビュー投稿数1

2人の想いは通い合うのか最後までハラハラする

攻→→→→→→→→→→受
具合が激しい本でした。でも、最後の方は受からの矢印もいっぱい攻へ伸びていきます!
最初は唯一無二の大親友的な立ち位置から、受・ユアンがオメガになったことでその関係がまる崩れ。
発情期のたびに、また逢瀬を重ねる毎に攻・ルキアスへの対するユアンの好感度はマイナスになる一方。
なぜかというと、ユアンはダルレ国の第二王子で元々アルファ。だから、文武両道で、学友のルキアスとは親友兼ライバルとして学生時代ともに研鑽を積んだ仲。
それが足元からガラガラと崩れていったわけです。
ユアンの王子としての矜持、男としての矜持、アルファとしての矜持。それらが、オメガとなって発情し、ルキアスに獣のように抱かれ、汚されることに耐えられなくなるんです。
心が崩壊する一歩手前まで行っちゃいます。

マイナスマイナスマイナスをポイントを重ねて、これってルキアスの想いが一生届かないんじゃないか。どうしたら、このカップルは幸せになれるのか。読者も悶々とルキアスを応援し続けます。

最後はハッピーエンドになりますが、途中想いが通い合うまでが辛すぎる。
辛すぎたand長すぎただけに、ユアンが好きだ!って思ってからが急展開にも感じるところはあるんです。
あるんですけど、そのクライマックスに向かうまでに一応のユアンの気持ちの流れが描かれてて「うん、まあ、わからんでもないがな…」という気持ちにはなりました。

クライマックスまでの駆け抜け方以外は、どうなるんだ…?これ、ぜんぜん想像つかんが、この2人が幸せになるには何が正解なんだ…?と一緒に考えられて、一気に読んじゃいました。

個人的にはユアンとルキアス以外のキャラクターにももうちょっと愛着持てるような設定が欲しかったなって思います。2人を中心にしてるため、名前ありのキャラクターでも、従者としての立ち位置から出ないし、監視者や嫌なやつ、王妃、王と立ち位置としての役割の域を出ないのが残念だったように思いました。

ですが、これはわたしの好みですので、本編の筋としては面白いのでおすすめです!
異世界ものは楽しい!電子版限定書き下ろしは、ルキアス嫉妬しちゃって、萌えました!

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