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兄貴の身体、俺の形に変えなきゃ
軽いテンションで始まったお話ですが、理人に類の心の声が聴こえる事で類の本気が伝わりました。
類の気持ちの重さに反して、冷静な理人が印象的で一瞬このまま逃げ切るのかな〜なんて思ってました。ただ心の声の事と類の気持ちを理人が知っていた事が判ってからの類の開き直り、狂気を感じて怖かったです。もう類から逃れられないと思いました。そこに黒夢病の再発症。冷静になるには良かったのかも。理人と生きていく為に頑張った類もすごかったし、理人も自分の気持ちに気づけて良かったです。
読みながらずっとゾクゾクする感覚があって、これが背徳感なのかな。許されない2人だけど、それでも2人で幸せに生きてほしいです。
近親物はあまり読まないんですが、考える部分はあったけど面白かったです。またyoco先生のイラストが素晴らしかったです。作品の雰囲気に合っていて、切なさも感じるけど2人が素敵でした。
双子の兄×弟。ガチの近親です。
弟の心の声だけが聞こえてしまう主人公(兄)は、それとは別に黒夢病という発症すると長い間眠り続けてしまう(次にいつ起きるかわからない)という持病があって…というお話です。
この、心の声のせいで弟が自分を犯したがってることに気づいてしまうのですが、心の声があけすけでどエロい…!
兄は弟を双子の弟としか思っていないので、弟が自分をいやらしい目で見ていることに羞恥と困惑を覚えます。
このシチュエーションがとても性癖にささりました(〃ω〃)
実際に行動にはおこしていないものの、弟に日々襲われる一歩手前…というのが危うく、弟がどれだけ兄を愛しているかが伝わってきて「これこそ執着攻めの素晴らしさ…!」と再認識してしまいました(*´ω`*)
この調子で一進一退の愛の攻防を繰り広げるのかと思いきや、兄の病気の再発……。
ここから一点、シリアスな展開に。
眠っていた間に世界は様変わりし、双子の弟はモデル・社長として活躍していて、周りからは好奇の目で見られ…。
黒夢病はフィクションとはいえ、もしも自分が同じように浦島太郎な状態になってしまったら誰を頼ればいいのだろう、金銭的に余裕はあるだろうかと考えてしまいました。
そのあたりが前半とはうってかわってシリアスさも楽しめて、一作で2度美味しい仕様でした。
そして先生はなんといってもyoco先生のイラスト…!
yoco先生が手がけると作品がとても上品になりますね。
大好きなイラストレーターさんです!
弟の類は高校生バージョン、大人バージョンでイラストを見られます♪
眼福です(*´∪`)
表紙からも感じる仄かな暗さ。タイトルからも兄弟ものである事は感じられます。
が・・
普通の双子兄弟の恋愛物かと思いきや、こちらクロスさんの作品は設定が盛りだくさんで、一筋縄ではいかず、あらすじにこの辺の設定が書いてあったかは定かではないが、ちゃんと執着する理由があり。
(恋愛部分ではないところで)切ないお話ですが、
私は【攻めの重い愛で受けが攻めから逃げようとしてるけど、攻めの愛が隠れた時に、攻めの愛がないと物足りない=自分も好きだった】と自分から相手への愛の大きさを自覚する、両執着好きなので、神作品です。
ちるちるさんのBLアワードノミネート作品でだったので、もっと早く読んでれば・・
小説は設定次第なところがあるので作家買いしないようにしようと思ってましたが、やっぱり、夜光花先生の作品は好きだな、と思いました。
禁断の双子愛。
物語に登場する兄の病気、「黒夢病」は、実際に無い架空の病気。安心して読書を楽しむことができた。
こんな浦島太郎を作る眠り病は、残酷すぎる。
黒夢票は、昏睡する間、衰弱するけど、外観の老化が起きない、
眠る前の状態で目覚める、まるで浦島太郎な病気。
主人公は、双子の兄。
過去に二度、黒夢病で昏睡した兄は、何時までも少年のまま。
弟と同い年に見えない、外観天使。
兄の悩みは、弟の内言、心の呟きが聞こえてしまう事。
弟は、兄を黒夢病で失う事を強く怖れている。
兄が先に死んで一人取り残されたら、耐えられない。
喪失の恐怖が、離すまいと縋りつく執着愛にすり替わっていく。
兄が三度目の昏睡をする間、両親を失う。弟は企業して収入を得て、兄の為に尽くしていた。
自宅看護に切り替え、目覚める日を待ち続ける。
五年目に兄が目覚めて、弟は、忠犬ハチ公にならずに済んだ。
兄も、待っている弟が居て、幸せ。知る人が居ない独りぼっちだと、目覚めたって生きる意味をすぐ失うかも。
横恋慕する女が登場したり、マスコミで有名になったり、色々有って
兄も自分の気持ちに気付くことができた、藥もやっとできる見込みがたち、
ハピエン。
この物語、辛い事の連続で揺す振られて、心が疲れてしまった。
こちら、一卵性双生児CPなんですね!ってことで、このタイトル。確かに。出会いは生まれた時ですもんね(?)。
一卵性双生児で何でBLが成立してしまうのか…っていう所がこのお話の肝になっていて、兄の理人は黒夢病という奇病(フィクションです)に罹っていて、発病すると眠り続けてしまう。その間体の成長が止まる、というもの。どれだけ眠り続けるかはその時次第で、最悪の場合は眠り続けたまま死に至るという恐ろしい病気。
だから成長期に発病した理人は弟の類よりも体が小さく、一見双子には見られない。そして理人には類の心が読めるという謎の現象が起きていて、類が自分に対して劣情を抱いていることを知るのだけど、類は自分の心が読まれていることなんて気付いていなくて…。
ところが類の心が読めていることが類にバレてしまってからが急転直下!そこから双子の関係性が変わってしまいます。
フィクションの病気とはいえ、恐ろしい病気です、黒夢病。目覚めたら友達が数年分しっかり成長してるのに自分は何も変わらないとか怖すぎる。双子ならではなのか、愛ゆえなのか、類は理人のわずかな変化にもすぐに気づいてくれて…もう最高の彼氏なんですよね。
後半、久しぶりにイラッとする女性が出てきましたが、まぁそれも2人の絆を深めるスパイスということで受け入れます。
何より双子の体格差やハーフの見目麗しいビジュアルを完璧に表現されていらしたyoco先生、素晴らしすぎました。挿絵の度に見入ってしまいました。