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百番目の羊~あなたに逢ったのは天命でした~

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表題作百番目の羊~あなたに逢ったのは天命でした~

生方直海,31歳,怪我を負って助けを求めてきた男
古河千聖,24歳,神父

あらすじ

古河千聖は幼い頃、母の愛人に暴行を受けていたところを見知らぬ少年に助けられた。少年の名前もわからないまま千聖は成長し、神父になる。ある日、小さな教会で勤める千聖の前に、怪我をした男が助けを求めて現れる。生方直海というその男は「困ったことがあったら遠慮なくご相談ください」と、妙なことを言って去った。それがまるで予言だったかのように千聖の周囲に不穏な出来事が起き始める……。
神への純粋な愛と欲望を伴う生身の愛との間に揺れる千聖の選ぶ道は?

作品情報

作品名
百番目の羊~あなたに逢ったのは天命でした~
著者
なるみ鳴子 
媒体
小説
出版社
電書バト
電子発売日
5

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萌々

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中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
1
得点
5
評価数
1
平均
5 / 5
神率
100%

レビュー投稿数1

運命を転換する「百番目」

百番目の**・・猿の話が有名だけど、
百回何かをしたら、運命の転換が起きるということに因んだ構成。

10代で千聖を生んだ元学園ミスの母は若さと美貌だけが取り柄。
子供の認知もされず生家とも縁を切られ、孤立無援になった母は、やくざな愛人に縋って生きている。

母も千聖も、愛人から暴力をうけている。
千聖の唯一の味方は教会の神父。

ある日、母の愛人から暴力を受けたとき、助けてくれた少年が居た。
名も知らない少年の手配で入院、保護施設の養護をうけることになる千聖は、
御礼も言えないまま成人して、神父となる。

赴任した教会を巡る地上げ問題から、助けてもらった恩人と再会。

不憫健気受。
たまにはこんな綺麗にまとまった作品も悪くないです。
短編なので、仕込んだ伏線の展開が読めてしまうのが、少し残念だった。

1

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