大学生モデル同士のβなふたり――しかし本当は、βだと偽装しているΩとαだった! 発情からはじまる、それぞれの人生を選び取る物語――。

  • 電子書籍【PR】
  • 紙書籍【PR】

表題作渇欲スキャンダル

大河,大学生モデル,α
沙里,大学生モデル,Ω

その他の収録作品

  • 描き下ろし
  • あとがき
  • 初期ラフ公開

あらすじ

大学生でモデルの沙里は、本当はオメガだが、それを嫌ってベータのふりをして生活している。ある日、事務所マネージャーでもある姉の頼みで、同じ大学に通うベータの大河をモデルとしてスカウトし、一緒に撮影をすることになるが、初対面から意気投合し、二人で打ち上げをすることに。大河の側を居心地が良いと思う沙里だったが、なんと酔った勢いで、大河の匂いに発情してしまう。ベータなのに何故かと思いきや、実は大河も沙里と同様、ベータと偽装していたアルファだったと分かり……!? 嘘つきベータ二人が番うところから始まる、青春オメガバースBL。

作品情報

作品名
渇欲スキャンダル
著者
倉橋蝶子 
媒体
漫画(コミック)
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
バーズコミックス・リンクスコレクション
シリーズ
渇欲スキャンダル
発売日
電子発売日
ISBN
9784344849280
4

(30)

(9)

萌々

(14)

(6)

中立

(1)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
7
得点
120
評価数
30
平均
4 / 5
神率
30%

レビュー投稿数7

このカップルが凄い好き

雑誌の方で何回か読んでいたので、コミックスになるのを待っていました。
倉橋蝶子先生の絵はとても綺麗で好みなので、二人がモデルとして活躍する様子がとても素敵でした。

オメガバとしてはオメガに対してまだまだ偏見があるという設定でしたが、沙里の周りはアルファの姉とか彼女の恋人とか理解者が多いんです。

そして番となった大河ですが、彼がめちゃくちゃカッコいいし、優しいしでキュンとくるんです。
最初はベータとして生きたい沙里が利用したような形でしたが、大河の優しさに触れて一緒にいる居心地の良さを感じ始めてからは、沙里が一気に大河に惹かれて行くんです。

大河ばかりが独占欲を見せてるかと思いきや、自分の知らないオメガと大河が一緒にいる姿を目撃したことで、沙里にも嫉妬心が生まれます。

そして沙里は身体の変調を感じた事から、偽りのない人生を歩む事にするんですが、この時に沙里はモデルとして大きなチャンスを掴みかけていたのです。

ちょっと最後は上手く行き過ぎのような気がした事と、大河のブラコン気味のオメガの弟も、沙里のファンだと言うデザイナーも特に波風を立てなかったので、少し物足りなかった様な気もしたので萌2にしました。

ソフトなオメガバだと思います。
段々と溺愛執着して行く攻めにとても萌えました。そしてカッコいいオメガが好きな方にお勧めします。

5

やはりバースからは逃れられない…

ベータと偽るオメガとアルファが突発的に番となり、自分たちのバースを見つめ直すお話でした。

オメガというバースを厭わしく思い、番になればフェロモンが他人には無効になるという思惑で大河に噛んでもらった沙里ですが、番になったことで新たな問題もあり、バースを隠しているままでは幸せになれないことに気付きます。

一方、大河もアルファであることを隠していたために起きた事故でしたが、番になった沙里に対して真剣に向き合い、アルファとして沙里を守る、支える覚悟が芽生えます。

二人とも真面目で純情で、お互いへのリスペクトや愛情が感じられてとても清々しい読後感です。当て馬とまではいきませんが、もやっとさせる登場人物が何人か出てきて、ストーリーも一話ごとに読みごたえがありました。

4

ストロングラブストーリー

イヤ、想像以上期待以上に良かった…!大変失礼ですが。
オメガバースってもうお腹いっぱいで、オメガバース?なら読まんでもいいや。みたいな?
しかし、ちるちるの試し読みで絵柄の綺麗さに惹かれ。
読んでみたらすごく良かったですよ〜。

設定的には、オメガは虐げられている、オメガには人生の選択肢は無い…などなど、基本的に「オメガは可哀想」的な世界観。
主人公の沙里は、本当はオメガなのにベータと偽ってモデルをしている。
オメガは発情があって危険なので雇ってもらえないんです。
だから、同じ大学のイケメン・大河の前でヒートが起き、ベータだと言っていた大河が実はアルファだと知って、大河と今番になればもう不特定多数のアルファにフェロモンを撒き散らかさないで済むと考えた沙里は、その場で噛んでくれと大河に頼む…
会って3日でうなじを噛んでの激アツHをしてしまう大河と沙里。
ただし、大河が超絶イイ奴だった!
だから衝動的に番になったせいで不幸が降りかかる、とか、嘘の重ね塗りでにっちもさっちも、という鬱展開は全くありません!
大河は沙里をすごく大事にして、心から愛するんです。
カラダが作り変わり、ココロも大河に包まれる沙里が幸せそう。
2人が甘々両思いカップルで、しかもすでに「番」、もう障害は無いって感じで読後感がすごく良い。
そして、沙里は偽りの生活をきっぱりやめてオメガを公表し、公私ともに大河の番としての一歩を踏み出す、というストロングラブストーリーとなっていきます。
ハッピーエンド・オメガバースが良かった。

3

沙里が沙里として

オメガだということを隠しベータとして大学に通いながらモデルの仕事をこなしている沙里。
ある日アルファでスタイリストの姉の沙織に頼まれて同じ大学のイケメンベータの大河に声をかけて一緒にモデルとして仕事をすることに。
撮影後に大河とふたりで飲んでいたところ沙里の体に変化が起きて…。

出会って三日で番うというなかなかな序盤からオメガ性を隠していろいろと抱えてしまっていた沙里の気持ちがわかってきます。
それをまるごと包み込んでくれる大河がそばにいることで少しずつ変わっていき、沙里が沙里として大河と共に生きていくという覚悟を決めることができて…。
grayの撮影の時の沙里の表情がとても素敵だし、エッチの時でも強気でおねだりするところがかっこかわいい。
はじまりは唐突でしたがスキャンダラスで胸騒ぎな展開ではなく、お互いを尊重し合う考え方のふたりが身体を繋げながらもそれだけじゃなくて気持ちもしっかりと強く結んでいくお話なので安心して見届けることができました。
ラストシーンのタキシード姿の大河と沙里がとてもかっこよかったです。

あの先輩カプがまた濃そうなエピソードがありそうで…。
あとがきで作者様が高校生時代の大河と先輩たちのお話も描きたいなと思いつつ…、とおっしゃっていたので大河と沙里の続編と先輩たちのスピンオフをぜひとも読みたいなあ、と思いました。

2

基本あまあま

あらすじ通り、勢いで番ってしまうという事件から始まるものの、直ぐに相思相愛にになりますのでほぼあまあまです。そのあまあまの間に性差別にたいする自分の考え方や生き方を考えたり影響受けたりしながら大人になるというお話でした。
個人的に当初期待していたのは、互いによく分からない人同士で番っちゃったもんだからそこからの距離の取り方とか、近づき方の話で、最後に丸く収まるという展開をイメージしていた事から、直ぐにダイスキ!みたいな展開に「早!」となりましたが、読み返すうちに、恋愛ってこういうものかな、しかも特別なフェロモンもでるしな、なんてすんなりくるようになりました。

5

この作品が収納されている本棚

マンスリーレビューランキング(コミック)一覧を見る>>

PAGE TOP