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主人公の性格が流され侍でした。水城せとなさんの「窮鼠~」に出てくる恭一を彷彿とさせるw
ノンケで、女の子に告白されたら断れないから付き合って、付き合ってる最中に他の女の子に迫られたら浮気して、フラれて…みたいな。ダメ男。
そんな主人公は五年前に男から告白されて、「お前が俺を五年好きだったら、俺もお前を好きになるかも」みたいな返事をして、その後は言ったことすらすっかり忘れてチャラチャラしてます。
五年たって、その男友達に「お前が忘れてるってことくらい途中から分かってた。この二年ぐらいは意地だった」みたく改めて告白され、「もう限界だ。苦しい。お前の顔は見たくない。もう俺の家に来るな」と言われる。
そこで流され侍の本領発揮です。五年の間にその友達に精神的に依存しちゃってたというのもあるんだけど、「親友としてのそいつ」を失う怖さで、流されてエッチしてしまいます。恋愛感情なく。そして相手もそれを知ってる。
その後もヒドイです。流され侍+超ドンカンなので、相手を無自覚に傷つけまくる。
そんな彼は、失ってからいろんなことに気づきます。後半切ないです。
ユーモアもあり、キュンとなり、甘々もあり、めちゃくちゃ面白かったです。
文句なしに神。
芸能ものはあまり得意ジャンルではありませんが(というか、苦手)、夜光さんは作家買いしていますので読んでみました。
受けの裕紀は、涼しげな容貌で学生時代からモテキャラ。
大学は中退し、バイトをしながらプロ劇団に所属している23歳。
攻めの八木は、高校時代に裕紀へ告白した好男子。
寡黙で、大学を卒業した後は区役所に勤める真面目な男。
八木の告白時に、『五年好きでいたらつきあう』と返事をした裕紀。
劇団には勘当同然で飛び込んだので、恐ろしいまでの貧乏暮らし。
そんな裕紀を支えてきたのが八木でした。
そんな八木は五年間、裕紀を想ってきましたが、裕紀自身は自分の高校時代の発言をすっかり忘れ果てていて、五年後の今、八木から『つきあえないなら友達づきあいも辛いからできない』と断言されてしまいます。
友達としても会えないと宣告され、裕紀は大いに動揺するんですね。
八木が離れていくことなど考えられないと、裕紀はつきあうことを決心するという流れです。
こんな展開ですし、夜光さんですから、わたしこの先、八木がどんなヤバイ攻めに変貌するのかヒヤヒヤしましたが、裕紀の心の葛藤に気づいていても八木はひたすら優しい。
五年かけて裕紀が依存するように自分が仕向けてきたのではないかとか、卑怯だったのではと、悩んだりしていて、しかもそれをキチンと裕紀に告げる。
うーん、素ン晴らしい攻めさんでした。
夜光さんの作品は比較的狭い世界が多いと思っていましたが、今回はとにかく劇団員が複数人出てきて名前が覚えられなくて(笑
けっこう思わせぶりなキャラが多く、スピンオフとか出れば良いのになあとも思いましたが、この作品は2007年のものですし無理なんでしょうね。
他雑誌でのキャラとリンクしているところがあるらしいのですが、わからなかった(苦笑
途中まで読んでて
「あれ?これ夜光花さんじゃなかったっけ?」
っと確認する位、あまり夜光花さんぽくないお話。
序盤で告白された時に言った「5年後に好きになってやる」
にまさか5年後に…とあったし、
5年後の告白の時に、八木(攻)と会えなくなるのが嫌で恋人にはなったけど、やっぱりHは…と裕紀(受)は悩んでたので、
やはりこれからヤバイ展開になるのかなーと思いましたが、
あらら、
無二の親友が恋人になっていく、暖かくて微笑ましくて、
読んでて気持ちの良いお話でした。
やっぱり心が綺麗な人はいいなー(笑)
(夜光花さんのファンです、念の為(笑))
八木は公務員に、裕紀は役者になっていくのですが、
純情真っ直ぐな八木は裕紀のラブシーンを受け入れられない。
初めての主役の舞台を1番に観て欲しいのは八木なのに、
八木が観に来るというだけで元気100倍なのに、途中で席を立たれるという…
そりゃ〜相〜当〜落ち込むよな〜。
読んでたこっちも頑張ってる裕紀を見て応援してたし、
「八木に観て欲しい!褒めてあげて!」と思ってたので、
席を立った時は「こらー!ばかもん!」でした。
そういう真っ直ぐな所もいい…じゃ許しませんわ(笑)
裕紀は自分の絶対に譲れない、生きがいと感じる部分に触れないような付き合いを八木とは出来ない。
ここが私は1番好きだったかなー。
一方八木は軌道修正しようとお見合いしてと彼も彼なりに努力はしてるんですけど、
やっぱりそれじゃだめなんですよね、裕紀は。
自分の生きがい、譲れない部分、
悲しくても自分に嘘をつかないで正面から八木に向かう裕紀が好きでした。
とにかく八木も裕紀もお互いに
「離れたくない、好きだ、側にいて欲しい」と相手を大切にしたいという所から生まれた行動。
何があっても可愛くない訳ないじゃないですか!!
あったかくてホワッと爽やか♪
でもやっぱり夜光花さんのエロはドキドキするわー
ってな一冊でありました。
眼鏡はちゃんと買い取りしてね(笑)
夜光花先生はサスペンスものをよく描かれるので、ドキドキしながら読んだのですが、あれ?結構甘々だ!笑
あとがきで「今回は明るめに!」「誰も死なせない!殺さない!」とおっしゃってた通り、明るめなストーリーでしたw
高校の時、裕紀は八木に告白されます。あまり話をしたことがなかったのですが、八木とは友達になりたいと思いました。でも友達は嫌だという八木。そんな八木に裕紀はヤケになって「5年間好きでいてくれたら、お前のこと好きになるよ」と言います。
そして5年後、裕紀は再び八木に告白されるのです。
裕紀が結構フラフラしてて(^_^;)八木に5年間~と言っていることも忘れてましたし;
八木はすごく真っ直ぐな攻めでした!夜光先生の得意ないや~な執着攻めではなくw
真っ直ぐだから故に「友達に戻るならきっぱり別れよう」と言うんですね~
でも告白されてからずっと親友のように付き合ってきた裕紀は八木と離れるのがいやで「好きだ」と言ってしまいます。
でも「離れるのがいやだから」好きといったけど段々八木が気になり始める裕紀。むしろ裕紀のが八木のことを好きなんじゃないかと思いますw
裕紀は俳優志望で劇団に所属してるのですが、周りの劇団員の人達がみんないい人だった!舞台も成功してよかったんじゃないかと☆
…八木のことを除けば(笑)いくら裕紀が好きだからって八木はちょっと心が狭いのでは?という事件が起きますw
『やっぱり君が好きだった。』は2人のその後の話。
こちらは甘々でしたw裕紀がテレビドラマにでるようになって八木はそれを見るようになったんですが、ある日裕紀はそのドラマの役で八木に奉仕しますw
最後はハッピーエンドですし割りと安心して読めましたw
普通っていうと語弊があるかもですがある意味スタンダードを一捻りしたストーリー。
あとがきにも書かれてるんですがトラウマ持ちとか、重い過去を持った人とか一切出て来ません。
カラーは明るめで、登場人物は基本的に皆いい人で悪人も嫌なヤツも出てこない、といつもの夜光花さん作品イメージとはちと違います。
八木[攻]も5年想い続ける愛の深さを持った人間ですがドロドロした嫉妬や病んでる独占欲は無い。
同性の結紀[受]を好きな事以外は常識人といっていいかも。
しかし流石と言うべきか王道BLストーリーに捻りを入れて来ます。
この作品の大きな魅力にもなっているのが役者である結紀が演じる劇なのですね。
結紀は劇中でマコという女装して心は女の男を演じるのですが、この劇の内容がおもろい。
上演されてたら本気で見てみたいと思わせる内容になってます。
マコという役に入れ込む結紀の描写も良い。
八木と結紀とは深い友情と愛情とが紙一重な部分もありますが、とりあえずラブエンドで目出度いからいいんじゃないかなー。
読後感が実にいい作品でした。
自分はこの劇中のマコが凄く気に入ったのでその点も大きくプラスして神で。