雪原の月影 満月

setsugen no tsukikage mikazuki

雪原の月影 満月
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神5
  • 萌×20
  • 萌0
  • 中立0
  • しゅみじゃない0

--

レビュー数
1
得点
25
評価数
5
平均
5 / 5
神率
100%
著者
月夜 

作家さんの新作発表
お誕生日を教えてくれます

イラスト
稲荷家房之介 
媒体
小説
出版社
リブレ
レーベル
発売日
ISBN
9784799754627

あらすじ

「ガンチェが側にいてくれるだけで、私は強くあれる」
少年の体のまま成長できない病におかされた元皇太子エルンストは、国内最貧の領地メイセンを救うために、知恵で奮闘する。エルンストと出会い、己の生き方の全てを変えた戦闘種族の男ガンチェは、エルンストの命を奪おうと襲ってくる敵を迎え撃つ。
強い絆で結ばれた二人。ガンチェへの想いが募るたび、エルンストの胸を締め付けるのは、自分とガンチェとの寿命の差だった…。
そんな時、隣国がメイセンに侵略を開始し…!
光あふれる未来へ――WEB発BLの伝説的傑作が完結! 書き下ろしも収録。

表題作雪原の月影 満月

ガンチェ,26歳,元王宮の下男の傭兵,エルンストの体液適合者
エルンスト・ジル・ファーソン・リンス・クルベール,60歳,メイセン領主,元皇太子

その他の収録作品

  • 上弦の月
  • 下弦の月
  • ガンチェの満月
  • エルンストの満月
  • ガンチェと光輝く庭(書き下ろし)

レビュー投稿数1

堂々、完結。

『雪原の月影 三日月』の続編。
続きものなので前作未読だと理解できません。未読の方はそちらから読まれることをお勧めします。

前作を読み終えて、続きが気になって気になって今作品の発売を心待ちにしていました。稲荷家さんの描かれた表紙も素晴らしく、手に取った瞬間からテンションが上がりっぱなし。その高揚とした気持ちのまま、いそいそと読み始めました。

ネタバレ含んでいます。ご注意ください。







年を取っても少年のまま成長することのない奇病・クルベール病。
この病に侵されてしまったがゆえに皇太子という身分をはく奪され、辺境の地、メイセンの領主となったエルンスト。

そしてそのエルンストに恋焦がれ、彼を追いかけ彼のためにすべてを投げ打ち尽くすガンチェ。

この二人の恋と、エルンストがメイセンを守るための奮闘を描いた今作品。前巻でエルンストがクルベール病に犯された経緯や、メイセンの復興のために奮闘する彼ら、の描写が描かれていましたが、下巻に入りメインとなって描かれていくのはメイセンの繁栄のためにエルンストが策を練るシーン。

BLにあるまじき、というとちょっと語弊があるかな?
けれど、恋愛を軸にせずに紡がれていくストーリーは一般的なBL作品とは一線を画す作品かと思われます。

けれどBL要素がないかと言われればそれは否。
エルンストのためなら身体を張り彼を守るガンチェと、ガンチェを心の底から信頼し愛するエルンストの二人の掛け合いがきちんと描かれているから。頭脳はエルンスト、それを実行するのがガンチェ、といった構図。この二人のやり取りはひたすら甘く、優しくエチエチです。濡れ場はがっつり描かれているわけではないのですが、いかんせん回数が多い。エロい、というよりも二人の愛情の確認、といった体を成しているのでそれもまた良い。

エルンストがメイセンのために吹っ掛ける駆け引きの数々がまた良い。男気に溢れていてカッコ良いのです。とっても。そこに彼の私情は一切入っておらずただひたすらにメイセンのため。だからこそ、彼の有能な部下たちがきちんと彼についていく、その流れが痛快です。有能なトップでありながら、ガンチェのことになると途端にアホな子になる(褒めてます)エルンストが可愛い!

今巻に入り新しい仲間たちが加わりますが、また彼らが良いの。味がある。

ガンチェ×エルンストの甘々なやり取り、彼らの良き仲間たち、メイセンが少しずつ栄えていく様。良い。めっちゃ良い。読んでいて気持ちいい。

と思いきや。

もう最後の最後に涙が止まらなかった…。
えー、そう来る?

でもこの結末がまた良い…。
とんでもなく良い…。
もしかしたら読み手によっては地雷かもしれません。最後まで二人の優しく温かな描写で終わって欲しい方にはちょっぴり注意が必要かもです。

でも、この終わり方が個人的にドツボでしたね。
優しいだけではなく、人の本質を描き切った神作品。そんな風に感じました。

描き下ろしは「ガンチェと光り輝く庭」。
彼が一途に、ひたむきにエルンストを想い続けてきたさまが描かれていました。

上下巻の2冊。
かなりの分量のある作品です。その厚さに見合った内容が盛り込まれています。でも一気に読んじゃう。読み始めたらページを捲る手が止められない。素晴らしい作家さまと作品の出会いに感謝。

次回作も楽しみに待っていようと思います。

7

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