雪原の月影

setsugen no tsukikage

雪原の月影
  • 電子専門
  • 非BL
  • 同人
  • R18
  • 神11
  • 萌×23
  • 萌0
  • 中立0
  • しゅみじゃない3

138

レビュー数
4
得点
67
評価数
17
平均
4.1 / 5
神率
64.7%
著者
 
イラスト
 
媒体
小説
出版社
一迅社
シリーズ
ロワ・ノベルズ(小説・一迅社)
発売日
価格
¥1,200(税抜)  
ISBN
9784758049313

あらすじ

逞しく慈愛あふれる従者に愛された、小さな元皇太子の再生ストーリー!
リンス国の皇太子・エルンストは病に侵され、その位を剥奪されるとともに、険しい谷と雪に閉ざされる最貧領地・メイセンの領主へと追いやられてしまう。
王宮を出て、人並みの心を芽生えさせたエルンストの前に現れたのは、かつて、王宮の湯殿で下男をしていたガンチェだった。
他種族のガンチェを受け入れ愛したように、メイセンで暮らす民を愛しはじめたエルンスト。極貧生活をおくる領民の窮状を目の当たりにしたエルンストは領民を信じ、未来を切り拓く決意を固める――。

表題作雪原の月影

ガンチェ, 領兵(元王宮の下男)
エルンスト, メイセン領主(元皇太子), 60歳

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レビュー投稿数4

続きも紙で読ませて!

ガンチェが側にいてくれてよかった。 どんな時もエルンストを守ってくれてよかった。 人生を達観してるというかなんというか… 皇太子の座から降ろされ、僻地へと飛ばされたエルンスト。 その領土を民をどうすれば豊かにできるのか。 だけどすぐにその領主として認めてくれるわけもなく、その民の行動にイラっとすることもある。 でもガンチェとエルンストのラブラブが所々で入ってくるから、そのイライラも中和される。 元皇太子だからといって威張ることもなく、元だからこその考えで先を見てる。 本当にここの民は幸せもんだよ。 だから続きも紙で読みたい! 

0

BLのWeb小説で一番完成されている作品

あくまで私見ですが、この小説を読んだ時に私はそう感じました。
商業誌ではなく公開されていることに驚いたほどです。


詳しいあらすじは他の方が丁寧に説明されているので割愛しますが、
以下のポイントに萌えを感じたり、興味を惹かれたりする方にぜひお勧めしたい作品です。

・異世界ファンタジー ※魔法・魔術等は一切でてきません。
・年下×年上、あまあま
・体格差(屈強×華奢)
・身分差(領兵×元皇太子の領主)
・人種の違い、寿命の差による苦悩
・国や領土の問題、人種間の問題等に切り込むストーリー


話自体は割と淡々とした語りで進んでいきますが、それが癖になるというか、
それでも読ませてしまうというか。
起承転結という大きな波はないにもかかわらず、物語に引き込まれます。
主役2人の「人生」という物語に、読者が寄り添うような話であると思います。

1

最愛の人と悔いなき人生を送る物語

「小説家になろう」サイトで全部読めるとのことで、こちらの本に収録されている「三日月」まで読みました。

正直、BL要素いらないのでは?というくらい物語として完成されています。
でも、孤独なエルンスト(受け)があれだけがんばれるのは、溺愛してくれるガンチェ(攻め)がいてくれるからこそだとも思うので、やっぱりラブは必要ですね(笑)
ガンチェがいなくてもエルンストはがんばったと思いますが、孤独な一生になったことでしょう。うん、やっぱりラブは大事。

王族として育てられ、とても賢いけれどもまったく人間味がなかったエルンスト(受け)が、とある病に侵され、皇太子の座を追われるところから物語が始まります。
王宮から出て暮らすうちに徐々に人間らしくなっていくエルンスト。さらに辺境の領地メイセンの領主となったことで、気候も厳しく貧しい土地で、その日暮らしを余儀なくされている領民の暮らしを豊かにしたいと思うようになります。
教育を受けていないため、文字も読めない、計算もできない、目先のことしか考えられない、そんな領民たちを豊かにするのは、簡単なことではありません。しかし、エルンストは100続き年、200年単位でものごとを考え、領地を豊かにしていこうとします。
エルンストの種族は長命で、200年の寿命がありますが、それでも自分が死んだ先の未来まで、メイセンの将来を語ります。
読んでいると、エルンストが豊かにするメイセンの姿を一緒に見たくなってくるんです。

そして、メイセンで異常に高い、病の罹患率。
前のレビュアーの方が書かれていますが、この先、病の謎も解けるようなので、最後まで読み進めたいと思います。

本を買わずに読んで、作者の方には申し訳ないのですが、面白いので最後まで読ませてください!

あと、この本に収録されているかは分かりませんが、番外編の前王(エルンストの祖父)とタージェス(メイセン領兵隊隊長)のエピソードが泣けました。
亡き前王の望みを叶えるためにあちこちを旅するタージェスさん。前王の孫のエルンストに出会うことで、遂に旅の終着点を見つけます。泣ける…。
あ、色っぽい話じゃないですよ(笑) おじいさんとおじさんの主従愛です。

最後に、1つ難があるとすれば、エルンストとガンチェが伴侶になるまでの流れがちょっと説得力ないかなー?と思いました。なんか説得力ないなー、と思っていたら、急に体液適合者という設定が出てきて、あ、説得しようとしてる!みたいな感じがしました。
でも、この物語のキモは正直、恋愛ではないと思うので、そのへんの説得力の無さはスルーしても良いと思います。彼らが恋に落ちる過程よりも、伴侶として支え会う二人がとても好ましいので。
ぶっちゃけ、イチャイチャしてくれれば、エロシーンもいらないくらい(笑) 物語の続きが気になって、エロシーンは読み飛ばしてます(笑) でも、イチャイチャはして欲しいの~(笑)

――――――――――――――――
webで最後まで読み終わったので、追記です。

二人の長い長い物語が終わりました。
寿命が違う二人が、やがて来る別離に怯えながらも、彼らの人生を全力で全うする物語でした。
彼ら二人だけではなく、脇役たちも全力で生きたことが分かります。

正直、途中、エロが多過ぎて食傷気味になりましたが、最後まで読んで良かったです。
(それも、生々しくてあんまり好みのエロじゃなかった…。攻めが獣臭い(笑)というのもちょっと…。体液適合者同士なので、お互いは良い匂いと感じてるんですけどね…。)

最後の章の「満月」は2話しかありません。
でも、たったそれだけでも、彼らが精一杯生きて、悔いのない人生を送ったことが分かります。
課せられた役割を全うし、寿命を迎えるその時まで、しっかり生きています。
彼らの愛に満ちた長い人生を思うと、涙なくしては読めませんでした。

彼らが愛したメイセン領が、どうなったのか、最後まで読んで欲しいです。

二人のラブラブ&イチャイチャや、とっても頭が良いのにちょっと天然なエルンスト(受け)のエピソードも楽しみつつ、貧しい領地を豊かにしていくため知恵を絞ったり、政治的な駆け引きなど、ラブラブ&イチャイチャに終わらない満足度の高いBLでした。

おすすめです。

4

本格ファンタジーBL

異世界ファンタジーが好きな人は是非読んでもらいたい作品です。
奇跡が起きて問題が一気に解決するような、ご都合主義は存在しません。
困難な現実にひたむきに向き合い、苦悩しながらも茨の道を一歩一歩前へ進もうとする、主人公・エルンストの物語です。その誠実さと懐の深さに心打たれます。もちろん、それを傍で支える従者で伴侶のガンチェの愛情も必見です。
セックスシーンも濃厚で読み応えがあり、ほとんどが地の文ですがとても艶かしく、お互いが好きで好きで仕方ないという気持ちが伝わってきます。
エルンストがかなり体格の良いガンチェのことを、可愛くて愛おしいと小さな手で頭を撫でるところが萌えます! 大柄な年下の従者×小さな体の年上の領主、この関係が本当に美味しいです……!

尚、この物語はこの本で完結していません。
朔月・三日月・上弦の月・下弦の月・満月の章の中で、『朔月』と『三日月』が収録されています。
(小説家になろうのサイトですべて読めます)

以下、ネタバレです。(長いです……)

『朔月』……エルンストは病のせいで皇太子の地位を剥奪され、辺境地・メイセンの領主となります。そこ続きで王宮の下男だったガンチェと再会し、恋愛関係になり伴侶にするまでが描かれます。
皇太子だったこともあり、恋や愛がわからないエルンストはガンチェの想いに戸惑います。その想いに真剣に向き合うため、恋愛小説を読んだり、相手を理解するためガンチェと話し合ったり(聞き取り?笑)、ちょっと斜め上の行動を取るエルンストに、真剣であるからこそ思わず笑いそうになります。

『三日月』……エルンストがメイセンの領主として貧困に喘ぐ領地を改善するため、広い視野や知識をもって、点々と孤立していた町や村がお互いに協力し合うように、可能性を紡いで発展へと導いていく章です。
BLよりファンタジー要素の方が比重として大きくなりますが、エルンストを常に傍でガンチェが支えていますので、お互いの溺愛っぷりとエロも堪能できます。
エルンストのその手腕と聡明さ、忍耐力には、本当に感服するばかりですが、この話には裏話もあり、エルンストのやるせない思いや弱音を伴侶であるガンチェだけには告げています。個人としての辛さを吐露し、また領主としての顔に戻る、エルンストの背負っている重圧に涙が出ます。それでも前に進もうとする、エルンストが語る未来を一緒に見たくなります。

さらに、続きの『上弦の月』でますます面白くなります。
なぜエルンストは病を患ったのか、貧困の辺境地に飛ばされたのか、その首謀者は、等。その身に起きた事態の原因がすべて判ります。
そして『下弦の月』まで一気に駆け抜け、『満月』でその最後に涙が止まらなくなります。

ラストの『満月』まで刊行してもらいたいですし、是非ともいろんな人に読んでもらいたい作品です。

10

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