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電子限定おまけですが長かったです。
ふくや夫婦と伊織と雫石で店の小上がりで呉服店の目録を見つめて…。
籍を入れた二人が中将に挨拶に行くと、なんと!4ヶ月後に披露宴をしろ、会場も招待客も全て手配しておくと。
そこで四人で伊織の花嫁衣装を選んでいたのですが、ワクワクしてるのはおかみさんと雫石で、主人と伊織はどうしていいやらで。
なまじ経済力のある雫石がみんな作って伊織に着せて選びましょうとか言い出したり。
結局白無垢になると、今度はどの白無垢にするかとまた選び出し。そこで答える伊織の台詞が、なんとまあ男殺しな!うぶな子が素直に言うことが可愛らしいですね。
雫石が喜んでくれるのが一番嬉しい伊織。
その後のふくやについて雫石視点で続き…。
ふくやには下士官たちが氷の軍神のお嫁さんを見たさに訪れるらしく、元鬼の教官宇垣が睨みをきかせてくれているようで。
そんな宇垣に雫石がお願いがありますと…。
もう、なんてあたたかいの!そういえばふくや夫婦も宇垣も雫石も伊織も家族に恵まれなかった人達でしたね。
でも新しい家族ができて。
縁が繋がって良いですね!
これを読んだ時に電子で購入して良かったと思いました。
そしてこれが本編にあったのならば、もっと評価が上がったのにと残念でなりませんでした。
伊織を我が子のように可愛がっている飯屋「ふく」の夫婦でしたが、おかみさんが嬉しそうに伊織の花嫁衣装を選ぶ様子にこちらもホッコリさせて貰いました。
そして要から相談を受けた伊織が「夫婦って良いですね」と言って、お互いだからこそと言い合う2人がとても幸せそうでした。
その要が伊織に相談した内容がまた胸を熱くさせました。
宇垣元教官に要が個人的なお願いをするお話なんですがかなり感動してウルっと来ること間違い無しです。
2人が籍を入れてから少しして、今日は飯屋の夫婦と雫石を交えて披露宴で着る伊織の衣装選びです。
既に飯屋の主人と伊織は遠い目をしていますが、女将と雫石は上機嫌で選んでいます。どれが着たいかと聞かれてももうわからなくなった伊織は雫石が見たいという衣装を着たいと丸投げして雫石を喜ばせます。
実は、披露宴については考えてなかったのですが、雫石の上司の中将より(雫石は大尉)発起人をするから全部任せろと言われ(有名な軍神の結婚は披露せねばならぬものらしい)衣装選びのみ任されたのでした。
やっと衣装も決まり、雫石は一つの提案をします。
それは、伊織がいろんな輩に狙われるようになってずっとそばで用心棒のように見守ってくれていた雫石の師・宇垣のこと。
心折れてしまった雫石をさりげなくずっと見守ってくれていた恩師。
天涯孤独な雫石の親(年齢的に祖父かも)と言って過言ではない宇垣。
飯屋の近くに引っ越すことに決めた2人が、独り身の彼と祖父と孫のように一緒に暮らせる未来がとても楽しみです。
ふたりが願う、みなと楽しく暮らせる明日が見える楽しく優しいおはなしでした。