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アルファポリス第9回BL小説大賞大賞受賞作!
小説
裏表紙のあらすじで「肉食と草食。禁断を超えた愛の行方は――」とありましたが、某アニメのように肉食の攻めが草食の受けを食べたいという欲求があって、というわけでなく草食動物は草食動物同士で、というシンプルな意味でした。
兎獣人の主人公カノンは血筋を守るために兎族のレイと結婚してます。義務的とはいえ夫にしっかり抱かれてはいるので、不倫ダメとか純潔萌えさんには向きません。でもカノン自体は良い子で、次の夫の虎獣人リオンも強く格好良いαでした。
ストーリーはタイトルとあらすじ通り。リオンやレイが実は…という展開はありましたが、良くいえば期待通り。悪くいえば意外性なしでした。話は分かりやすかったですし、カノンもリオンも想いに揺らぎはなかったので安心して読めました。
レイの最後はちょっと可哀そうになりましたが、カノンにした仕打ちを思い出すと、妥当で納得でした。
私がこの作品で好きなところは、受けの性欲が強くてエッチしたくて仕方ないエッチできないと死んじゃう、って受けをエッチ大好きな生き物として書いているところ(BLってなぜか受けは性欲ありません仕方なく抱かれてます、みたいに書くものがけっこうあるので)オメガバースらしいエロシーンです
発情してえっちして子供つくるっていう動物的な感じ
ストーリーは不憫受けが溺愛してくれる運命の番に略奪愛されるお話です(旦那さんのざまぁもあります)
略奪愛の言葉のとおり、なかなか妊娠しない既婚者の兎(性欲が強い)が初対面で運命感じた攻めに抱かれて(本当に初対面でえっちしちゃったのは、他の方も書いてるけどびっくり。でも性欲強くて欲求不満だったからヤりたい欲には勝てなかったんだな…って。←を綺麗にするために旦那を悪役にしてる)
子供もできました~☆
他の方が書いてるように、BL初心者が「これは男同士っぽくなくて受けが女だと思ったら私にも読めるわ」ってなる作品かなって思います
特に不倫中の女子にすすめてあげると喜ぶかも
ストーリーを褒めてはいけない作品かな~っていうのと、えっちシーンは欲望剥きだしでよかった~っていうのをあわせた結果、中立になりました♡
獣人とオメガバという設定に惹かれて読みはじめた一冊。
かなり読みやすい文体で、水を飲むように文字が入ってきて気づいたら読み終わった。
タイトル通り、
嫁いだ先、旦那に虐げられている受け(兎のオメガ)が偶然に虎のαと出会って、運命の番ということもありすぐに惹かれ合い関係を持ち、色々あって最後に結ばれて幸せになる、
シンデレラストーリーのような感じがしました。
基本一人称(受け視点)で、読者の好みが分かれます。
私は結構WEB小説によくある軽いノリの一人称が苦手ですが、
作者さんの書き方や文体、しっかりしていてちゃんと小説っぽい感じの一人称なので結構読めました。
また、ファンタジーの世界観ですが性差別も取り扱っているシリアスの部分もあり、ここもおそらく好みが分かれると思います。
本当に、単なら個人的好みで評価を下げてしまうのが申し訳ないですが、
受けの旦那(身体関係はあるが番ってない)は完全なる悪役です。
しかしこの悪役の描写は少し浮いているように感じたのか、作者さんのご都合上完全なる悪役にされている感じがしまして、
「んー」となりました。
アルファポリス小説大賞大賞受賞作ということと、次々とあがる神評価にワクワクしながら読みました。
大作ですね!まるで朝ドラと大河ドラマのような、不遇のヒロインが運命の番と出会い、新しい国を興して物語を作る。
主人公の兎獣人のオメガのカノンが本当に可哀想で。子供を生むためだけに嫁がされ、当主でアルファの夫のレイには孕まないと責られ続け、何をしても怒られ打たれ懲罰房に閉じ込められ。
なんつーモラハラ夫だ!酷すぎる!しかも実は…だし!
ただレイの顔色を伺い発情期のために生きてるだけだったカノン。
それが屋敷を抜け出したある日、出会うのですよ!運命の人リオンに。
リオンと出会ってから少しずつ強くなっていくカノン。なんというか喜ばしいのですが、いつレイにバレるんじゃないかとハラハラで。一応不倫ということになりますよね?
なんとか正式に一緒になれないか、さもなくばリオンがカノンを連れて逃げてくれないか…と願っていたら…。
ただ運命の人に会えただけじゃない、両国の問題や王とまさかの対面や、連邦国家の争いや、どうしたら肉食獣人が他種族国家と共存していけるか。
壮大なスケールになってます。
リオンがカノンを連れて逃げても解決にはならないんですね、浅はかでごめんなさい。
カノンはレイから逃れられるのか?
リオンの正体は?
リオンと番になって一緒に生きられるのか?
とっても読み応えがありました。
カノンの視野がどんどん広がり両国の王に気に入られるところはこちらも微笑ましく、満月の日にリオンに会えて喜ぶところはこちらも嬉しく、最後はあ〜良かったね!と海辺の光景が目に浮かぶようでした。
電子書籍では途中に挿絵がないんですね。なんとなくぼや〜っと想像しながら読みました。