• 電子書籍【PR】
  • 紙書籍【PR】

表題作天翔る光、翠楼の華

珠泉に恋焦がれ皇帝になった 翔麟
先帝の生まれ変わりとし聖帝となった 珠泉

あらすじ

必ずこの腕に玉体を。誓ったのは七年前。可憐な聖帝・珠泉に恋い焦がれた、麟国国王・翔麒は、ついに華王朝皇帝となった。想いを伝えるべく国へ連れ帰り、かき口説くうちに暴走。なすがままだが、未知の体感に狼狽える聖帝を「可愛い方だ」怯えぬように甘噛みして愛おしみ、恍悦に啼く背を舐め上げた。しかし初心な珠泉は、激しい交わりにすっかり怯えてしまう。慌てた翔麒は詫びを入れ、必死に機嫌を取り結ぼうとするも、その頃、都では珠泉奪回の作戦が...!! 偉丈夫の一途な恋情。

作品情報

作品名
天翔る光、翠楼の華
著者
橘かおる 
イラスト
みずかねりょう 
媒体
小説
出版社
プランタン出版
レーベル
プラチナ文庫
シリーズ
天翔る光、翠楼の華
発売日
ISBN
9784829623770
3.6

(11)

(2)

萌々

(3)

(6)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
2
得点
40
評価数
11
平均
3.6 / 5
神率
18.2%

レビュー投稿数2

高貴な天然受け様に萌えです

皇帝シリーズ的な内容の内容ですね。
これがたぶん1作目になると思いますが橘かおる先生の
皇帝ものではこの作品の受け様がなんとも小動物的で
可愛くて個人的にゲキツボな受け様なんです。
攻め様は受け様に長年恋い焦がれて受け様の傍に行くためだけで
天下を取るようなかなり一途な攻め様です。
後半で見せるヘタレ具合もなかなかオツでかなり好き。
受け様は聖帝陛下ですから何も知らない初心ちゃんです。
そしてその受け様の代で初めての皇帝が攻め様で
受け様は二人で政をするのを楽しみにしてます。
そしてもちろん都でと思っていた受け様はそれが違うと知り
がっかりしてしまうのですががっかりどころではないのが
攻め様です、攻め様は受け様の傍にいたいから皇帝になったのに
官官達に邪険にされ聖帝から放されそうに・・・
そして攫うように自国へ連れ帰ってしまう。
初めはお互い言葉の取り違いで誤解から受け様と関係を
許されてと思っていたが受け様は違うと・・・
それからは攻め様の溺愛告白オンリー!
でも初心な受け様は自分の気持ちさえわからないお子ちゃま。
とっても甘々なラブストーリーです。

1

愛しい人に恋焦がれて・・・

聖帝として大切に大切に育てられ世間知らずの若く可愛い受けと、数年前にまだ幼かった聖帝を垣間見てからずっと彼の恋焦がれて、聖帝の傍に夢に見て意思の強さで国の王となり成長した聖帝と再会し手に触れられるほど傍にいてその想いが堪えきれなくなってしまった気持ち先走り攻めの話です(笑)

橘さんというと私の中ではアラブモノの印象が強いのですが、今回は中華ファンタジー風。

今回のお話の攻めはいつもの橘さんの書くお話の攻めとちょっと違ってなんとなくへタレチックな攻めなんですが、どうもこの人の書く攻めは、酷い奴だと最初は思っていても読み進めていくうちに何処かで受けへの優しさが垣間見えたりして憎めない人が多いので嫌な気持ちにならないんですよね~。

受けの皇帝珠泉(しゅせん)は聖帝になるために俗世界からかけ離れた場所でしか生活していなかったため、世間的なことにはとても疎くて幼い感じもあるのですが、だからと言って驕り高ぶっているわけでもないしただの世間知らずなおばかさんじゃないんですよ、周りの人の気持ちもしっかりと汲み取れるような聡い部分も持ち合わせていて賢さと可愛さとを両方持ち合わせているような人。

なのでやっと珠泉の傍に行けるようになった光烈が夢中になるのもわからないでもないな(笑)なんたって七年越しの恋ですからね。

ただ、気持ちが先走りすぎて珠泉の気持ちもきちんと確かめないまま、言葉尻だけを捕らえて勝手に良い方に誤解して強引にことに及んでしまったりとあちゃ~☆(ノ_<。)な部分もあるのが結構意外でした。
受けを思うが故の攻めの余裕のなさって結構ツボでもあるんですけど、今回は少々やり方が強引過ぎましたよ、自分の国に連れ帰る方法がどう考えても誘拐だもん(笑)

珠泉の言動にも誤解を招く部分が無いとは言い切れないので彼ばかりを責めてもいられないし、もちろん光烈王もそればかりじゃなくて、いざって言うときにはすごくたよりになる人だから、最初は誘拐同然で強引に自分を連れてきて、しかもそれだけじゃなく陵辱まがいのことをしでかした光烈王の行動に憤りを感じでいた珠泉の気持ちも次第に変化を見せるんですけれどもね。

でも、想いが通じ合った後、思うところあってなのかこれと言った言葉も残さず自分の元から去った珠泉に対してへそを曲げてみたりとなんとも子どもっぽいところがあるんですよ、光烈って^^;)

俗世界から切り離されて生活をしていたために世間ずれしてはいますけれど、中身は珠泉のほうがずっと大人かもしれません。これからは光烈王にも、もう少し思慮深さを養ってもらって、聖帝珠泉の事を本当の意味で手助けしてほしいと思います。

甘いお話が好きな人にお勧めの1冊。

0

この作品が収納されている本棚

マンスリーレビューランキング(小説)一覧を見る>>

PAGE TOP