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表題作素直に『好き』と言えない

佐久間彰人(33)
向坂梓(17)

あらすじ

可愛い顔と透き通る肌をもつ梓は、初恋の失恋と、どこにも居場所がない哀しみに夜の街を徘徊し、危険な目に遭う。薬を呑まされオモチャにされそうなところを、カッコ良く精悍な男・佐久間に助けられる。優しさに縋りつく梓を温かく抱き締めてくる佐久間。ずっと強がっていた梓を、頭の芯が痺れるほどに揺すり上げ、温かな腕で蕩かしてくれる。自分の心を吐露することを怖いと思っていた梓の心の扉は、無防備なほどゆっくりと開かれて。

作品情報

作品名
素直に『好き』と言えない
著者
真崎ひかる 
イラスト
葛井美鳥 
媒体
小説
出版社
ワンツーマガジン社
レーベル
アルルノベルス
発売日
ISBN
9784862960634
2.3

(3)

(0)

萌々

(0)

(1)

中立

(2)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
1
得点
5
評価数
3
平均
2.3 / 5
神率
0%

レビュー投稿数1

「いい子」を演じる高校生

前作がある作品なのですが、知らずにこちらから読みました。
しかし単品でも読める作品になっています。
17歳の高校生・梓と33歳の警察関係者(?)の佐久間の歳の差ラブストーリー。佐久間の正体は最後のほうで明かされます。

学校でも家でもいい子を演じて、何もかも嫌になり逃げ出した梓ですが、薬を飲まされ犯されそうになったところを佐久間に保護され、佐久間の家に居候することに。
設定だけで言うならとても好みのストライクだったんですが、ストーリーはあまり抑揚がないと感じました。

同居(居候)ものなのですが、梓が佐久間の家に居着いてご飯にお風呂にベッドに…という非常に可愛らしいお話になっています。ですが、可愛いけど本当にそれだけと言うか。
ずっと家の中で、ストーリーが開けていかない感じがしました。

梓は可愛く、拾ってきた子猫という感じです。簡単に未成年の梓に手を出した公務員もどうかと思ったんですが、ほぼ8割りくらいが佐久間の家で可愛がられて過ごすというストーリーでして、可愛いけど、可愛いんだけど!ただそれだけというか…。
ストーリーがあったのは最初に佐久間に拾われたあたりくらいまでな気がしました。

梓は一度家に帰りますが、やはり佐久間が忘れられない…と戻ってくる。
うーん、なんともラストも薄味でした。
サラリと読めていいのですが、子供と同居しただけで恋に落ちるかな?という説得力も少し薄い気がしました。
健気な子供と自信家の大人という組み合わせでは十分楽しませていただきました。葛井さんの絵も大好きです。大人と子供の描き分けも上手いと思いました。

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