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表題作ラブレター

安井良平 安井家の長男・大学生
常国広海 安井家に引き取られた高校生(→花屋店員)

同時収録作品遠い花火

安井康平 安井家二男・大学生
矢野旭日 御曹司・浪人生

同時収録作品饒舌な瞳

安井康平
矢野旭日

その他の収録作品

  • 小さなワガママ
  • あとがき

あらすじ

両親を亡くし、父の友人だった安井の家にひきとられた広海。
ともに暮らすうち、ぶっきらぼうだが優しい長男の良平に惹かれ告白するが、ふられてしまう。
二年後、報われぬ恋心を抱えたまま、広海は一人暮らしをしている良平のもとを訪れ、三日間だけという約束で、泊めてもらうことになる。
見返りが欲しくて、恋をしたわけじゃないけれど、良平に冷たい態度を取られるたび、胸は痛んで―。
安井家の次男・康平の恋を描いたリンク作『遠い花火』も収録。

作品情報

作品名
ラブレター
著者
可南さらさ 
イラスト
金ひかる 
媒体
小説
出版社
幻冬舎コミックス
レーベル
リンクスロマンス
発売日
ISBN
9784344810204
3.4

(19)

(4)

萌々

(4)

(8)

中立

(3)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
4
得点
63
評価数
19
平均
3.4 / 5
神率
21.1%

レビュー投稿数4

入り込んでしまいました。

何度も読み返してみたくなる作品です。

二カップルも読めて、さらに嬉しさ倍増。
大イベントはないものの、ジーンと切なくなったり、
にんまり微笑んでみたりとおだやかな気持ちになったり、
思い出すと、また読み返したくなっちゃった。

0

二段組で二カップル

親書版で二段組だと読みでがあって活字スキーとしてはそれだけでまず嬉しい。
メインカップルと、その弟と友人との話で2カップル入ってます。

メインカップルは義兄弟モノといっても、血縁関係は無いですし、引き取られてからさして時間はたっていないので義兄弟モノの背徳感はありません。
広海[受]は両親を亡くして父の友人である安井宅に引き取られ、その長男である良平に恋をし告白しますがあえなく玉砕。
それから2年後、広海は大学受験の下見で上京し、東京で大学生をやっている良平[攻]のアパートへと泊めてもらう事になります。
良平はぶっきらぼうで、広海を歓迎している様子はないものの、完全に付き離したりはしません。
途中で良平視点が入るので、彼らが両想いなのは直ぐに分かるんですが、自らの欲望に枷をかけた良平は広海に己の感情を言わない。
けれど大学進学する筈だった広海が、家族と良平宛に手紙を残し、家を出て行ってしまいます。
広海からの手紙を受け取り、そのありがとうの繰り返しに良平はこの手紙はラブレターだと思うのですね、それがタイトルにも繋がってくるのですが。
そうなって初めて良平は、秘めていた己の感情を認めます。
花屋で働きアパートに住んで一人で暮らしている広海の元を、今度は良平が訪れる。
良平視点が入っているので、読み手側は良平が広海の事を好ましく思っているのは分かるのですね、その上でこの2人の恋が実るのを見届けるという感じでしょうか。

もう一カップルは、安井宅の広海の義弟にあたる康平[攻]とその親友、旭日[受]との同級生親友モノ。
一見すると資産家の息子で恵まれて甘やかされている旭日、やや世間知らずで天然な旭日と、彼の友人であり家庭教師代わりでもあり節約家でしっかりものな康平。
大学に行く為に上京する康平は、旭日の父親が用意してくれたマンションに浪人生となった彼と同居する事に。
この2人もお互いに両想いなんですが、互いに口には出さないので知らないまま。
甘やかされたボンボンだと思っていた旭日の意外な孤独な一面を知る康平。

どちらの話も派手さはないですが、両想いの2人の心が通じあうまでを丁寧に書いてます。
エロはあるけど薄目、話としては静かな透明感のある暖かい話でした。
どちらか1カップルをがっつり一冊読みたかったという感もありますが可南さんらしい一冊。

0

泣けました

とにかく主人公が健気で切なかったです。読んでて涙ボロボロ・・・。BLで泣けるのなんて初めてで、てか、まだそれほど読んでないので、たまたま泣けるものに手を出したってことです。
可南さくらという作家さんの文体はとても読みやすくて、すとんと話の流れが入ってきて、情景も思い描けたので感動に拍車がかかったんでしょうね。とにかく大好きな良平さんにどんなに冷たい態度をとられ何度も痛い思いを強いられようと相手を好きだという感情を大切にし報われない恋であろうとそれは素晴らしいものだと思い、そしてひとり立ちするために自立の道を選ぶ姿は、ややすると女々しいだけの健気くんが前向きで頑張りやで、だからこそ涙が後から後から流れ出たんだろうな~と読み終えて感じました。
後半主人公の広海が自立のために黙って安井の家を出ていってしまってからの件で、実は良平も広海を憎からず思っていて、それまでの冷たくて素っ気無い態度をとっていた理由が分かり、ああ、君も我慢に我慢を重ねてきたんだねって、広海の思いが救われたです。思いを通じ合わせ結ばれる場面はわたしの許容範囲の文体で良かったです。それに良平さんが実はものすごく手が早くて恋人には甲斐甲斐しく世話をするのが大好きなんだと分かり、きっと広海はこれでもかって位溺愛されるんだろうな~と、思わずニヤリとしてしまいました。「小さなワガママ」は、その後の二人を描いたもので、季節外れの風邪を引いた広海を看病する良平さんのお話で、良平さんが意外と嫉妬深いところが垣間見えた話しでいた。砂を吐きたくなるような甘々なものではなく、微笑ましいというか、でもニヤリとさせられて、でもやることはやってるというものでした。「遠い花火」「饒舌な瞳」は安井家の次男坊と幼なじみのの話で前の話は切なくて後のは笑えるもので、満足のいく一冊でした。

0

出来上がったあと、萌えない…

主人公は高校生。
両親を亡くし、父の友人の家族に引き取られ、その家の長男に恋してます。
気持ちを打ちあけたけどフラれてしまう。
その後長男は大学進学とともに上京し、交流が途絶える。
交流が途絶えて二年後、再会した二人。
長男の家に泊まることになり、一つ屋根の下で、ふりきったはずの恋心が再燃して――。

心が通じあってセックスするまでは、キュンキュン切なくて、ときめきました。
触れたいという欲望を持てあましつつ、同じベッドに寝てるシチュエーションとか萌えまくりです。
ただ、心通じたあとのラブラブイチャイチャに、いまいち萌えることができず。半分以上が心通じたあとのお語だったもんで、後半になるにつれてどんどん冷めてしまいました。
次男のお話もあるんですが、そっちも似た感じでした。前半キュンキュン萌えまくって、後半冷めて。

出来上がったカップルの話は、よほどの事件がないと、キュンキュンできないみたいです。

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