電子限定おまけ付き&イラスト収録
語りは、Web作品によくある軽くて読みやすいもの(口語調)。表現や描写、テーマに重厚感はないですが、とにかく萌えました。
表紙やタイトルから、明るくかわいい話を想像していたのですが、受のキャラがかなり危うく、そこにとてつもないエロスを感じてとてもよかったです。いい意味で裏切られました。
他にもドツボな展開やシチュエーションが多く、萌としては最高!
以下ネタバレ含みます。
・一見パワハラ野郎なのに内心では受のことを溺愛している攻(そしてそれを表にだすことはほぼない)
・性欲処理と称してのセックス
(受は攻の役に立てると喜んでるので、無理矢理感はないです。)
・受に逃げられてショックを受ける攻(若干攻ザマァ味を感じました)
上記、個人的に垂涎ものの大好物シチュエーションなんですよね。同じ嗜好を持つ方にはぜひおすすめしたい。
そして、さらに魅力的なのは受のキャラ!
受は自分で考えたくない、だれかの言うことに従いたい、それが一番強い性格の子でした。だから攻のパワハラに嬉々として従い、攻がそこに惹かれていくのですが…
この性質に、限度がないんです。
攻の性欲処理も、全く嫌がらない。むしろ嬉しがってる。でも、この嬉しいが「攻のことがすきだから」じゃなさそうなんですよ。一般の恋愛感情じゃなくて、ただ、攻が快適に過ごすサポートができてることに対する喜びというか。
攻に差し向けられた暗殺者を攻に隠れて「処理」しちゃったりもして。
あと、これは地雷の方もいるとは思うので注意喚起も兼ねて。(私はむしろクソ萌えた)
受は転生前も高校のとあるヤンキーにパシられ、そのときに口で性欲処理をさせられていました。
(相手は一人、本番、キスはなし)
(もちろん受は全然嫌じゃないし、役に立てて嬉しそうな感じ。でも恋愛感情は全くなさそう。)
ただただ人のために生きたくて、自分の体を使うことにも躊躇がない。たぶん恋愛感情の部分も少し人と違う感性を持ってると思われます。
他作品には中々いない、危うさや歪みを孕んだパーソナリティーでとてもエッチでした。
くっついた後は、それまでのツンギレパワハラ野郎と際限なしイエスマンの関係を残しつつもラブラブしてました。
萌え的は「神」なのですが、自分は文学的な部分も重視するので「萌2」で。
最初はよくある転生系BL…と思いながら読んでいましたがどんどん「初代様」と「犬」のこれからが気になって手が止まらなくなり…気付いたら泣きながら読んでいました!!
もう…こんなに感動するなんて!!と自分でも驚いています。
まず、登場人物紹介の時点で名前が「犬」ってどういうこと!?となるのですが、いやはや、全くもって完全な「犬」でした。
元々ゲームが存在する世界で【飯沼結】として陰キャ引きこもりの生活を送っていた男。そんな彼が腹を刺されて死亡してゲームの「勇者」として転生します。そんな世界の魔王は元々ゲームの初代勇者だった人が闇堕ちしていて。魔王が闇堕ちする前に戻って、勇者の闇堕ちを防ぐために単身「初代様」の世界に飛ばされ……。
初代様、外面はThe☆勇者様ですが、1度地に戻ればその口の悪さには勝てるものはいません。そんな初代様の言うことには全て「はい」という返事しか許されない犬。最初は「初代様はクズ」と日記を書いているほどですが、この日記といい、名前といい、返事の仕方といい……読んだ今なら全てが愛おしく思えてなりません。
中盤までは犬目線、その後は初代様目線、そして、飯沼結目線(!?)、犬目線……と色んな視点から感情がわかるのでもう、ニヤニヤが止まりません。特に初代様のツンツンしてるのに顔真っ赤になって照れてる所が「可愛い」といいたくなるのが分かります。
最初はなかなかに酷い扱いを受ける犬ですが、彼自身も命令される事がむしろ生きがいになっていて、ウィンウィンな関係なので見ていてしんどくないです。
そしてどんどん初代様の溺愛っぷりが現れていて……たまりません!!!
ファンタジーなお話がお好きな方はとてもおすすめです!!えっちもたくさんで大満足でした♡♡♡
割れ鍋に綴じ蓋カップルってこういう二人?と思った作品。本編はとても面白く、続く別視点も心に刺さり、ここまでなら神。綺麗に終わったかに思えた物語はさらに続き、それによって一冊としてのまとまりが微妙になったように感じた。
積極的に命令されたがる“犬”と傍若無人な“初代様”。やりとりだけ聞いていると、亭主関白やパワハラ/モラハラといった言葉が浮かんでくるが、犬の喜びっぷりのおかげで楽しく読める。
犬は陰キャと陽キャの捉え方が面白い。コミュ障で卑屈ではあるけど、結構なメンタル強者だと思う。全裸土下座すら惨めに見えないのは、その性格ゆえの強み。人だと思って見ると居た堪れなくなる性質も持っているため、“犬”呼びが功を奏した気がする。初代様に付き合えるのはこの子しかいない感。
本編はとても面白かった。巻き込まれてあんな結末を見せられる勇者パーティーの仲間たちは気の毒だけど、これで魔王が大人しくなれば丸く収まるのかな。初代様は素直な気持ちを口にできるようになってて良かった良かった。
初代様視点で飛んだ場面を振り返っていく続編もとても好き。犬がいなくなってボロボロになり、闇落ちしていく初代様。一つの定番だけど、やっぱりこういうの好き。“ツレ”の意味にはちょっと感動してしまった。
その後再度犬視点になり、死を迎えた現代世界に生身の体で戻るのはモヤる。本編でも時間移動があったのに、さらに今度は時間と世界を移動して、生きていたときに戻れるなんて。なんでもアリの中に現代まで含まれるのはちょっと。ゲーム世界への帰り方も雑で残念。
三本目以降のお話は無理やり継ぎ足したのかと感じる内容。一応名前のくだりは本編内でもあったので、一つの回収作業ではあるのかもしれない。でも正直最初の二本だけで良かったな、と思った。
悪魔と取引した初代様は寿命の枷を消したけど、犬の寿命はどうなってるのかな。まあ初代様がどうにでもしそうなところは安心できる。二人のキャラにだんだんハマっていくお話だった。
世界と仲間たちを救うため
勇者である主人公は魔王を倒すために遠い過去へとタイムスリップします
そこで出会ったのが主人公のご先祖様であり初代の勇者である「初代様」です
18歳の初代様は外面は完璧ながらも
本当は結構な俺様系な性格で
主人公を「犬」と呼んで下僕として扱います
でもそれを嬉しそうに受け入れる犬の姿に
次第に心を許していく初代様の孤独がじわりじわりと伝わってきます
そんな2人の信頼関係が本当にイイ!
そして泣けます
犬の大切さに気付いたときにはもう…
攻めが受けを想って苦しむ姿も美味しい作品だと思います
いやね、不器用な奴なんですよ。どうでもいい時にはいい顔していい子ちゃんな優等生勇者やるくせにね、求められる勇者像ばかり成長して、自分の気持ちは未就学児童みたいなハイスペイケメン。そこにぴったりの相手が来るからバブりますね。でもいつまでもそんなふうで大丈夫かな?大丈夫でないね!!
とちょっと広い心で見守るとかわいいCPだし、盛り上がりにむけての持って行き方、作者様は神✨なので、楽しい物語ですおすすめ!