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小説
初めましての先生(デビュー作?)だったのですが、みずかね先生なのでマストバイ。読んではみたものの、どこか少しずつ萌ポイントがずれていて、うーん惜しいという気持ちでいっぱい。申し訳ありませんが中立といたしました。本編270Pほど+あとがき。
ファザコン気味な大学生の秋斗は、父へのクリスマスプレゼントを何にするか考えている時に車にはねられ、気が付いたら、見知らぬ世界。電気は無いわ、スマホは無いわ、壁は無くて屏風の置いてある部屋で真っ白な浴衣みたいなものを着て寝ていて・・・と続きます。
攻め受け以外の登場人物は
陽太丸(ひなたまる、二歳未満、攻めの子)、宇月親王(攻めの弟)、朝露の君、安倍の四郎(陰陽師)、右大臣、陽太丸の養育係(3姉妹)、などなど。職位名でよぶこともあるので「誰あんた」も少しありましたが何とか読み切れました。
++攻め受けについて
攻めは天皇陛下、自らを「朕」呼びする方。尊大だし、最初は機嫌悪悪だし、お子様にも冷たいし。せっかくのイケメンがだめだめ。最後はお子様にも優しい表情見せる方になりますけどね。ちょっと惚れる要素が少なかったかも。最初が肝心だと思うんだけどなあ。
受けは陽キャ前向き、平華京のしきたりやら階級やらそんなもん知ったことか的ハカイダー。陽太丸を最初っから最後まで大事にする良い方ではあるのですが、陛下を押し倒した時は「わあ大丈夫か」と一瞬ビビりました・・
陽太丸は可愛くて良い子だったですが、攻め受けとも目が♡になるタイプではなく、お話もうーん、そこもうちょっと詳しく!と言いたいところあり、ちょっと惜しい気がした一冊でした。(みずかね先生の手になる直衣姿絵は最高です☆)
最近、中華BLや韓国BLでも宮廷ものをよく読むようになったので、平安時代テイストのこちらも……と手をのばしてみました。
あらすじや登場人物については他の方が書いてくださってるので割愛します。
平安時代についての知識が教科書レベルしかないので、読み進めるのに苦労したというか……まず主人公と同じように、主人公を取り巻く環境を頭の中で整理することが大変でした。
海外小説のように、巻頭に登場人物紹介だとか、平安時代の役職の説明図が欲しかった…!
そして肝心のお話についても、主人公が超前向きというか「どうしてそう安直なことしちゃうの?」と突っ込みたくなる感じ。それとハイテンションな文章が続いて、目が滑ってしまうというか…
帝は主人公のどこに惹かれたのかわからなかったし、逆もまた然り。主人公にいまいち感情移入できなかったのがいけなかったのかも。
みずかねりょう先生の挿絵は素晴らしかったです。