てんてん
本品は『黒猫の黄金、狐の夜』のコミコミ特典小冊子です。
本編後、クロの親族が結婚祝いで訪れる小話です。
クロとコガネの結婚式は先月滞りなくすみますが
領主で一族の当主であるクロには親族が多く
正体されなかった者達があとからあとからやってきます。
信三作が祝いを述べに来る際
コガネは同席したりしなかったりまちまちです。
今日訪れたのは祖父の従兄弟の子で
ニコニコと人のよさそうな笑みを浮かべて
同じく人のよさそうな妻とまた獣型の子供を
伴っていました。
彼らの連れてきた子供が妙にコガネに懐いて
思いがけず場が盛り上がりますが
クロは複雑な気持ちになってしまい・・・
A5サイズカラー表紙(カバー同イラストト)12頁にて
結婚後の2人の様子が語られています。
まだ3つだと言うその子は
コガネを一目見た瞬間に気に入ったらしく
近くに呼ぶ前からそばに寄ってきて
両親やクロが止めようとする中
コガネが躊躇なく抱き上げてあやす態勢に入り
その子も思いがけない速さで懐いてしまうのです。
そんなコガネの姿に
クロが自分の幼い頃を重ねてしまうのですが
そんなクロの気持ちもコガネはちゃんと判っていて
しっかり甘々ムードに仕上がっていました。
幸せ感あふれるお話でした。