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黒猫の黄金、狐の夜

kuroneko no ougon kitsune no yoru

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表題作黒猫の黄金、狐の夜

クロ、コガネの養子、盲目子猫→黒豹獣人で領主(ツルバミ)、5〜18歳
コガネ、狐獣人、父の借金返済労働者/刺繍家、15〜28歳

その他の収録作品

  • 後日談1
  • 後日談2
  • あとがき

あらすじ

狐に育てられた黒豹の領主×健気な狐獣人

父親が村人の金品を奪って姿を消したため、借金の返済のため身を粉にして働く狐獣人のコガネは、ある時、目の見えない猫獣人の子供を助ける。誰からも感謝をされたことのないコガネは、黒猫の「ありがとう」という言葉に思わず涙し、どうやら捨てられた上に記憶のない黒猫を「クロ」と名付け大切に育てることを決める。自分のような人生を送って欲しくないと、コガネは賢いクロを学校に入学させるため目の手術を受けさせたいと、金を貯めていた。だが手術費用には到底足りず絶望するコガネに、医師スオウはある取引を持ち掛ける。たとえどのような犠牲を払ってもクロのためにできることはしたいと願うコガネ。自身の身を犠牲にしてクロの目を治療し、王都の学校へとクロを送り出す。そんな中、クロが実は貴族の落胤で、猫ではなく黒豹だと判明し…?

作品情報

作品名
黒猫の黄金、狐の夜
著者
伊達きよ 
イラスト
yoco 
媒体
小説
出版社
KADOKAWA
レーベル
Ruby collection
発売日
電子発売日
ISBN
9784041149898

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4.4

(37)

(22)

萌々

(10)

(4)

中立

(0)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
8
得点
162
評価数
37
平均
4.4 / 5
神率
59.5%

レビュー投稿数8

養い親

先生買い。良いお話よね♡と思うし、いつまでも覚えているとは思うものの、Xで読ませていただいていたからか、圧倒的なものを感じなかったので萌2よりの萌にしました。本編270頁ほど+後日談2編100頁+あとがき。童話のようにそっとキラキラしているお話が好きな方には最高なのでは。

移り住んだ村で父親と2人、暮らしていたコガネ。父親が村人のお金を持ち逃げしたため、1人村人から冷たい仕打ちを受ける羽目になります。ある日川の中で小さく鳴くクロネコを助け…と続きます。

攻め受け以外の登場人物は
スオウ(クロの目を診てくれる医者)、ロウ(攻めの叔父)、チトセ(攻めの学友)ぐらい。

++攻め受けについて

受けは不憫健気。子を思う親の気持ちの部分がすごくシンクロします。腎臓なら2個あるから、子どものためなら1個提供出来る(´;ω;`)っていう感じの献身ぶり。いや違うな、コガネなら自分自身全部を差し出しそう・・・養い子とはいえ、可愛くて良い子な攻めを、本当に宝物のように感じていたんだろうなあ。

攻めはそんな受けに拾われ大切に育ててもらった方。受けが大好き過ぎて、おそらく何かあったら壊れるぞ?ぐらいに思います。壊れたクロは怖そうだなあ・・・クロネコだったはずなのに、成長するにつれ能力を遺憾なく発揮、力を持つようになってます。まだまだコガネにはお子様的扱いを受けて、しょぼんとしている時もあるだろうけど、大丈夫、そこも含めてコガネは君の事が大好きなんだから!と思います。

優しい献身ものや、一体化していたいぐらいお互いが一番大切という感じが大好きな方でしたら是非是非。先生、綺麗な優しいお話を、有難うございました。できればスオウのお話も読みたいなあ・・・・

1

大切な貴方を護るために

今回は盲目で記憶喪失の猫科獣人と
父の罪に縛られた狐獣人のお話です。

父の罪で村人に縛られ続けていた受様が
川から救った攻様の唯一無二の存在となるまでの本編と
その後を綴った後日談2話を収録。

受様は父のみを家族として育ち
8つになった頃、父と小さな村に移り住みます。

父は村人から金を集めて金儲けをすることで
村で受け入れられるのですが

ある日、
受様父は村人から集めた金と村中の金品とともに姿を消し
残された受様は村人から父の贖罪を求められます。

最初は面倒事や辛い仕事を「手伝ってくれ」と頼み
受様が刺繍仕事で小金を得るようになると
「父が盗んだ金を返せ」というようになるのです。

受様は罪人の子は言い返したらいけないと
要求をのみ続けて贖罪の日々を過ごしていました。

そうして7年が過ぎた冬のある日、
受様は籠に入って川を流されていた獣人の子を助けます。
この子が後の攻様です♪

攻様は黒く艶やかな毛並みの猫科獣人で
体力を消耗しすぎて人語も話せない状態でしたが
受様が山羊の乳を口に含ませたことで届いた
微かに「ありがとう」の言葉は受様の耳に
福音のように響きます。

しかし次の日目覚めた攻様は記憶を失っていた上に
目が見えないことが判明し、受様はそんな攻様を放り出せず
面倒を見ることになります。

攻様は受様に見守られながら賢く美しく育ち
受様は攻様を進学させるようと目の手術費用をため始めますが
無学で無知な受様が考える何倍もの費用が必要でした。

それでも受様は攻様のためにと費用を捻出するのですが
その方法とは・・・

父に代わって村人に滅私奉公する受様と
受様が川から拾った盲目で記憶喪失の攻様の
もふもふファンタジーになります♪

あらすじと帯の「献身愛BL」
「貴族の烙印だった黒猫✖育ての親の狐」のキャッチからも
健気で不憫な受様なのだろうとは思っていましたが
受様の払った犠牲は想像以上で辛かったです。

父に好かれず、村人には下僕扱いされていた受様は
文字が読めず、知識もありません。
そのために他人の悪意を退ける事ができず
言うがままに従う道を選ばされます。

そんな中で川で流される攻様を見た受様には
自分と母親のように思えただろうし
攻様が自分と同じように学がない事で
進む道を選べない事を許せなかったのかなとは思います。

そんな風に攻様の中に自分と同じ姿を見るたびに
受様は攻様の代わりにその代価を引き受けていて
ソレが読み手の心を深くえぐっていく展開が辛いです。

受様が攻様の手をしっかりと取るまで
ハラハラ&ウルウルさせられっぱなしでした。

誰かの幸せを願うならその人が願う幸せを
失わせない事もまた大切なことですよね。

3

2022年の、あのX(旧Twitter)の伝説postが1冊のご本に!!

当時、伊達先生がこのpostを呟いた後で、「このアカウントはBLの~」と、しきりに新規フォローされた方へ向けて注意喚起のアナウンスされてたほど、腐以外の方たちからも大反響があったお話が元ネタでしたよね。
(最近、先生の垢で再度アナウンスあったなあと確認したら、やっぱりそうでした!)


そう。
それくらい涙なしでは読めない、狐獣人から養い子の黒豹獣人クロへの献身のお話で、、、(思い出して震える)

yoco先生のイラストがまた、より涙を誘う美しさなんですよねえ。


で、本文の感想なのですが、、

献身愛って綺麗な感じがしますけど、スオウ先生やクロじゃないですが、受けた側のことを考えてないって本当だよねえと、激しく同意してしまいました。(本当にすみません)

それを美徳、お涙ちょうだいに仕立てあげるのは、童話だけにしておいて…(それこそ新○南吉の狐のお話を思い出しました! ちょっと違うかもですが!)と、歪んだ大人になってしまったまりあげは的には、素直に受け入れられない部分もあったのですが、
上記の2人の考えを、セリフにしてきちんとコガネに伝えてくれたことで、ただのお涙ちょうだいで終わらず、コガネももっと幸せになっていいんだよ。
自分を大切にしてよ。

と、あまりにも真っ直ぐすぎるコガネの献身愛を文面から痛みを浴びたまりあげはの心が、リカバーされました。
さもなくば、コガネの献身にヒリヒリしすぎて、挙句最後まで堪えられなかった気がしますし、綺麗にまとまりすぎて、かえって泣けなかったかなあという感想でした。(他のレビュアーさんたちと違う視点での感想失礼いたしました汗)


ですので、そこまで丁寧に描いてくださった伊達先生に、ありがとうございます! のお気持ちしかないです。


ちなみに、後日談1、2と100ページまではいきませんが、本編では見られなかったえちシーンなどが。
童話的お話だけを楽しむならば、本編だけで。

えちなBL的要素までを楽しむのであれば、後日談1を読んで、2までお進みください。
という感じです。



さあ、泣く準備はできましたか??

狐獣人の献身愛、しかとその目で最後まで見届けてきてくださいね。
いってらっしゃいませ!!(某テーマパークのアトラクションふうに)




5

帯に

帯にXで2.5万リポストされたとあったのでwebサイトで人気があったのかと思っていたら、この作品が書き下ろしだと巻末にありました。レーベルのアカウントをフォローしていないのですが、リポストする何かがあったのでしょうか?

他レーベルの同じ月に発売された「白銀の人狼は生贄の王子に愛を捧ぐ」は神評価で、今作もとても楽しみにしていたのですが読んでてとてもしんどく感じてしまいました。「献身」がテーマらしいですが今の私にはあまり響いて来なくて、後日談に至っては違う作品のようにテイストが違うのが気になりました。

個人的にはコガネより後半のクロに感情移入してしまいとても切なく感じました。コガネを取り巻く環境ですが、前半は1人も気にかけるような人間が現れないことにとても違和感を感じ、人々の無関心や悪意に流されるように従順なコガネが受け入れ難かったです。私の好きな健気受けではありませんでした。

それと表題作のような本編と番外編のような後日談がwebサイトでありがちな構成で、シリアスで童話風な雰囲気を出して終了しておいて、後日談では本編で語られなかった部分が書いてあるのは良いのですが、狙ったのではなくて最初から一緒にまとめれないというのならこの上なく問題だと思いました。

とても人気の出て来た作家さまなので多くの作品が読めるのは読者として嬉しいのですが、急がすじっくりとお話を育てて欲しいと思いました。
前の作品でシリアスも上手いとレビューしましたが、やはりほのぼの系が光る作者さまだと思います。

6

『献身』を受け取る側

良いお話でした…!

父の所為で村人達から搾取され続け、孤独に生きるコガネ。そんなコガネが目の見えない小さな黒猫を拾い、その子から「ありがとう」を貰うところから2人の生活は始まります。黒猫の獣人はクロと名付け、コガネはそれまで孤独に生きていたところをクロの為に働き育てていきます。次第に大きくなっていくクロは聡明で、目が見えない事が教育を受ける為には大きなネックになっていく。クロに目の手術を受けさせるために、コガネはある決断をするのですが…。というお話。

作者の方もあとがきに書かれていましたが、『献身』のお話です。コガネが身を犠牲にしていくのが辛くて辛くて…。それに気付いたクロの反応も辛い。2人にとっての救いの部分が後半にやってきますが、そこまでのコガネの可哀想さが個人的には辛すぎました…。献身を受け取る側の方にもフォーカスされていて、一方的な想いだけでは終わらない所が良かったと思います。良いお話だったので泣きたい時に読むのがベストです!

6

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