どうか、俺を嫁に貰ってください

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表題作北の土地神と桃の嫁入り

キタ、冷酷な化け物を装う極寒の地の土地神
モモ、珍しい男体の桃の花の精霊

その他の収録作品

  • 北の土地神と桃の祝言
  • あとがき

あらすじ

土地神とその嫁の、じわじわ、ほこほこ、涙が出るほど幸せな日々
オール書き下ろし!◇

「んー……こんなふうにさ
デートしたり、話したり、卵焼きの味を知ったりして
そうやって、ちょっとずつ夫婦になっていこうねぇ。俺たち」

花の精霊は土地神に嫁いで、その土地で花を咲かせてもらうのが幸せであり役目。
珍しい男体で嫁き遅れてしまった桃の花の精霊モモは、北の果ての土地神に嫁入りする。
冷酷で根暗と噂される夫の神キタは、実際には陽気で笑顔がまぶしくて、
寒い国の神のくせにサーファーで、
モモの丸ごとぜんぶ大好きで可愛いと言ってくれて…!
この幸せがずっと続いてほしい。でもモモの体に異変が…?

【人物紹介】
モモ/
花の精霊としては珍しい男体で、長年嫁に貰われず、自分に自信がない。
でも一生懸命な桃の花の精霊

キタ(北の御方)/
恐ろしい姿を装っていたが、実は陽気で一途な極寒の地の土地神。
趣味はサーフィンとモモを愛でること

作品情報

作品名
北の土地神と桃の嫁入り
著者
伊達きよ 
イラスト
コウキ。 
媒体
小説
出版社
リブレ
発売日
電子発売日
ISBN
9784799762264
4.4

(66)

(42)

萌々

(18)

(2)

中立

(3)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
8
得点
291
評価数
66
平均
4.4 / 5
神率
63.6%

レビュー投稿数8

No Title

雪虫ほわほわ…とにかく癒される雪虫。わたしもほわほわ見たい。キタさんの大きな大きな愛とモモの健気な姿に心を打たれました…。途中切ない展開で胸が痛かったけど素敵なラスト。コウキ。先生の挿絵がまた素敵

0

わかってはいたんですが、想像以上でした

溺愛攻めスキーなので、疲れたときに読もうとあたためておりました。
が、とんでもなくよかったです。

とにかく泣きました〜

パリピな神様が溺愛で健気な受けが花の精なんてよすぎですよね。しかも北の神様なので花にとっては過酷。力が足りなくてどうなるのかと思ったら、消える?!枯れるし消える?!
キタ様の想いとモモの想いの思いやり合いがよすぎてもう涙涙でした。

ほんとに消えたァァァ!と思ったらチビモモ降臨。
コウキ。先生の描くチビちゃん大好きなんです。可愛くて可愛くて‥プニプニのほっぺに短い手足、大きい頭。幼児のかわいいところをちゃんと描けるのはうまいな〜って思います。

全体ファンタジーですが設定が複雑ではないし、説明も長々とないのですごく読みやすいと思います。

チビモモとモモの意識のところはすごかったです。文章で映像を書くとこう!という感じで、わたしは読みながら頭の中で映像を作って読む人間なのですがどういうこと?となるシーンが一切なくてすごかったです。

モモが弱ってから花園に行くシーンや花園から戻ってきて離れ離れで暮らすことを考えるシーンはタオル用意しないととんでもないです。

受け攻めの髪の色は正直逆のほうが好みなんですが、大好きなコウキ。先生のイラストで全部ぶっとびました。モモからのほっぺにチューのイラストは可愛すぎる‥!!

3

イチャラブからの感動

 キタ(攻め)が想像の斜め上のキャラだった。テンションとワードチョイスと喋り方がザ・チャラ男。
 モモ(受け)が自分のコンプレックスに思ってるところも、丸ごと認めて褒めて溺愛する良い男。というか、モモのどこがダメなわけ? というスタンス。モモの自己肯定感を高めてくれる。
 キタ視点で書かれるファーストコンタクトのエピソードの、うっかりキュンとしちゃうキタも純粋なモモも可愛い。
「モモちゃんが花を咲かせたいって思う限り、いくらでも力を注ぐよ」ってセリフにキュン。

 咲かせるのに向いていない土地に花を植えたから、モモを長生きさせるために溜めに溜めてた神力を注ぎ続けるけど、モモの方が限界で穴のあいた容器に水を注いでいる状態になる。
 イチャラブハッピーで終わるかと思ったら、シリアスシーンで涙。

 初エッチがめちゃくちゃえっちです。(エロ度ではなく)

2

泣き笑い

ネタバレありです。


物語の冒頭、桃の花の精霊(モモちゃん)が不憫で、それがモモの性格を形作ってもいるのだけれど、続く北の土地神様(キタさん)からの溺愛パート、愛がむちゃくちゃ大きくて、ああ良かったねー!からの…というお話。

キタさんとモモちゃんの口調の落差になんじゃこりゃと苦笑いしながら電車の中で読んでいたのは失敗。泣かされたー。ハピエン保証と信じているけど鼻水が止まらん。

あと個人的に、モモちゃんのセリフ(特に寝室での)がツボ。昔のエロ小説に出てきそうな丁寧語であんなこと言われたら、キタさんでなくても「ぎゅん」として気分は変態エロ親父になってしまう。

大丈夫、ハッピーエンドです。

「初夜」の後、モモちゃんが嫁として口上を述べ、キタさんが神としてそれを受け入れるところもすごく好き。
本来、嫁入りの時に交わす言葉なのだろうけど、嬉しいこと哀しいことを乗り越えて、このタイミングでというのがなんとも。というかキタさん、ちゃんと神らしく話せるのね、当たり前だけど。

伊達さんのお話、今回も大好きでした。

4

金髪ツーブロ神

伊達きよ先生の新作という事で楽しみにしていました。だけど正直言って中盤まで読むのがキツかったです。

まずキタがモモをどうして嫁にして溺愛してるのかですが、中盤まで理由が分からなかったので早くお話に出て来ないかなと焦ったく感じました。
キタと嫁に来たモモの日常がずっと続いてて、これが二段組じゃ無ければ中盤まで我慢出来たと思うんです。

大事な事が抜けたままお話か進むのと、花園で何も教えて貰えなかったモモを大事にするあまり手が出せないキタのやり取りにちょっと飽きてしまってました。
無垢なモモに悶絶するキタの言動は面白かったですが、何しろ神らしくないので途中まで何を読んでるんだろう、今回は流石にハズれたかしらと不安になりました。

キタのサーフィン好きも面白いと思う読者は居るのかと疑問に思ったりしましたが、ですがこれが後半の大事なところで生きていて、この為の波乗りだったのかと感心しました。

中盤からグッと面白くなりモモの決意と、キタのモモに対する思いに何度もウルっと来ていました。途中で読むのやめなくて良かったです。

金髪でツーブロでいつも身なりに気を使ってるキタが、途中から無精髭に髪はバサバサになってて、コウキ。先生のイラストで両者の違いが楽しめました。あと幼体のモモがめちゃくちゃ可愛かったです。

個人的には同時収録作の「北の土地神と桃の祝言」が面白かったです。

全体的にペース配分が悪く感じたので萌2にさせて頂きました。

4

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