イラスト付き
すっごく面白かったです。
完璧な特級冒険者であるリカルドが、ルーシィのことだけにポンコツになるのがすっごく微笑ましくて何度もクスッとしました。そんなリカルドの周りを駆け回るルーシィももちろん可愛くて、ずっと読んでいたい気持ちになるお話でした。
こちらのお話は転生ものですが、亡くなった時点でその場で転生してるので思ってたお話とはちょっと違っていました。
他者に興味が無いリカルドが、どうして瀕死の仔狼であるルーシィを拾って育てたのかは後に明らかになるのですが、これが凄く切なかったし実はリカルドの心を深く傷付けていた事を知って悲しくなりました。
リカルドはルーシィを愛することで救われていたんですよね…。溺愛ぶりはポンコツですが。www
ルーシィの兄であるマシュウの登場や母狼によってルーシィな無事に大人になるんですが、今度はルーシィが本当のことをリカルドに話せないという苦しみが待ってて、また切ない展開になってました。周りから見てても読者からもそんなことでリカルドの気持ちが離れるとは思えないのですが、純真なルーシィからすれば凄く大事なことなんですよね。
でも想像通りリカルドはルーシィはルーシィでしかないのがブレてなかったです。www
愛ってひとつじゃないですよね。家族へ愛、恋人への愛、友達への愛、それらが1人に対して全て当てはまるかもしれないじゃないですか?
そんな素敵な愛のお話でした。
暖かい気持ちになりたい方にお勧めです。
作家様買いです。
タイトルの『過保護』と言う部分に期待しかなかったのですが
いやぁ…今回も最高でした…!!!!!!
今回は『好きの種類』について考えさせられました。
ルーシィは恋愛として好きなことを早々に気付きますが
リカルドは恋愛としての好きがわからなくて
明らかに両思いなのに切ない気持ちになりました。
そんな二人がお互いの気持ちを伝えるシーンは、涙なしでは読めなかったです。
ルーシィの母(厳密に言うと違うけど)とルーシィのお話も
とても切なくて涙が出ました。
子が大切じゃない親はいないよね…。
タイトル通り、過保護なリカルドが沢山見ることが出来てほっこりする部分も多いけど
切ない部分もちゃんと織り交ぜられていて
伊達先生すごいなぁ…と思いながら読みました。
個人的にはマシュウとルドルフの過去のお話や
これからのお話が読みたいなぁと思いました。
※こっちはこっちで涙なしでは読めないと思いますが。
今回もとても素敵なお話でした。
買ってよかったです(*´▽`*)
●狼モフモフ萌え
狐とか狼って尻尾がモフモフで人気獣人代表って感じ、群れる生き物なので関係性美味しい、という人狼からしか摂取できない萌えがある
わんこっぽさもいいんだよね、最高
卯年を控えて兎に走りたくなる絶妙なタイミングで狼っていうこの天才センス、つよつよ♡優勝すぎる
●男前寡黙過保護萌え
この作家さんの「春になるまで〜」を先に読んでたので過保護ときいてディビスさん路線かっ!と買う前から萌え萌えでした。
もうなんか性癖としか言えない、この良さみ。作家買いってこういうのをいうのかな、二人の関係はシンプルじゃなくて深みがあって…親子師弟仲間特別伴侶大感情コレゾBL健康に良い。ありがとう…
●タイトルと表紙が神
ブランディングの勝利だと思う
「春になるまで〜」もなんですけどこのフレッシュで清潔感のある…もう語彙が溶けちゃう
suki
瀕死のエミリオは、特級冒険者リカルドの戦闘に巻き込まれ、死んだ人狼の体に逃げ込みます。リカルドはある理由から、その人狼を拾うとルーシィ(愛称ルゥ)と名付けて一緒に暮らします。お互いずっと一緒にいたいと思っているのに…という話でした。
ルゥは人狼でも劣った「外れ物」なので、リカルドは対等に見てくれない。保護対象の家族であり、伴侶にはなれない。大好きなのに一緒にいられないと泣くルゥが切なかったです。
冒険者、魔法使い、人狼等の人外がいるファンタジーな舞台です。
人外と人間とでは寿命も違う。相手が先に死んでしまう。でもその理由は寿命だけでなく…とか、あちこちに好きなセリフや場面がある作品でした。
ルゥがそんなに小さくありません、と言い張るときのカッコを使う書き方も好きですが、一番お気に入りの場面は、他人には興味がない無愛想なリカルドがルゥには笑顔で甘い声で答える特別扱いのところでした。
寒い夜にも読み終えたらぽかぽか温かな気持ちになりました。
ギルドで最高ランクの最強冒険者に拾われた貧弱な人狼の赤ちゃんがのんびりと成長していく物語。受けは本当は一般冒険者だったけど、死ぬ間際に幸運のチャームの能力で近くにあった損傷が少ない人狼の赤ちゃんの死体に移った存在。冷徹で無愛想な攻めが受けに対しては甘々なのがギャップで面白かったです。厳つい風貌で花柄のお皿に乗ったレモンケーキを片手に持っている姿を想像すると、とても可愛い。貧弱で食の細い赤ちゃんのために色々工夫して甲斐甲斐しくお世話してくれる攻めが良い。二人の関係が恋人であり親子、師弟としての愛も含まれているのが好きだった。一人のに対しての愛の形が一種類とは限らないってその通りだなって思います。受けの兄や母親の愛、そして受けの命を救った祖父の愛、いろんな愛情が詰まった物語でした。攻めが受けを拾った経緯は切なく、最強な攻めが垣間見せる弱さも胸に刺さります。