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表題作疵(スキャンダル)―冷たい指

司馬彰典 31歳 大蔵省のエリート官僚
桐原晃司 31歳 大蔵省のエリート官僚

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あらすじ

若きエリート官僚として順調にキャリアを積む桐原と、同期でライバルの司馬。頂点を目指す二人だが、それは弱音を吐くこともできない孤独な闘いだった。しかし桐原に大きな挫折が訪れた時、彼が身も心もゆだねられたのは―。(カバーより転記)

作品情報

作品名
疵(スキャンダル)―冷たい指
著者
かわいゆみこ 
イラスト
杜山まこ 
媒体
小説
出版社
ビブロス
レーベル
ビーボーイノベルズ
シリーズ
疵 スキャンダル
発売日
ISBN
9784835210162
4

(4)

(1)

萌々

(2)

(1)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
1
得点
16
評価数
4
平均
4 / 5
神率
25%

レビュー投稿数1

離れていく運命の愛。

大蔵省主計局に務める桐原と司馬。経済界に強い影響力を持つ旧財閥の婿養子となった桐原は、約束された出世の道を進み、司馬もまた、後ろ盾を持つ桐原を同期として疎ましく思いながらも、キャリアを重ねていた。
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司馬と桐原は仲が良い訳ではない同僚という関係だったので、どこから恋愛が始まるんだろうと疑問に想った。しかも司馬は妻子持ち・桐原は妻がいるが子供が居ない。
司馬は出世街道を行く桐原が疎ましいと思っているし、桐原は司馬を何とも思ってない。恋愛のれの字もありません。でも、桐原が奥様の父親にある事が切っ掛けで、追い込まれ絶望していく所から話が急展開します。この父親がとても人間の言葉とは思えない程、酷い事を桐原に言うのです。「ゴミ」と呼ばれる以上に酷い言葉を。
そして男のプライドを悉く潰していくんです。自身の手でも。
そこでボロ泣きしました……。
司馬に救いを求める姿は非常に色っぽく、魅力的で、司馬もクラッと来てしまったのは頷けますね。しかも可愛い……。ギャップ萌えですか…それまで桐原はあまり感情を表に出さなかったので。
司馬と桐原の関係が変わり、桐原が積極的に司馬へと構っていったような気がします。
かっ可愛い……。
お互い心を徐々に許していく和やかな雰囲気がとても良いです。
けれど、愛し合っていても、やがては離れていく未来を恐れている。
少し悲しさを孕んだ愛で、泣けてきます。
大人の雰囲気が漂い重厚なドラマに仕上がっています。おススメー。
でも絶版なので続きが読めていません。ドラマCDもまだあると、かわい先生がHPで仰っていたので、そちらからでも。ただし小杉×増谷という濃いキャストなので苦手な方はご注意を。

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