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表題作スウィート・レッスン

久我唯臣,チーフ・アシスタント・マネージャー
秋本真紘,憧れのホテルに就職した新人ホテルマン21

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

専門学校を卒業した後、憧れのホテルに勤めることになった秋本真紘。
入社面接の日に出会った“美貌の王子”が気になる真紘は、いつか一人前のホテルマンとして彼にサービスできるよう、懸命になるのだが、研修中は失敗ばかりを繰り返していた。
「君を、あの男にふさわしい人間に仕立ててやろう」そんな真紘に、チーフ・アシスタント・マネージャーの久我は、特別指導を申し出て…。

作品情報

作品名
スウィート・レッスン
著者
和泉桂 
イラスト
松本テマリ 
媒体
小説
出版社
講談社
レーベル
X文庫ホワイトハート
シリーズ
スウィート・レッスン
発売日
ISBN
9784062556262
1.6

(6)

(0)

萌々

(0)

(1)

中立

(2)

趣味じゃない

(3)

レビュー数
2
得点
5
評価数
6
平均
1.6 / 5
神率
0%

レビュー投稿数2

『~レッスン』で気付くべきだった・・・

『中立』にしましたが、限りなく『しゅみじゃない』に近いです。純粋に好みや感情だけなら『しゅみじゃない』をつけたいくらいですね。

私、こういう『特別レッスン』系統はホントに苦手なんですよ。大抵、攻のキャラクターがどうにも好きになれないんですが、これもまさにそのパターンどおりでした。なんとも悪趣味で底意地の悪い男(他にどんなにいいところがあっても、それで帳消しになるくらいダメだった)でうんざり。
そもそも『上司と部下』の立場で、相手の意向を無視してキスすることだけをとっても、相手の常識がどうこうなんて口にする資格もない。
そして、受はどうして、こういう男に簡単に惚れるんだろう・・・

とにかく、こういう設定・ストーリーでは当然の流れのように書かれていますが、この作品で言えば『一人前のホテルマンになる(する)ためのレッスン』はわかるとしても、なぜそこにキスやらそれ以上やらの他の要素が入るのか?いえ、BLなんだからそこは突っ込むな、ということなんだと思いますが、いくらなんでもついて行けません。

これならまだ、『ゲイ・バイでもないのに、いきなり男と恋愛関係に陥ってなだれ込む』方がよっぽど説得力感じますね。←比較の問題ですよ。
3部作まとめ買いしてしまったので仕方なく読みましたが、非常に苦痛でした・・・

お仕事面に限れば、くどくない程度に詳しく書かれていてまあそこはよかったと思います。でも、ラブストーリーとしては(あくまでも私の)かなりダメなタイプの作品でした。いっそ完全に『お仕事ものBL』として、レッスンなんて入れなきゃもう少しくらいは楽しめたと思うのに、と残念です。でも、作家さんにとってはレッスンがポイントなんでしょうね。

和泉さんは非常にバラエティに富んだ作品を書かれていますが、だからこそ、(出来不出来ではなく、自分の好みとの符合で)正直『ハズレ』も多いと感じます。

あえて言うなら、松本さんのイラストはよかったです。

2

レッスンシリーズ①

古い作品!再読です!
2000年前半の和泉先生の作品は好んでよく読んでました。
年の差&鬼畜•傲慢系年上攻 × 健気年下受もので、和泉先生お得意の育てていく系が多かったので(笑)
このレッスンシリーズは+α松本先生の素敵な挿絵にも惹かれて購入した作品です。
シリーズ3巻完結!

ただ、10年ぶりに再読すると失笑でした。
当時は『レッスン』という魅惑的な言葉にワクワク、舞台も高級ホテルと新鮮で、しかも上司と部下の秘密の恋。
すれ違い…ぶつかり合いながらも、傲慢すぎる攻様色に、健気過ぎる受様が染められていくストーリー展開に惹かれた筈なんですけど…再読は萌れませんでした(笑)
読み返してみると、結構無理過ぎる展開にツッコミどころ満載!
間違いなく、趣向が別れる作品だと思われます。

優秀なアシスタント•マネージャーの久我(35) × 新人ベルボーイ・真絋(21)の年の差もの。

あと当て馬的存在 • 麻生史人。
彼は、ハーフのイギリス貴族で、ネタバレになるので詳しくは書きませんけど、
久我との間にはお客と親友以上の絆が…そしてホテルにとっても大事な…です。

ホテルマンになるのが夢だった真紘は、就職浪人の末、やっと憧れのホテルのベルボーイに。
しかも憧れの一流ホテル『ラドリック』の契約社員の座を勝ち取ります。
そんな真紘が就業できたのは、実は、偶然出会った真紘を気に入った史人が「僕が拾うから落として」と言ったため。
その史人に対抗するように、久我が無理やり真紘を押して合格させたからだったんです。
しかも、真紘を一人前のホテルマンに…史人が満足するような男に教育できるかどうかの賭けをすることになる2人!
そして約束通り、何も知らない真紘は、一流のホテルマンになるレッスンを受けつつ、史人が満足するような男のレッスンも久我から受けることになります。

失敗の多い真紘は、何かにつけて久我に「お仕置きだ」と言われ、
お箸の持ち方・姿勢・歩き方 • 日本語の使い方から英会話等、レッスンを嫌々ながら受けるハメにて…
憧れの史人に、次にあった時に認めてもらえる人間に近づくため、久我にうまく転がられながら一生懸命頑張ります。
そして+αのお仕置きも追加され…
仕事面ではいくら優秀でも、人としては嫌な奴で、好きになるはずがないのに、傲慢で酷い仕打ちを受けながらも、時折見せる優しさに惹かれていく真紘。
その気持ちは、史人への憧れの
感情とは違うと気がつき…。

育てていく系が好きな方は、それなりに面白いと思うんですけど⁉︎
久我の性格が結構な難ありなので(笑)
鬼畜で傲慢で腹黒くて…どうして好きな相手にそんな仕打ちが出来るんだろうって疑問になってくるわけです。
でも見え隠れする、本当に微かに感じる優しさと、真紘への不器用過ぎる素直になれない想いに、キュンと出来れば楽しめるのでは⁉︎

読みながら、久我の意地悪な行動の数々にイライラさせられます。
どうして真紘は久我がいいんだろうって疑問に感じてくるんです。
でも、最後に久我らしい告白の仕方で、真紘に「好き」だと伝えるシーンがあるんですけど、
心の中では真紘と同じく「分かりにくい⁉︎そんなの分かるわけない!」と思いながらも…なんとなく、真紘に感情移入して読んでいたからか、私もほだされてしまったんですよね。
受攻交互視点で描かれているので、一応、久我が真紘に惹かれている心情も描かれているのも良かったのかも。
これが真紘の一人称だったら、間違いなく最悪の作品だな〜と(笑)

真紘は、現実では絶対に採用されないだろう、おっちょこちょいなお子ちゃま受。
最初の方で、酔ったお客様にセクハラされるんですけど、セクハラしてきたからと弁解する姿に、本当にホテルマンとして大丈夫か心配になる頼りなさ!
セクハラの定義が間違ってると言って、真紘にキスする久我のやり方もどうかとは思うんですけどね(笑)
でも、心意気はホテルマンにピッタリな真紘の一生懸命な行動は可愛らしかったです。

ただ、健気な子が魅了的に変わっていく展開は好きですけど、周りが振り返るくらいの容姿や雰囲気が美人さん…という所は読んでいてもあまり結びつきにくかったです。

こんな感じで、「ちょっとそれは…⁉︎」と心の中でツッコミながらも、それはそれで楽しく懐かしく思いながら読ませて頂きました。

ただ、久我と史人の関係が分かっても、今一理解出来ない2人の絆⁉︎でした。
エロは濃い系です。

ホテルというお仕事に絡めているのは美味しかったです。
あまり知らない世界の職業だったものの、上手く説明されていて分かりやすくお話に入っていきやすかった。
レッスン=お仕置き系ものに興味がある方、特に松本先生のイラストで読める点ではピッタリだと思います。

1

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