ボタンを押すと即立ち読みできます!
多忙な両親の代わりに幼い弟・朔斗の世話をしているαの中学生・綾人は
ある日、公園で年上のΩの青年・稔に出会います。
偶然にも稔の友人の息子と朔斗が同じ保育園に通っていることが判明し、
以来稔の働くカフェに通い、距離を縮めてゆく稔と綾人。
本作、オメガバース作品ですが、意外にもラブやエロはありません。
ほぼ子育て(幼い弟や友人の子供たち)に癒されておりました。
綾人と稔の年齢差がそこそこあって、
(おそらく将来的に攻めの)綾人がまだ中学2年生ということもあり、
恋愛要素についてはまだ芽生えの段階でした。
綾人も稔もお互いに特別な感情を抱いているのは感じられるものの、
それよりもまだそれぞれαとΩであることに対する葛藤などから
自らの第二性を受け容れられていない状態で恋愛どころではないのです。
もしかしたらまだ自覚も出来ていないのかも?
子供たちの交流を通じて逢瀬を重ねてゆく中でお互いの悩みを知り、
理解し合い、ようやくスタート地点に立ったという感じでした。
ボーイズたちがほぼラブしていないので、
恋愛ありきという方にはあまり刺さらないかもしれません。
ただ、子供たちがとにかく可愛くて、愛おしくて堪りません。
まだ活舌が拙い幼児2人がお互いに大好きが溢れまくっていて
ぎゅーってしたり、ほっぺプニプニしてたり、
無邪気に戯れる光景に疲れた心が解きほぐされること間違いなしです。
個人的には子供たちが愛らしくて心和まされまくって、
最終的にはラブなしでも全然ありだなと思えました。
まだ恋愛には至っていないけれど、綾人や稔の性別も年齢も越えて
苦しみを分かち合う二人の関係性はとても純粋な結びつきが感じられて
年月を重ねてゆく中でいつの日か純愛に変化してゆくのだろうなと
予感させるものがありました。
成長した綾人と稔の後日談が気になりすぎるので、
できれば番外編とかで見られたら死ぬほど嬉しいです。
癒し系オメガバース、店頭で表紙のかわいさに惹かれて購入しました。
うーん、ちょっと絵柄が見づらくて、グレースケールなのか、カラー原稿がモノクロになったような作画が多くて(わたしが見慣れてないせいか)少し読みにくかったです。何回か読み込めば慣れてくるのかなと思ったり。
でも、子供たちが登場してきてかわいいし、主要の人物はそれぞれ魅力あるなと思います。
恋愛はからんでこなかった!ので、エロじゃない作品を読みたい時にお薦めかも。
ところで、続編あるのかな?あったら読みたいです。