【イラスト入り】【電子限定かきおろし付】
小説
今回は辺境騎士団副団長との顧問事務官のお話です。
受様の甥を狙う帝国の公爵家による誘拐事件や
拉致事件を乗り越え家族一緒の未来を掴むまでと
甥視点の本編後日談を収録。
魔石加工職人の両親を強盗で亡くなした受様兄弟は
兄は父と同じ職人の道になりますが
不器用だった受様は騎士学校へと進み
辺境伯私設騎士団に入団します。
しかしながら事務仕事にも長けていた受様は
副団長で特別遊撃隊長ながら事務仕事をこなしていた
攻様に見込まれ顧問事務官となります。
攻様は日夜騎士団のために多忙な日々を送る男ですが
兄夫婦の遺児を引き取った受様に手を差し伸べ
受様と甥を家族にしてしまう策士な男でもありました。
甥は人間の兄と特徴のない竜人の義姉のハーフですが
義姉は竜人族の治める帝国の公爵家出身で
彼女の父は甥の存在を知ると跡取とすべく探していたのです。
帝国は竜人族や獣人族の特徴のある者ほど高位で
特徴のない獣族や人間は人権すら認めず虐げられています。
公爵はギルドに幼い頃に誘拐された孫の奪還を依頼し
甥は危うく拉致されかけますが
受様と激似の甥が他人であるわけがなく
公爵の企みは阻まれてしまいます。
しかし血筋が全てて娘さえも道具扱いの公爵が
受様の甥を諦めるはずがなく
辺境伯騎士団内でも密かな罠が仕掛けられます。
果たして受様達は甥を護り切れるのか!?
既刊「うちの子は誰にもあげません!2」の続刊で
狼獣人の攻様と人族の受様のもふもふファンタジーの
完結巻になります♪
1巻目から兄夫婦の死には何があると思われましたが
その背景には義姉の生国の種族偏見があり
人間である受様はか彼らにとっては人ではないのです。
そんな帝国におもねる事で
王位を手にしようとする王国の第二王子の企てにて
直系の獣人と純血の人間の婚姻を禁ずる新法が制定されたり
人間に対する束縛が始まります。
そんな新法がまかり通る王都では
昨年以上に王都で職に就けなくなった騎士が増え
辺境騎士団入団希望者対応に受様は頭を抱える事になります。
その上辺境には生息しない魔獣が出現、
騎士団がその対応に追われる中で受様の甥が拉致られ
受様達は甥を取り戻すために帝国に向かうことになり
ハラハラ&ドキドキ、ワクワクの連続でした。
そんな受様と攻様の帝国までの旅程に加えて
攫われてしまった甥が攫った犯人を唯一の味方として
受様の元に帰るために"爵位委譲"を狙うという
受様譲りの芯の強さと男前さに痺れさせられました♪
細やかな伏線を丁寧に回収しながら
見事な終着点と大逆転を果たしていて
受様が家族との幸せな日々を取り戻すまで
とても楽しく読ませて頂きました ヾ(≧▽≦)ノ
甥達の恋バナスピンオフを期待してます♡
怒涛の3巻完結編でした。
盛りだくさんでした。仲良し家族っていいですね。愛を取り戻せ〜♪
ずっと辺境の騎士団で家族でみんなと平和に仲良く暮らしていってくれると思ってたのに!?
3巻でこれまでのことが色々明らかになって。あ〜、ネタバレなしで読んでほしい。でもすごかったことを書きたい、う〜ん。
リオンはアッシュとブラウのうちの子ですね。ちゃんと両親の教えを守ってエライ!
3巻ではリオンが帝国の公爵家の手先に誘拐されちゃうんですよ。跡取り要員として。
すごい執念ですよ。
それでアッシュとブラウは死ぬ気で帝国までリオンを取り戻しに行くわけですよ。
差別が激しくて人族のアッシュはどうなるかと思ったら。さすがアッシュ!
みんながそれぞれの場所でお互いのために頑張ってて。特にリオンー!すごいよ!
アッシュを守るために選んだ選択肢。
は〜、何があったか書きたい。
家族愛って素晴らしいな!
アッシュも両親と兄夫婦の仇をとれたかな?
うちの子は誰にもあげません、そういう意味だったんですね。
家族で仲良く笑ってお家でご飯を食べる、それがどれだけアッシュやブラウやリオンにとって大切か。しみじみとさせられました。
もうBLというより家族愛のお話ですね。
そしてリオンの成長と巣立ちと…。
1巻から本当に楽しく読ませてもらいました。