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小説
すみません、私には何とも響かず、微妙な作品でした……。
『異世界召喚された聖女(男)、仕事として×××しろとのことなので、前の世界で好きだった男と激似の男を指名します』がとにかく面白くてハマッてしまったので、この作家さんの作品をもっと読みたい!と、こちらの作品も読んでみたのですが……。
まず、攻受共にキャラクターに魅力を感じられませんでした。
攻のレオンは周囲から一目置かれているような感じで描かれているのに、そこまで強い訳でもない。
ルカスの魔法による補助があればそれなりに強いですが、「この人がいれば大丈夫」という安心感が全く持てない。
後半の第二部では、最初から病気で死んでるし(ループによって助かりますが)。
受のルカスは、芯が強いのか弱いのかよくわからない子でした。
自分はこうと考えてても、周りの意見にすぐ流されたり。
そこは君がもっとしっかり考えて踏ん張れば、こじれないのでは?みたいなシーンも多々。
ストーリーも、第一部はまあまあ良かったのですが、第二部は申し訳ないけど流し読みしてしまいました。
ルカス視点で語られているものの、第二部の最初で初めて登場してきた新キャラ二人が主人公みたいなもの。
ルカスはほとんど語り手状態。
ちらほらとレオンとのエピソードも挟まれていますが、レオンの出番は少ないし、新キャラ達がとにかく動き回っている。
ラストのルカスとレオンの甘いシーンは、もう何というか……あくまでこのお話の主役はこの二人ですよとフォローされているような、そのくらい「あ、この二人が主役だったよね、そういえば」というくらい違和感。
Hシーンに関しても、『異世界召喚された聖女(男)、仕事として×××しろとのことなので、前の世界で好きだった男と激似の男を指名します』のHシーンが私は大好きで。
エロが目的ってことじゃなく、上述の作品のHシーンは攻の愛情表現が本当に素晴らしかったんです。
受を愛し、可愛がり、気遣い、ひたすら受への気持ちを注ぎ込むようなH。
この作家さんはそういう書き方をするんだろうと期待して『ループももう17回目なので恋心を捨てて狼を愛でてスローライフを送りたい』も読んだのですが、全然違ってました。
これは本当に同じ作家さんが書いたのかと思うくらいに違う。
H中、攻より受の方がよく喋る。
本当に失礼な言い方ですが、あまりに喋り過ぎてちょっと……性欲が強いキャラみたいに見える。
キャラクターにもストーリーにも萌えられず、何とも言えない読後感でした。
先に読んだのが『異世界召喚された聖女(男)~』の方で良かった。
『ループももう17回目~』を先に読んでいたら、この作家さんの作品は萌えないと判断し、他の作品を読まなかったかもしれない……。
470p越えの大長編でしたが、面白くて一気読み!
読みやすい文体でスラスラ読めました。
第一部では16回もループし、ループを終わらせる為に完璧なハッピーエンド(攻めと女キャラとの結婚エンド)へ導くも、結果は17回目のループに突入。
片想いの攻めとは結ばれないし、ループは終わらないし、もう知らない!大好きな獣ともふもふスローライフを目指します!!となるが、何故か17回目の世界では攻めと急接近して……と言うお話
なんと、この受けさん16回のループ中に片想いの攻めに毎回も告白するも、全て玉砕していると言う強者!
コミュ障陰キャで自尊心は低めですが、実は隠れ美人さんと言う美味しい属性もあります。
個人的には、ノンケ攻めがめちゃくちゃ良かったです。
受けのルカスは17回目の世界でも「僕はレオンの恋愛対象じゃない」と諦めていて、攻めのレオンからの矢印に全く気付かない…と言う、両片思いの焦れったさと、もどかしさを存分に堪能できて最高に萌えました
さらに、レオンに恋心を悟られないよう「好きな人がいて何度も振られている」と嘘をついて、受けに惹かれていた攻めをモヤモヤさせる無自覚な駆け引きが、もう…堪りません!!
特にレオンの
「君をフッてばかりの男なんて忘れろよ。…俺じゃだめか?」
の台詞に、わぁぁぁぁーーー!!!と悶絶しました
最高の両片想いの焦れキュンをご馳走様です♡
そして第二部は、最愛の人を守る為に自らループするお話。
こちらは第一部と打って変わって、切なくシリアスな雰囲気でした。
獣人と人間の違い、異なる者への偏見や誤解、そして同性婚や男性妊娠が不可能な世界だからこその“同性同士で恋愛する葛藤”が丁寧に描かれていて、リアルな価値観で刺さりました。
どちらも恋愛模様だけじゃなくループの原因究明など、続きが気になる展開の連続で読み応え抜群!
めちゃくちゃ面白かったです◎
秋久先生の色っぽいイラストも最高♡
ムーンライトノベルズでは、スピンオフや番外編がたくさん公開されているので、そちらも拝読したいと思います!