ボタンを押すと即立ち読みできます!
何度巻き戻っても繰り返される絶対の愛
小説


BL作品を読んだのですが、人が人を大切にしたり
愛したり、情を持ったり、「誰かのことを思う」ということを丁寧に描いた作品だと思います。
人が人である限り、正しいことばかり選べなくて、
頭ではわかっていても、感情の憤りに負けてしまったり、
ふとした瞬間に揺れ動いてしまって行動すること
ってあると思うんですが、そんなとっても現実的な感情を
死に戻りというファンタジーの設定や芸能界という設定を使って読みやすく、感情移入しやすい作品になっています。
個人的に作者様のファンではあるものの、
この作品のすごいなあと思うのは全てがきちんと対比の構図で構成されているところです。
映画の作品が戦争のことでの生きることと死ぬこと、
その中で生まれた悲しみと喜び、
この2人の手を握ってるのが希望であることで、
生まれることと亡くなること、
また、なんでこの作品がオメガバであるかというのが
脇を固める忠さんや、ゆうみさんできちんと描かれている。
オメガバの設定があるからこそ、だからこそそんな種の問題よりも、好きになって、大切に思って、ただその人と一緒にいたいと思ったという、人が人を思う根本に立ち返るという、話に戻っていく、オメガバの設定があるからこそただの人間の話になっているという流れが本当に素晴らしいと思いました。
ぜひ読んで欲しい作品です!
こちらの作品は死に戻りを題材にした、オメガバースミステリーです!
本作をよみながら、伏線と山あり谷ありの構成の見事さ歓声をあげていました!
ある事件によりΩからβに擬態した主人公が、序章に書いてある『きっかけ』に向かって、人生を精一杯生きて幸せを掴みとろうとします。
この『きっかけ』が掴みとれるのか?
ハラハラしながら、物語を読んでいきます。
とにかく伏線のしこみが凄まじい!作者様の筆力のあつさや、テーマ性をがしがし感じます。
私は、きっかけが主人公にどうしても会いたくて、頑張ってほしくて、この死に戻りをおこしたのだと思っています。
ミステリー×オメガバース×死に戻りを、圧倒的な筆力でかかれた良作です。
私は好きなシーンがあって、主人公が食べるにこまり、豆腐屋さんでオカラを無料で貰っていた。と言う設定が、とても好きです。
食うに困ったことが無い人間には、これが分からないのです。私も親の援助がもらえず、病気で動けなくなった時に、オメガのように部屋にこもり、必死に足掻いた若い頃を思い出しました。
こちらの作者様は、人間らしさを丁寧にかいてくださり、読むと人生の辛かったこと思い出しながら、良き思い出として、気持ちが洗われる気かまします。
灰鷹先生の、社会の小さき者に寄り添う物語が大好きです!
素敵な物語を有難うございます✨
はじめは『受け』のオメガ視点で物語が進むので、『攻め』との関係性がちょっっっと、だいっっっっぶ、切なく悲しく表現されています。『攻め』が別の人(女性)を好きだったり(ああっ!)、『受け』との行為が突発的なヒートによる事故のような形であったり(だあっ!)、その行為の最中に『攻め』が別の人(その時『攻め』が好きだった女性)の名前を口にしたり(←あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛)します。はいっ、これが、死に戻る前の世界です。
そんな世界で階段から何者かにより突き落とされて、、、というとんでもない形で死に戻り(※『受け』、妊娠中です)。『受け』はベータに擬態して『攻め』とは関わらないようにして生きよう、としますが。なぜだかグイグイ『攻め』が来ます。そして来ちゃう『突発的ヒート』で。『受け』は、自分の意思で『攻め』の手を取ります。その後なんだかんだと事件が勃発したり解決をして(あれです、死に戻る前の世界で階段から突き落としたりした人がわかったりと。いろいろなあれです。いろいろな。)最後に『攻め』側の事情が明らかになるのですが。そこでこの物語の印象がガラリと変わります。
『攻め』も、やり直しをしているのです。元の世界線で『攻め』はいろんなものを失います。いろんなものを失って、初めてそこにある『希望』に気づいた『攻め』が。やり直しをするのです。そうしてほしいと、望まれたからでもあります。二度目の人生を、みんなで幸せになるために。『攻め』、奮闘します。
泣きます。とてもとてもとても、泣きます。
こちらの本は、アルファポリスの第12回BL大賞で現代BL賞を獲得されたスゴい作品です。人気もスゴかったです✨
実は、私は、その時から夢中になって読んでいました!
主人公の夏希が何モノかに殺されてしまい、気が付いたら人生やり直しに入っていた、巻き戻りストーリーです。
始まりから夏希の心に寄り添って世界に入り込んで読み進められます。何故かと言うと、練り上げられたシリアス展開と、心理描写の丁寧さ!
読むたびにドキドキして、キュンとして、謎にも心揺れて。
特に後半、攻めである三間の気持ちが見えてくると涙が止まりません!
読み終えた後の感動を是非体験して欲しいと思います✨
私は出会えて幸せをいただいたご本です(*^^*)
素敵な物語を、ありがとうございます!
階段から突き落とされ、死の世界で「お腹にいたはずの子ども」に手を引かれて歩くという鬱度マックスのオープニングから物語は始まります。情景描写はとても丁寧で細やかに描かれています。全体の構成はサスペンスドラマ的で、謎を追いながら話が進行していきます。
ただ、読み進めるにつれて、この作品の「お茶の間サスペンス的な様式」が自分とはどうしても噛み合わなくなっていきました。死が様式化され、物語を動かす装置として消費されていくタイプの演出に既視感と疲労を覚えます。
特に受け入れがたかったのは、攻めが死に戻りを選択するに至る動機の軽さです。自分が要因となり受けを死に追いやったことへの罪悪感だけで、自死という選択をするのか。さらに死に戻り前の人生では、受けとの情事の最中に別の女性の名前を呼ぶ描写があり、感情の軸が明確に他者へ向いている状態が示されています。その状況で、受けへの「興味」や後悔だけを理由に、世界線を捨ててまで死に戻りを選ぶ決断ができるのか納得がし難いです。
さらに受け入れがたかったのは、生後3か月で死亡した子どもが、攻めを死に戻りへと誘う描写です。死に戻りや自死といった、重く邪念に満ちた決断を、無垢な存在に語らせることで免罪しようとする構造には強い違和感があります。この場面ではキャラクターの意思よりも作者の意図が前面に出てしまい、没入感を大きく損ないました。
死に戻り設定自体は近年のブームの一つだと思いますが、現代劇では選択肢が限られる分、「なぜ命を捨ててまで戻るのか」という人間的動機の説得力が強く求められるように思います。ゲーム世界のように死に戻りが前提の舞台とは、要求される精度が異なります。
BL的な文脈で見ても、情事の最中に別の異性の名前を呼ぶという描写は致命的、レッドカード、試合終了です。。。
作中で映画を通して語られる戦争や死の描写は印象的で、そこまでは感動しながら読んでいました。しかし後半になるにつれ、死が軽く扱われていくことで、悲劇というよりも既存のサスペンス記号をなぞっているように見えてしまい、うんざりしてしまいました。
最後まで読了はしましたが、生や死、愛情の成立条件に対する価値観に隔たりを感じましたので、次作を読むかどうかは迷う、というのが率直な感想です。
