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正論しか言わない理系男子と同僚になりました

seiron shika iwanai rikei danshi to doryo ni narimashita

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表題作正論しか言わない理系男子と同僚になりました

桐生孝哉
システム開発部所属の天才SE、26歳
竹永律
IT企業リーマン(営業部→システム開発部へ異動)、28歳

その他の収録作品

  • 特別な君と普通の恋
  • 不本意な幹部候補生(書き下ろし)
  • あとがき

あらすじ

中途入社2年目にして、営業部からシステム開発部へ異動!? 左遷まがいの辞令に落ち込む竹永律(たけながりつ)。しかも、チームを組むことになったのは、2歳年下の天才SE・桐生孝哉(きりゅうたかや)。発想も能力もずば抜けて優秀!! なのに必要最低限しか話さず、集中すると返事もしない。新企画より、俺はまずこのひとを理解したい──。人と交わることを諦めていた孤高の天才と、言葉と心を繋げていく、共鳴と救済の恋!!

作品情報

作品名
正論しか言わない理系男子と同僚になりました
著者
野宮まち  
イラスト
夏江夢子 
媒体
小説
出版社
徳間書店
レーベル
キャラ文庫
発売日
電子発売日
ISBN
9784199011986

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4.8

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萌々

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中立

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趣味じゃない

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レビュー数
1
得点
24
評価数
5
平均
4.8 / 5
神率
80%

レビュー投稿数1

”自分を信じてくれる人”を信じたい。応えたい。胸熱本格お仕事ものです

人間関係構築を諦めている天才SE×自己評価の極端に低い、中途入社2年目社員。
二人の恋模様と、本格お仕事描写に胸熱くなるお話でした。
とても好き…!表紙でそっと絡み合う、二人の指にドキドキです//

雑誌で読んで、単行本化を楽しみに待っていた、こちらの御本。
第二回キャラ文庫小説大賞で、佳作を受賞された作品です。
書籍発売おめでとうございます☺︎✨

雑誌掲載分+書き下ろしで全347ページ。
自分の会社員時代を思い出しながら、うるっときたり(ちょっと泣いた)「頑張れ!」と拳を握ったり、書き下ろしの”意識高い系”後輩に腹を立てたり(でも憎めないいいヤツでした〜(o´罒`o))。
感情揺り動かされる、お仕事ストーリーだったなあ。

複数の会社を渡り歩いてきた、現在の会社では2年目の主人公・竹永 律(受)。
上へ行きたい!という強い思いもなく、自己評価も低い彼が突然営業部からシステム開発部への異動を命じられる場面から、物語が始まります。

新たな部署でチームを組むことになったのは、2歳年下(26歳)で天才SE・桐生 孝哉(きりゅう たかや)。
超優秀ながら挨拶も返事もしない極度のコミュ障である彼と、果たしてチームとして成果を上げることができるのかー!?

というのが、恋愛面と共に大きな見どころとなっているお話です。

まず、ズドン!と心に刺さったのが、
”孤高の天才”桐生の見せる可愛らしさ。
読めば読むほど愛おしさが増し、応援したくなる…!
お仕事では開発者として申し分ない実力を持っているのに、恋愛面では不器用に手探りで頑張る姿に心奪われました。

人と交わること、理解されることを諦め、話もできないような攻め。
この桐生という攻めが、一度心を開くと律にだけは懐く様子がもう、たまらなく可愛くて!///
桐生が心を閉ざしたり、開いたりする様子が作中で「セイウチ」に喩えられているのですが、もう読みながら”ぶくぶくぶく…”と深海に沈んでいったりまた浮き上がったりする様子が頭から離れず、困りました笑

セイウチのぬいぐるみを自分が買って帰るから、また次遊びに来て下さいー
デート中の桐生のそんな一言に、萌え転がっちゃいましたよー…(๑˃̵ᴗ˂̵)
(このセイウチぬいぐるみくん、ちょこちょこ出てきて律に抱きしめられてたりするのもまた”萌え”でした)

一方の受け・律。
成り上がり精神のなさはちょっと気概に欠け、頼りない感じかなあ…なんて当初思っていたのですが;
(実際そんなところもあって、でもそんな欠点も彼のリアルな人間味を感じさせてくれ、愛おしさを感じたりする)

手をこまねいてただオロオロするわけではなく、”動ける人物”であることが好感度大・大・大だった!
自ら飲みに誘って”理解しよう”と歩み寄る姿勢、決して苛立ったりせず相手の話を聞き、言葉を促し、同じゴール共有のために導いていけるところ。

まさに、後半の書き下ろしの中で出てくる”◯◯◯型”のリーダーそのものです。
これって、なかなか出来ることじゃないよね…と、じんとした部分でした。
プロジェクトメンバーで先輩の遠峰から「猛獣使い」なんて呼ばれるのも分かるw

お互い、”互いにない部分”を面白い、いいな、素敵だな、と思い、この人と一緒にいると楽しいな…と気持ちが高揚していく様が鮮やかに描き出されていて、なんというかこう、学園アオハルものを読んでいるような爽やかな初々しさ、ときめきを感じます✧*。

桐生が自宅で手作り絶品ラーメンを振舞ってくれたり、温泉に出かけて思いがけず筋肉質な桐生の体を目の当たりにし、ドキドキしたり。
律の桐生への気持ちが「(野生動物が懐いてくれた様で)なんだか可愛いな」から恋へと変わっていく様を追体験し、一緒にドキドキ、ときめいていました//

途中、「お試し(検証)お付き合い」の意味の取り違えからくる誤解やすれ違いがありつつも。
「竹永さんには誤解されたくないです。聞いてください」と追い縋り、必死に気持ちを伝えようとする桐生にもう、グッときちゃいました。

律と出会うまで、桐生が何より避けてきたことが「他者との対話」で「理解されようと努力すること」だったはず。
そんな彼が、不器用ながら自分の言葉でとつとつと、思いを伝えようとしてくれている。
他でもない自分のためだけに、「好きだ」と伝えようとしてくれているー

”好き”というストレートな言葉ではない伝え方と、その後律が見せられた”マインドマップ”には思わずふふっと笑ってしまったけれど(*´艸`)
(桐生が懸命に探して書き出した、”律の好きではないところ4件”が気になるw)

違った方向に臆病な二人が、互いに心をさらけ出し合って掴んだ恋。
その幸せな着地にじんわり心温まります。

書き下ろしは、幹部候補生育成のための社内研修に、律が参加”させられる”お話。
律の受身な姿勢と、自惚れの強い野心家・猛田の登場にどうなることかと思いましたが…

自己肯定感が低く、自身の強みを客観視できていなかった律の成長・開眼を、じっくりと感じることができるお話でした。
律のゆっくりとした成長を見守り支える部の面々…上司や桐生、仲間達もまた最高!
こうやって影響を与え、与えられて人って変わっていくんだよね、、と、当たり前のことを深く再認識したと言いますか。

それにしても、猛田にキレ散らかさない律が大人だーー…!
「もう無理。シメそう。シメていいかな。シメないとやばい」と見事な”物騒三段活用”で気持ちを代弁してくれた女性メンバー・如月に共感しかなかった!w

自分を信じることは難しくても、自分を信じてくれる人を信じたいー
そんな言葉で語られる律の思いが胸に響く、熱い書き下ろし、物語でした。

終盤、もだもだ恋をする二人がついに結ばれる場面も初々しくて、可愛くて。
律と抱き合うため、部屋のあれこれを変えた桐生の健気ないじらしさにキュンキュンです。この可愛らしさもお見逃しなく!☺︎

3

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