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義理の親子モノです。うーん…12歳差かぁ。あまり歳の差モノが好きじゃないこともあり、そこまでハマりませんでした。
攻は17歳。暴走ぎみの欲情を持て余して足掻く青少年は嫌いじゃなかったのですが、行動が浅はかというか、色んな大人に迷惑をかける結果になるなるってちょっと考えれば分かるのに~と思ってしまってあまり好きになれませんでした。また、女性がガッツリと当て馬になっているのもちょっと不快でした。絡みのシーンは、さすが崎谷はるひさんという濃厚さでした笑
そして…序盤も序盤、10歳の少年にマウストゥーマウスのキスというのがどーもゾワゾワしてしまって、頭では本文中の説明で納得しているつもりなのですが、違和感…嫌悪感?が拭えませんでした。
全編、どことなく古い作品を読んでいる印象を受けたのですが、2001年の作品の新装版なんですねー。納得。
血の繋がらない父子の恋愛。
父の方が下心アリで子供を自分好みに育てようとして‥
なんて内容だと苦手だったのですが、杞憂でした。
受様・流水(ながみ)は疎遠になっていた先輩の葬式で、
ひとり息子・裕太が親戚に疎まれているのを知り、
引き取ることを決意する。
22歳で10歳の子を引き取る。しかも、赤の他人を。
‥現実にはあり得ない話だけど、
文字通り裕太の成長だけを生きがいにしていた流水。
恋愛なんて甘さは微塵もなく、心配性のおかんです。
一方、裕太は初めて流水に会ったときから、
流水に恋愛に似た感情を抱いていて‥。
つーか、早熟すぎだろ、裕太!
いくら、流水が淡泊で恋愛経験が少ないとはいえ、
濃厚なえちしーん読みながら、おい!17歳!!
とツッコミを入れずにはいられませんでたよ。
と、崎谷先生がおっしゃるとおり身内のような人との恋愛。
少し前の作品ですが、すごく好きです。
私にとってはめずらしく主人公2人の、両方の気持ちに感情移入できる
作品であり、ドキドキしながらも胸が締め付けられるような
きゅんとした気持ちになったり、泣けて来たり
ちょっと腹立たしくなったりできる、そんな作品でした。
恩師の忘れ形見を引き取った流水とその忘れ形見裕太。
当時10歳だった裕太も7年が過ぎ17歳の高校3年生。
7年前から流水のことを想い続けてきた裕太。
裕太のことを誰よりも大切にそして愛し続けてきた流水。
高校3年になった裕太のことを、いつまでも子どものように思う流水に対し
もう立派な男になっている裕太はやり場に困るその気持ちが
どうしていいかわからない、もどかしく苛立つ心の内が
痛いほど伝わって来ました。
バイトをしながら、体だけの付き合いの女性を
性のはけ口のようにしていることには、流水のことを思うと
ちょっと悲しくもなりましたが、裕太の切羽詰まった様子がうかがえました。
自分の置かれた立場が、流水をどうすることもできない
もやもやした気持ちをずっとひきずっている裕太のことは、
気の毒に感じても流水の気持ちを考えると複雑でした。
つい最近までまだまだ子供だと思っていた息子が
理屈ではわかっていても、SEXする相手がいたりすることは
なかなか気持ちの中で納得するのに時間がいるのは理解できます。
それも実の息子ではなく(血縁関係はなく)大事にそして無意識に
愛し続けてきたのであれば、流水のように鈍い男は知らず知らずのうちに
嫉妬でおかしくなるのは当然のようにも思えました。
二人共いろいろと心の葛藤はありながらも、最終的には大団円。
裕太の場合若さもあり、性的欲求が強いのはよくわかりますが
7年間彼女もなく性行為など無縁だった流水が裕太に抱かれ乱れる場面は
かなりくるものがありました。
毎度ながら崎谷先生の濡れ場は激しく、何ページもあるので
もうドキドキしっぱなしでした。
また、この二人の場合若いながらに手慣れた裕太に
年齢の割に初心で可愛い流水が激しく求める様子は
嬉しくも驚きを隠せない裕太の気持ちがすごくよくわかる内容でした。
そして、このお話で裕太のセフレのような形で出てくる朱美と
面倒なことにもなんだかんだ言って、世話を焼いて
流水のことも裕太のことも本当によく考えてくれる原野が
すごくいい脇固めをしてくれています。
せら先生の挿絵もすごく素敵で、特に裕太がめっちっゃカッコいい!
そして最後のほうに原野さんが出て来るんだけど
この方がまたえらくイケメンなイイ男で・・・・
崎谷先生があとがきでも書かれていますが
『のたうちまわる攻めサイドの苦悩がおいしさ』とありますが
このお話はまさにその一言がぴったりだと思いました。
『鈍い美人年上受け』の流水が恋愛の自覚はなくとも執着度は同じ
という、『暑苦しいカップル』という言葉に納得させられました。
崎谷さんのエロエロこってり、年下ワンコ攻め、天然アホの子受け、どれも大好物なんだけど、なんだか乗り切れなかった。
攻めは健気な悪くなかったけど、傍迷惑だと思うな。
受けはアホの子というよりも、ダメな大人だった。無自覚無節操。どこにも共感できなかった。こんな受けに惚れて、攻めもごくろうさまというかんじ。
脇キャラは当て馬なのかと思ったら、ほんとにただの脇キャラで、あとがきにもあったけど、迷惑かけられまくりでごしゅうしょうさま。彼には同情するばかり。
攻めが転がり込んでいた女性キャラも、ちょっと鼻につく。
いい女という役回りなんだろうか?
つきつめてみると、ダメな大人である受けにふりまわされている話にしか読めなかったのが、楽しめなかった原因かも。
イラストも、なんだか垢抜けない泥臭い雰囲気。
崎谷さんがわりとくどい、しつこい文章なので、それが緩和されるようなイラストレーターさんのほうが嬉しいかも。
幼くして父親を亡くした祐太は、若く美しい父親の後輩・流水に引き取られることになった。
それから数年後、成長した祐太は「家族」である流水に欲望を感じるようになってしまう。苦しむ祐太は流水と暮らす家から出ることを決意して…?
「家族」の愛情が、切なく温かくリアルに書かれていた作品でした。流水に対する肉欲を含めた愛情を抑えきれない祐太が可愛くて可哀想で…(T_T)
流水の気持ちも痛いほどわかります。自分の「子供」だと「家族」だと思っていたのに、祐太から「自分は一度も家族だと思ったことはない」と告げられる流水。自分の何が間違っていたのだろう。「かなしい…」と静かに泣く流水に、こっちも涙してしまいました(;_;)
祐太…流水さん泣かせてどうするの…。そんなに我慢できないのか青少年。まぁ小学生の時から流水の身体に惹かれていた祐太ですから仕方無いのかな。
保健体育の授業で性について学んだ小学生の祐太。「自分は流水さんとセックスしたいのか」と冷静に分析できるのが異常だと思ったし、可哀想だとも感じました。
紆余曲折あり、ようやく結ばれた二人。ねちっこいセックスをする祐太に流水の身体がもつのか心配です(笑)
祐太もそれがわかっているのか、我慢しすぎて下腹が突っ張って寝不足が続く日々。しまいには流水を体の上に乗せて、アンアン腰を振らせてる夢まで見る始末。さすがに気の毒…(T_T)
で、原田の助言等もあり、本音をぶちまけた祐太に驚く流水。祐太が欲しいのは自分もだと、久しぶりに抱き合います。よかったね祐太…(´Д`)
お許しが出た祐太は、今までの分を取り返すように流水の身体を貪ります。天国だと呟くほど気持ち良かったようです。
流水も祐太を甘やかしたいようなので、二人はこれでいいんだと思います。本当の「家族」になれたんだなぁと。
こうして考えると祐太は偉かった!そして流水は鈍すぎ!でも幸せそうでよかった(o・v・o)
これ、CDの方も聞いてみようかなと思いました。