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表題作密猟者

アラン・メイブリッツ 14歳 豪商の息子
シェヴィー・ヴォネガット 24歳 作家

その他の収録作品

  • 禁じられた戯び
  • 禁断の果実

あらすじ

20世紀初頭。24歳の人気作家シェヴィー・ヴォネガットは、その美貌とも相まって社交界のスターだった。しかしシェヴィーが心を許すのは、年の離れた弟エリックだけ。そんなある日、エリックが連れてきた美少年アランを一目見たとたん、シェヴィーは彼が何者なのかを悟ってしまう・・・。(『禁じられた戯び』)

秘密の快楽倶楽部を支配する夜の女王は、今夜も無垢な少女の花びらを散らせる。その、あまりの惨さに、青年実業家は彼女を生け贄にしようとする。いま、女王の素顔があばかれる・・・。(『禁断の果実』)

作品情報

作品名
密猟者
著者
山藍紫姫子 
イラスト
名香智子 
媒体
小説
出版社
ワニブックス
レーベル
Kirara novels
発売日
ISBN
9784847032400
3.6

(5)

(2)

萌々

(0)

(2)

中立

(1)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
1
得点
17
評価数
5
平均
3.6 / 5
神率
40%

レビュー投稿数1

美貌と不条理と限界

1900年代初頭の英国らしき国、
社交界を賑わせる美貌の作家シェヴィーには、
悲劇的な生い立ちと、不義の息子があった。
のちに彼には、息子と実弟に犯される運命が待っていて…。
なんとまあ、ショッキングな展開!
昨今の規制が叫ばれるBL業界では、
ちょっと見られないようなハードな近親ネタです。
まるで「風と木の詩」のオーギュストよろしく、
息子と関係を持ってしまうわけですが…。
この不条理物語、どうせならオーギュストと同じくらい、
葛藤してほしかったな…。
ただ流され、身を委ねるのでは、あまりにもったいない。
名香氏のイラストも綺麗でシニカル!
長い時間の中で、シェヴィーだけが年を取らない。
絵が少女漫画めいているだけに、
不気味ですらあります。

2

ミルクティー猫

>>匿名さん
ごめんなさい、本当に言葉足らずでしたね。
おおまかなストーリーはこうです。

シェヴィーの(10歳のときの)不義の息子アランは、
「弟エリックには手を出さない」という条件で、
シェヴィーを凌辱します。
(お互いに、父子という関係を知りながら!)
それからはサディスティックな貴族ヘンリー卿もまじえて、
夜ごと繰り広げられる、饗宴の日々…。
ある日、エリックはアランに騙され、女性と間違えて、
実兄シェヴィーを抱いてしまいます。
事実に慄いたエリックは、ついに兄の元を去ります。
4年後、兄への恋心を自覚したエリックは戻って来て、
それからは3人で隠微な饗宴が始まるのでした。

悪魔的なアランが、とても禍々しい!
絵に描いたような背徳的な(不条理な?)お話です。
正直、近親モノの限界に挑戦しているような気もしますが…。
これがまた、良くも悪くも、絵に合ってるんですねぇ。

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