お願い、信じてよ…本物の「恋」だって。

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表題作初恋は終わらない

近衛勇大
嶺の後見人で弁護士,堅物男
宮野原嶺
大金持ちの息子,おねだりしまくり高校生

その他の収録作品

  • 愛は終わらない
  • あとがき

あらすじ

大好きで大好きで、ずっと一緒だと思ってた。5年前、嶺の前から大好きな彼が姿を消した。寂しくて哀しくて、次は絶対に離さないと決めていた――。両親を亡くした今、彼・勇大が再び現れる。優しい教育係だった勇大は、弁護士となり、冷淡なくらいの保護者顔で、嶺を「御曹司扱い」するのだ。昔よりもっと近くで体温を感じたいのに――。嶺は意を決して、勇大のベッドに潜りこむ。だが、勇大には誘惑に負けられない大人の事情があった。弁護士×御曹司のすれ違う恋の行方は…?
出版社より

作品情報

作品名
初恋は終わらない
著者
妃川螢 
イラスト
香坂あきほ 
媒体
小説
出版社
海王社
レーベル
ガッシュ文庫
発売日
ISBN
9784877249762
2.5

(10)

(0)

萌々

(0)

(6)

中立

(3)

趣味じゃない

(1)

レビュー数
7
得点
21
評価数
10
平均
2.5 / 5
神率
0%

レビュー投稿数7

ん~~~

妃川先生大好きなんですよ!
なので期待大大で。
少し前の作品だからなかなか見付からず、Webで見付けた時は小躍りしまた!
が、が、
ん~~~、なんだろう、どう言えば良いのか……
ショタから始まるのはしようがないとしても、必要以上にイラストもショタで……。
そして内容も『受け』の脳内の「エッチしたい」しかないのか???な。
ホンの僅か危ない橋を渡る『事件』は有りますが、終始穏やかで『受け』の『脳内お花畑』ばかりで。
妃川先生ならば、もっともっと違った展開が出来た筈なのに、等とこちらも勝手な思い込みなのですが。
次の作品を探します。
今度はちるちるの『レビュー』をちゃんと読んでからにします。

0

王道のお約束。

妃川さん、基本的な作風が合わない(苦手な『お仕事もの』が多い)のでほとんど読まないんですが、あまりのベタ甘さに惹かれて久し振りに読んだ『伯爵と身代わり花嫁』が意外とよかったので、そういう傾向の作品をいくつか選んで読んでみました。こちらはその中のひとつ。

もともと妃川さんをそれほど読んでるわけではないんですが、勇大(攻)視点のプロローグが『こんな文体だったっけ?』となんとも回りくどい感じがして鬱陶しかったです。


しかし、何よりも嶺(受)があまりにも幼過ぎてどうも・・・まるで小学生並みですよ。
まるで『年だけ無理に高校生に設定したショタもの』読んでるみたいでした。

いくら個人的に、年の差(年上攻に限る)も高校生受も最上級と言ってもいいくらいの好き要素だからといって、これはちょっと合わなかった・・・

ただ、嶺が我儘過ぎるとか鬱陶しいとかいうんじゃないんです。
確かに『浮世離れ』はしてても、それほど我儘・自分勝手だとは感じないし、ショタっぽいからイヤというのでもない。好きなタイプとは言えませんが別にそれほどダメじゃないんですよ。

単に、読んでて『これが18歳か・・・!?』とどうしても違和感が拭えなくて入り込めなかったというほうが近いかもしれません。


ストーリーは『天涯孤独になっちゃった大金持ちのお坊っちゃま受と、お坊ちゃまの親に引き取られて世話になっていた後見人攻』という(それ自体王道の)設定のお約束のみを余さず漏らさず詰め込んだような仕上がりです。

キャラクターも、超絶ヘタレ攻と甘やかされた可愛い天然受。それはむしろ好みの範疇なんだけど。

う~ん、エピソードのひとつひとつがお約束・テンプレートそのままです。

悪い人にあっさり騙され、襲われて催淫剤を打たれギリギリで攻に救い出されて、薬を抜くために~という流れもまさしく様式美です。

『すれ違い(勘違い?)』についても同様で、途中でもうこれ以上読まなくてもいいんじゃないかと思ってしまいました。甘くてあっさりのわりには読み終えるのに結構時間掛かったよ。

『王道』も『お約束』も好きですし、そもそも妃川さん作品の中でもわざわざそういうものを選んで読んだんですが、それにしても『お約束』過ぎました。
すべてがお決まり過ぎて、もう少し何か『この作品ならでは』のものが欲しかった気がします。


とりあえず、年の差(年上攻に限る)とヘタレ攻が大好きなんですが、その2つはかなり突き抜けてたので(15歳?差と、度を越したヘタレ具合で)それだけはいいんですけどね。

イヤ、ホントに勇大のキャラクターはよかったんですよ。
トータルでも、まあ正直面白かったとは言えませんが、読まなきゃよかったとまでは思ってないし。

でもゴメンナサイ、それ以外いいと思うところもありませんでした。イラストの香坂さんもすごく苦手なので、それも含めて。

というわけで、評価は(『萌』でも『しゅみじゃない』でもなく)一切迷うことなく『中立』です。
読了即、こんなハッキリすっぱり決まったのって珍しいかもしれない。いつも結構迷うので。

0

King of ヘタレ

あとがきにもご本人が書いてらっしゃいますが、今回の攻めさま“King of ヘタレ”でございました。ここまでのヘタレ、初めてかも。ヘタレワンコとかはすっごい可愛いなぁ~って思うけど、弁護士をやっている仕事の出来る男なのに、受けちゃんに関してはとことんヘタレ。ってか、未成年だからってこともあるとは思うんですが、絶対手を出さないぞっ! って決めてて。受けちゃんがあまりにグルグルするのは、イヤになることもあるんですけど、今回のヘタレ攻めに関しては、「こらぁ~行かんかい!」と、思わず背中を蹴飛ばそうかと思いました。

宮野原家のひとり息子・嶺は高校3年生。宮野原家に引き取られていた勇大に、小さな頃から忙しい両親に変わって、いろいろと面倒を見てもらっていました。
嶺が中学生になってすぐ、突然アメリカへ渡ってしまった勇大。何も知らされず、捨てて行かれたと思ってしまう嶺。
そして、勇大がアメリカへ行ってから5年。いきなり両親を喪ってしまった嶺のもとへ、勇大が戻ってきます、嶺の未成年後見人として。

御曹司の嶺は、あれやこれやと手を変え品を変え、勇大を堕とそうと頑張っちゃうわけです。微笑ましいっちゃ~微笑ましいんですが、恩のある嶺の両親の手前、わがままを言っても断れない立場だから、自分の立場を利用しちゃって! って思えなくもないから、こういった甘ったれた御曹司っていう設定が苦手な方は、地雷かもしれません。
まぁ、甘ったれた御曹司ではあるけれど、忙しい両親には「仕事だから」と言われると、ちゃんと我慢出来る子だし、親のあとを継ごうとちゃんと勉強も頑張ってるし、私はダメではなかったですね。

お互い好きでいるということに気が付いてはいるけれど、いやはや、勇大はマジで焦れったかった。この我慢強さは、いったい何だ?!
逆に言うと、好かれているのがわかっているから、強引に誘っているんだよなぁ、嶺は。こういうお坊っちゃまっぽいところも、地雷かもしれません。

なんとか出来上がった後日談もあります。
あれから7年、甘ったれていた嶺も、大学を卒業し会社へ入り頑張っています。まだ大学院で半分遊んでいる状態の一番の親友から『婚約しました』なんていうハガキをもらっちゃった嶺。
こうなったら自分も、勇大から確固たる証が欲しくなるのも無理からぬこと。
ですが、ここでも嶺が頑張らないと、行動が起こせないんですよねぇ。7年経っても、まだヘタレでした。
多分、仕事はきちんと出来るんだろうから、嶺をしっかりサポートするんだろうなぁと思えました。だって、かなりの年の差もあるんですよね。15歳くらいは違うのかな?
ホント、ヘタレを返上して頑張って欲しいものです。

0

期待を裏切らない後見人×おぼっちゃまモノv

15歳年上の後見人と、小悪魔おぼっちゃまというCP
セオリーどおり孤児だった攻めを引き取り
おぼっちゃまの世話係り兼家庭教師に据えているうちに
すっかりふたりは恋愛感情を持つv

攻めは15歳年上ということと
恩義のあるお宅のおぼっちゃまに手をつけるなんて!
そして未成年へ欲情する自分にビビッて逃げ出す・・・

5年という月日が経ち、おぼっちゃまは天涯孤独へ
そこへ颯爽と国際弁護士の肩書きを身に着けた攻めが登場☆
後見人として、おぼっちゃまを支える。

手は出さないように踏ん張る攻め。
おぼっちゃまは、あの手、この手で、攻めを篭絡させるわけですv

後見人とおぼっちゃま。ザ・定番☆なパターンですが
受けであるおぼっちゃまが超積極的☆
期待を裏切らないというか、定番なつくりに
ワンパターンだったとかそういう不満はまったくなく
かなり楽しめましたv
香坂あきほさんの挿絵も良かったですvvv

1

受けに萌えられない…。

「お坊ちゃま」には、実に様々なジャンルがあると思います。
いかにも高潔な、優雅で気高いお坊ちゃま。己に自信たっぷりの、傲慢なお坊ちゃま。
色白いたいけな、浮世離れした儚きお坊ちゃま。金にモノを言わせる、いかにも二世なお坊ちゃま。
ちなみに私はこの中で言うと4番目以外は大好きです――が、
今回登場するお坊ちゃまは、蝶よ花よな、甘ったれお坊ちゃんです……。

勇大大好きな嶺のことを少しだけ避けて、アヤシイ空気からはすぐに逃げてしまう勇大。
私は勇大の行動はかなり好感が持てました。
坊ちゃんに仕える周りの人間や坊ちゃんに色々と文句を言われていますけれど、
どんなに好かれていようが、まだ18にもなっていない少年の誘惑になびく方が有り得ない!
そこはちゃんと大人としての立場だとか責任だとか、大切にしなければいけませんよね。
むしろそこで踏みとどまる事こそが愛情だと思います。
ん~でも、勇大は何だかんだ言いつつ本音は嶺が好きなので、
拒否するのもきっぱりすっぱりとは行っていないのがちょっと苦笑いです。

しかし…この嶺のアタックがまたこの上ないです。
それこそ重箱入りなくらい大切に育られてきたのであろう彼は生粋の甘ったれ体質らしく、
お迎えには抱きついたり、勝手に寝室に入って色仕掛けしたり、
舌ったらずな声で誘ったりとまぁ色々やってくれちゃっています。
これは、お互い思いあっているはずなのに!という明確な自信がないとできないだろうなぁ…。
だって、もし勇大に何の気もないならば、はっきり言って迷惑な言動です。
どこから湧いて来るんだその自信?な誘いっぷり。読みながらちょっと引いちゃいました。
食事など生活のマナーや礼儀は習っても、エチケットは学ばなかったのかなぁ…という自由ぶり。
言葉やキスやセックス以外にもある愛情表現に、気付いているのかいないのか
殊更にそれらばかりを望む姿が、無い物ねだりな我がままに思えてしまう。
正直この子はあんまり好きになれなかったです。

最後までそのお姫様ぶりは弱ることなく、結局勇大が折れてしまいました。
う~ん…。
途中変な奴らにレイプされかけて痛い目を見ている嶺ですが、
それとは別に、それこそ勇大によってその甘ちゃんを一掃してもらいたかった…。
いや、私が我がままな子にとにかくムカつく質なのでイライラしただけなんですけれど、
彼はこれから一生その性格のままで、果たして企業を引っ張っていけるのでしょうか?
なんというか…良いお家柄のお坊ちゃん特有?の、凛としたところなんかを見てみたかったです。
ただの我がままだ…。

1

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