逃げないのなら、千尋を私のものにする……

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表題作異国の館に恋の降る

フランツ・エルシェーネの伯爵家長男
千尋・建築を学ぶ留学生

その他の収録作品

  • あとがき

あらすじ

天涯孤独の千尋は、数奇な縁で子爵のフランツと巡り逢う。繰り返し与えられる接吻の意味を解することなく、躰は熱く火照っていき…

天涯孤独の千尋は建築の才能を見出され海外留学を果たす。だが後見人となり導いてくれた子爵のフランツは、多くを語らぬ気難しそうな人だった。戸惑いながらも、一度だけ触れたフランツのやさしさを胸に頑張ろうとする千尋。けれど周囲からの好奇と蔑みの視線がその心を弱らせていく。そんな時、フランツは不意に千尋を力強く抱き締め接吻を…。
――躰が火照るのも、肌がざわめくのも、自分が慣れていないせい? 初めての感覚に無垢な躰を震わせ、フランツの『挨拶』を受け入れる千尋だったが…
出版社より

作品情報

作品名
異国の館に恋の降る
著者
森住凪 
イラスト
あさとえいり 
媒体
小説
出版社
二見書房
レーベル
シャレード文庫
発売日
ISBN
9784576090740
3

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萌々

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中立

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趣味じゃない

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レビュー数
2
得点
9
評価数
3
平均
3 / 5
神率
0%

レビュー投稿数2

唇同士のキスはただの挨拶ではございません。

話自体は可もなく不可もなく…でも、異国情緒を味わえます。このくらいの時代はこうだったのかな~と、ちょっとロマンチックな。
ヨーロッパは良いですね。
口絵はいつも以上に大胆なシーンでした。笑
が、Hシーンはむしろ少なめ。
千尋のストイックさに萌えました。

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一番印象に残ったのは口絵でした。←どーなんだ・・・

初読みの作家さんでしたが、何となく物足りないな~という印象を受けました。トータルではそれほど悪くはないんですけどね。

明治時代、ヨーロッパのある国の伯爵家長男・フランツ(攻)の後見を得て、建築を学ぶために彼の国へ留学することになった千尋(受)。

時代もので、日本でも恵まれて育ったわけではない千尋が、異国を訪れたことで起こるカルチャーショックなど、結構面白い設定なんですが、どうもそれが活かしきれていないように思ったんです。異文化のギャップなど、今とは比べ物にならないほど大きいと思うので、そこがちょっとあっさりだと感じてしまって、ちょっともったいなかったですね。

ただこういう、いわば『身分差・立場違い』の場合にありがちな、フランツが強引に千尋を、という展開にせず、じれったいくらいにゆっくり想いを育むストーリーはよかったと思います。それでも、フランツの心情が読み手に伝わりにくかったのは残念でした。

ただ、口絵がかなり(あさとさんが?とびっくりしたくらい)刺激的なんですが、内容はピュア~と言ってもいいほどでしたので(Hシーンが皆無というわけではありませんが、少なめではないかと)、アンバランスな気はしましたね。なぜ口絵にこのイラストを持って来るのか、と不思議でした。作中シーンの挿絵なら、激しくてももちろん構いませんが、(たとえ作中にあるシーンでも)口絵に持ってきたら、それが作品全体のイメージを作ります。
実際、読む前はこの口絵で『どんだけHなんだろう』と思いましたから、私は。

正直なところ、口絵のインパクトがいちばん強かったので、小説としてそれはどうなのかなあとは感じました。

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