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表題作JUNGLE BOY 2

湖西俊介
滝本翠

作品情報

作品名
JUNGLE BOY 2
著者
中村理恵 
媒体
漫画(コミック)
出版社
秋田書店
レーベル
ボニータ・コミックス【非BL】
シリーズ
JUNGLE BOY
発売日
ISBN
9784253093965
4.5

(4)

(3)

萌々

(0)

(1)

中立

(0)

趣味じゃない

(0)

レビュー数
3
得点
18
評価数
4
平均
4.5 / 5
神率
75%

レビュー投稿数3

君がどうすれば喜んでくれるのか

BLな展開とはこの巻ではまだ無縁です。
主役の2人は結ばれるわけでなく、最後まで純粋な友達なので、BLと思って手を出そうとする場合はご注意です。

2巻は1巻で出てこなかったメンバーが続々そろい、女の子に見える男の子やら、男性に見える女の先輩やら、個性的な面々がいっぱい。
にぎやかなお話が好きなら楽しいと思える作品です。
コメディやシリアスがバランスよく入っているのもいい。
でも一番の魅力は、モノローグで気持ちを読者に伝えるという、漫画としてあたりまえのことがとても上手くできていることだと思います。

親に捨てられてずっとトゲトゲしている宇都宮と、ケニアで動物とともに育ったせいで気持ちを遠回りに伝えるということを学んでこなかった素直。
そっとしておくという事が出来ずに、
「君がなにを苦しんでいるのか」「君は何がほしいのか」とストレートに心のなかに入ってこようとします。
宇都宮が好きで、どうしても何かせずにいられない。
それにまた宇都宮はイライラします。

素直が嫌いなわけでなく、自分のみじめさや家の環境を知られてかきまわされることが辛いんですね。
宇都宮は素直に冷たいけど、皆が流してまともにとりあってくれないようなテンポのずれた素直の話をちゃんと最後まで聞いてくれます。
そしていつも宇都宮なりの言葉をくれます。
だから素直は宇都宮に対して好意的な興味を捨てられず、「君がどうしたら笑顔になってくれるのか」と考え続けるのです。
何の見返りもなしに友情を追うことができる。
それがなんとも言えない温かくて胸が苦しくなる作品でした。

それにしても、こんなに可愛い素直に「かわいい」と言われる宇都宮がほんとうに可愛いです。

0

個性的で素敵で楽しいキャラが出揃う巻。

未だ大好きな作品ながらも、前半部分を読み返すのは久しぶりでした。(つい、湖西と翠メインの後半部分と、番外編ばっかりリピートしていて・・・)
久しぶりに読むと、前半部分も思っていたよりも湖西と翠のエピソードが散りばめられていたんだなぁ・・・と改めて気が付き、次回からリピートする時はきちんと1巻からにしようと、心に誓ったのでした。

さて、1巻よりも更に湖西と翠の登場が増える2巻。
今となって思えば、メガネ美人萌えに目覚めたのがこの作品であったといっても過言ではないわけですが、とにかく翠が大変美しくてストイックで、どこか儚げな妖しい色気があって、本当に素敵です。

今巻では、まだ主役(湖西と翠は主役ではない。)の友情物語がメインになってはいますが、そのあいだ、あいだに湖西の翠への秘めたる思いが溢れ出ていて、ドキドキします。
何気に翠の脱衣所・入浴シーンもあったり・・・とサービスも。
素直が思わず見とれてしまうのも分かります。
翠のストイックさも描かれていて、ファンにはたまりません。

あと、女の子に見える男の子と、男の人に見えるボーイッシュで美人な生徒も登場します。長髪の美形変人ハーフキャラ(男子生徒)も登場し、今後の展開に花を添える個性的で素敵で楽しい面子が出そろうという意味でもこの巻も見逃せません。


0

相手を思いやるって難しい

さて2巻目は主人公の素直君の同室であるウッチー(宇都宮)の話です。
表紙の彼ですね♪

高校の体育祭で父兄が来るのいうのはどうなんだ?と思うけど
そういう設定です。

ウッチーの父は麻雀にあけくれ、学校行事など来た事がない。
本当はウッチーは父に会いに来て欲しいのにそんなこといえないウッチーに変わり、素直がどうにかしたいと思うのですが・・・。

人の力になりたいと思っても、その行動・気持ちが裏目に出ることは
多々あることだと思います。
だから大人になってくると他人との距離を測るのに忙しなり、徐々に他人との関わりを面倒に思えてきてしまうのかもしれません。
押し付けも良くないと思うし、関わらなさ過ぎるのも冷たい。
そのバランスって難しい。

彼らはぎくしゃくしながらも素直の気持ちにウッチーは気づけた。
彼らが若くて気持ちが柔軟だったのもあると思うし、
単純に彼らが他人の痛みや暖かみに鈍感ではなかったからなのでしょう。
でもどんな相手やどんな状況であっても、いつかは気持ちが伝わるものだと思いたいし、
相手の為を思っての行動は、結果どうなろうともステキなことだなぁと、個人的には思っています。

で、湖西・滝本の二人は相変わらずでございますw
たった数コマであっても、湖西の滝本に対する気持ちの深さが語られているのです。
湖西のようないかにもの肉食男子が、じっと滝本を見守っている姿にひどく心がやられます!
そんな彼等の話はまだ先です。

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